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2015年01月07日22:29

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「うしおととら」は科学万能主義への批判? 新聞コラムに藤田和日郎先生「思ってねーよ」とバッサリ

「うしおととら」は科学万能主義への批判? 新聞コラムに藤田和日郎先生「思ってねーよ」とバッサリ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3215605

批評とは作者の思っている事を当てる方が偉いという風潮がある。しかし、多くの作家が述べるとおり、一度世に出た作品は、もう作者の手を離れている。

そこに何を読み取ろうとも読者の勝手であり、そこに作品の価値がある。作者が重いもよらなかった事を読み取るのが漫画の醍醐味であるとさえ言える。

だから、勝手読みであろうと独自解釈であろうと、それは許されるし、それが正しい読み方とさえ言える。そこには主観であるとか、客観であるというものを超えた読み込むという行為がある。

そこで正しく読み込んだのなら、作者の心情にも触れられるはずである、というのは、恐らく国語教育の失敗であろう。作者がどう思ったか答えよ、という設問が、根本的に、読書をしたことのない人間の発想なのだ。そういうテストで鍛えられた人々の能力が根本で落ちるのは当然である。

だから、私はこう読みました、と述べるのは正しい。ゆえに、作者はこう思っていたはずである、これは作者の批判である、と書くのは正しくない。

さらに言えば、作者がこう思った、思っているはずであるは、もちろん、あなたの批評ではないのか、ではない。作者の語らせて、自分では語らない。

これは汚い行為である。よく似た言葉に、いかがかと思いますよ、というのがある。いかがとは思います、あなたはどう思いますか。

そこに、問うた本人の意見はどこにもない。相手の意見や回りの雰囲気からどうとでも自分の意見を変えられるのである。後出しじゃんけんをするための言葉使いである。だから、この言葉を好む人は信用に値しない。

自分の言葉を語るのに、著名であったり、有名な人間の名前を利用するな、という話。自分はこう思った。だからこの物語も私はこういう風に読み込んだ。そう主張すればよかったと思う。


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朝日新聞が1月6日に掲載したコラムに対し、「うしおととら」などで知られる漫画家の藤田和日郎先生がTwitterで反論し、話題になっています。

【拡大画像や他の画像】

 当該のコラム「(弱さの強さ 成熟社会を生きる:2)妖怪と友だちと同調圧力 異質なもの、受け入れる心」は、朝日新聞デジタルから閲覧可能(非会員は一部のみ)。大ブレイク中の妖怪ウォッチをフックに、妖怪に対する東洋と西洋の価値観の違い、現代の息苦しさから脱却するヒントについて語られているものです。

 問題となったのは、文芸評論家の東雅夫さんが「うしおととら」に登場する妖怪について言及している部分。

 「妖怪ウォッチ」や「ゲゲゲの鬼太郎」が“人と共存する妖怪”を描いているのに対し、「うしおととら」の妖怪は人間と容赦なく戦う、むしろ西洋の怪物に近い存在。東さんはこれを、“経済成長や科学万能主義に対する作者の批判”だと分析したのですが、これを読んだ藤田先生は「思ってねーよ」とバッサリ。違うのかよ! 一瞬納得しかけたよ!

 その後、ファンからの反応に「ちょっとオモシロイから、言ってみただけ(笑)」と余裕を見せる藤田先生。さらにその後、コメントをした東さんからTwitterで直接謝罪が届き、藤田先生も「全文ではなく部分抜粋を取り上げられて不本意でしょうに、わざわざのお言葉ありがとうございます」と返答。最終的には「いつの日か楽しく妖怪のお話をしましょうね」と和解し、なんとなくイイ感じに落ち着いたのでした。
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