デビッド・フィンチャー監督 20世紀フォックス
「ビフォア・ミッドナイト」の感想も書きたいんですが、それよりもショッキングだったのでこっちを先に。
デビッド・フィンチャー監督作品、結構好きです。「セブン」はとても面白いですし、ラストの落とし方も最高ですし、何より役者さん(ブラッド・ピットもモーガン・フリーマンも、何よりケビン・スペイシー!)が好きな人ばかりで最高です。「ゾディアック」もあまり評判良くないけれど、私は『謎』関わった人たちが陥る狂気に、怖さがあってリアルで現実的な落としどころもタマラナイ!と思ってます。「ソーシャル・ネットワーク」とか「パニック・ルーム」とか「ファイト・クラブ」も良い映画だと思いますが、今までで1番は「ゴーンガール」になりました。
5回目の結婚記念日の朝、ニック(ベン・アフレック)はいつも通りに仕事場に出かけます。しかし隣人の電話で猫が家の外にいる事を知ります。早速家に帰って猫を抱いて家に入ると、妻エイミー(ロザムンド・パイク)が居ません。しかも机は倒され、家が少しだけ荒らされています・・・不審に思ったニックが警察に電話をかけ・・・というのが冒頭です。
奥さんが家から突然消え去り、何やら事件性を感じさせもする。報道もヒートアップし、何故かどんどんニックに疑いの目を向けられる・・・というような作りの話し、なんですが、ネタバレは無し、とにかく一見の価値のある作品です。
映像もいつも通りシャープですし、ストーリィがものすごく怖いつくりになっていますし、役者さん(ベン・アフレックさんと、何よりロザムンド・パイクさんが凄すぎる!!!)の演技も素晴らしいです。
何も知らないで劇場に足を運んだ方が最も楽しめる、そんな作品です。
サスペンス、スリラーが好きな方に、デビッド・フィンチャー監督作品が好きな方にオススメ致します。
アテンション・プリーズ!!
ここからネタバレありの感想です。未見の方はご注意くださいませ。出来れば何も知らずに劇場で視聴が最も面白がれる作品ですので、鑑賞後に読んでいただきたいです。
とにかくエイミーの役柄を演じるロザムンド・パイクさんが最高です。恐ろしいほどに上手い!よく考えるとそこまでのサイコさんを演じるのは相当派手になるような気もするんですが、そこを抑えて抑えて、が素晴らしく、2回見せる「やってやったぜ」的なジャンプが物凄いリアリティとテンションを感じさせてくれて怖い。
でも、この映画で最も嫌悪感を感じさせるのはテレビスタッフ、というかワイドショー関係の人々の表情の悪さ、一般大衆の欲望を背景に、ある意味物凄い『迫害』をしているのに、全然悪びれずに、しかも立場が代わっても全然堪えないメンタリティが恐ろしいです。
もう1人がこの映画の最高の『悪』。
私が最も厄介で恐ろしいのはエイミーの母ですよね・・・
エイミーを作ったのは『母親』ですよね、この物語の元凶は私には「母親」です。しかしエイミーの自己実現欲求は恐ろしい・・・
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