■特定秘密保護法の危うさ 米国と違う日本の「知る権利」
(dot. - 12月01日 11:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=3164908
いま、アメリカでは白人警官による黒人射殺や拘束時の暴行による死亡に対する大陪審の�猊垉�訴�畄萃蠅紡个垢覘狹椶雖畧爾�市民デモとして現れていることが連日日本のマスコミでも報じられている。わたしは、その様子を見るたびに、アメリカ社会における民主主義の�犒鯀瓦記瓩箸いΔ發里魎兇犬襪里任△襦�たしかに未だに「黒人差別」「人種差別」を抱えているというのは、アメリカの�猊蕕良�分�瓩覆里�もしれません。しかし抗議デモによって白人も黒人も自分の国家に対して�爐�かしい、間違っている�瓩犯�言することができるところに、アメリカにおける民主主義の�犒鯀瓦記瓩�あるように思えるのである。
それに対して日本ではどうだろうか。わたしが非常に恐れているのは、今月10日より施行される「特定秘密保護法」の次の条文である。
「テロリズム（政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。」（第十二条の二項一号）
この「特定秘密保護法」における条文解釈によれば、政府に対する�犢概張妊皚瓩皚爛謄蹈螢坤爿瓩世噺�做され、そのデモに参加した一般市民が逮捕される、あるいは連行されるという事態が起こりかねないのである。
�爛妊皚瓩箸蓮∋毀韻�自分たちの政治的主張を国家や周囲の人々に訴えていく、民主主義の基本的行動であり、そのような行動は憲法の基本的人権によって認められている。しかしながら「特定秘密保護法」はそのような現行憲法で保障されている国民の基本的人権を犯すことを容認しかねない法律なのである。そしてわたしたちの国、日本はこのような法律を制定し、施行しようとしているである。
かつて日本の「特定秘密保護法」と全く同じ内容の法律が韓国でも法案として国会に提出されたことがあったらしい。しかし韓国ではその法案は廃案になってしまった。その理由は、基本的人権を犯す、非民主主義的な法案だったからだという。つまり日本は韓国よりも非民主主義的な国家だということになる。わたしは今でも自民党の町村信孝が「国民の知る権利が国家や国民の安全に優先するという考え方は基本的に間違いがある」と言い、「知る権利は担保したが、個人の生存や国家の存立が担保できないというのは、全く逆転した議論ではないか」とも言って退けた言葉を未だに忘れることができないのである。
映画監督の森達也氏が指摘するように、�牘ν磴侶街饉腟措圻瓩任△覦打椰源阿老�り返し、「諸外国では当たり前にある法律。国家の機密を守るために必要だ」と言い続けてきた。たしかに米国にも同じような制度がある。百歩譲ればその理屈は間違っていない。しかしアメリカには情報公開のシステムが確立され、「知る権利」がきちんと担保されている。基盤となる体質が日本と大きく違うのである。そしてこの違いはアメリカと日本との民主主義の違いとも軌を一にしているように思える。
わたしが可笑しくって笑ってしまった事件があった。沖縄返還密約事件である。毎日新聞記者だった西山太吉さんは、密約の存在を示す電文コピーを外務省の女性職員から入手したけれど結果として、西山さんと女性は国家公務員法違反で起訴され、毎日新聞は謝罪した。 しかしその後アメリカの公文書館でその密約を裏付ける資料が見つかり、国会でもそのことが議論されたが、当時の日本政府、自民党政権はこの資料を認めようとはせず、沖縄返還時の密約の存在を否定し続けていたことである。このことは昨今の「慰安婦問題」とも通じる体質があるように思われる。つまり自分たちの都合の悪い情報は、�牘�す�甅牘Ｊ辰垢覘瓩修譴蕕�かなわない場合は�獸埖い性瓩帆�いで、責任転嫁を行うことだ。
では、アメリカにおける民主主義と日本における民主主義の違いとは何だろうか。それは国家はそもそも�狠�のため�瓩紡減澆垢襪里�という問題に行き着くように思える。アメリカは国民のために国家がある。しかし日本の場合、国民のために国家があるのではなく、�狹傾牒瓩里燭畊餡箸�あるという風習が未だに残っているのではないだろうか。とかもその�狹傾牒瓩箸廊狹傾沈��瓩箸い�国家統治システムのことだ。�犖�威�瓩鉢犖⇔廊瓩箸瞭麒�化し、�狹傾牒瓩箸いΩ�威の名のもとに、時に権力者が自分の思いのままに国家を操るというものであり、そのような国家体制が戦前の日本の統治システムであった。その結果、誰も軍部の暴走が止められなくなり、日本は戦争の泥沼に突進し、周辺諸国に多大な犠牲と損害を与え、�倏埓鎰瓩箸い�最悪の事態を招いたのである。そのような国家体型を再び作りだろうとしているように思えてならないのである。
�牘ν磴侶街饉腟措圻瓩任△覦打椰源阿覆匹蓮◆崋�分の使命は自主憲法制定である」と公言し、現行憲法を「みっともない憲法」だとも言い切る。自主憲法とはとても勇ましく聞こえるが、その自主憲法で日本という国をどのような国家にしたいのか、この国家観、国家ビジョンが全く見えて来ない。�猊當未旅颪砲覆覘瓩箸いΑ△靴�しその�猊當未旅餃瓩箸浪燭�。パウエル国務長官の首席補佐官を務めていたローレンス・ウィルカーソン氏の「普通の国」について次のように語っていた言葉がわたしの脳裏に焼き付いて残っている。
「私は日本がいわゆる�猊當未旅餃瓩砲覆襪里鮓�たくない。�猊當未旅餃瓩箸呂匹ΔいΔ海箸覆里�？�猊當未旅餃瓩箸蓮�10年毎に戦争に行って、あちこちで何人も人を殺す。銃を持って石油を追いかける。爆弾を持ってエネルギーを追いかける。それが�猊當稔瓩澄�」と語ったウィルカーソン氏の言葉が、である。
さて、「特定秘密保護法」という国民の基本的人権を犯し、非民主主義的な法律は一日も早く�倏兒澂瓩垢戮�なのである。その「特定秘密保護法」はこの国は一体誰のものなのか、主権者は誰なのかをわたしたちに問いかけ、日本国民が捨てようとしている�猝閏膽腟銑瓩梁困気鬚發Π貪挂笋い�けているように思えるのである。
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