mixiユーザー(id:2040115)

2014年12月16日23:21

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私小説。

ふと気づいたらずいぶん日記書いてなかった!
どーりで、どーりで文章書けなくなってると思いました。反省しよう。練習しよう。マメシバです。

さて、最近の関心ごとと言えば、私小説です。
スクーリングで私小説と源氏物語を同時進行しててね。

...源氏物語が、超絶苦手だってことに気づきまして...。
(古典ってところも、あのきらびやかで女っぽい世界観も...たらーっ(汗)
ついつい、私小説へ傾倒していっている現状です。

と、逃避じゃないよ?
私小説って、ほんっとうに、にごりなく、おもしろいのよ?


「ししょうせつ」または「わたくししょうせつ」、という日本独自の文学ジャンル。
辞典なんかでは、
「作者の身辺の経験や心境などを作者自身を主人公として書いた小説」と説明されていますが、
自伝的小説なんかはどうすんだ、とか
フィクションだけど作者の経験がモデルだった場合どうすんだ、とかゴチャゴチャしていて、
定義づけはまだ明確ではないようです。

とはいえ、曖昧な定義づけのまま、たくさんのそれっぽい作品が生み出されており、
ビッグネームが自分の恥ずかしい心境を小説にして発表している現状。

田山花袋なんてね。
弟子の女子に一方的に片思いして、
最終的には彼女の蒲団に頬ずりして泣く(←ふられた)って、
誰も得しないような暴露話発表しちゃって。

引くわ〜...。


葛西善蔵ってひともね。
葛西と言えば貧乏、て言われちゃうくらいの貧乏小説で。
家賃が払えなくて家を追い出される前日に、
たかだか35円くらいの金(←主人公一家が一か月暮らせる額)、
どこかからひとりでに出てきても良さそうなのになー
と大真面目に考えちゃうって。いいから働きなよ、て思ってしまう。


こんな風に、いちいち腹が立ったり、見てらんなかったり、恥ずかしくなったりする私小説ですが。
読んでいるとね、表に出ていないだけで、みんな一生懸命生きているのがわかるのです。
穏やかでない気持ちを隠して、片思いの女子の恋人に理解を示したり、
働かないけど、子供にとってはすごくいい父親だったり。

「なぜこうなのか」「どうしてこう思うのか」って、
人に対する興味が増す、ジャンルだと思います。

おもしろいなあ...
...す、少なくとも源氏物語よりは、私に合ってそうです...。



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