NHK解説委員・加藤青延さんの講演会にて
戦前は、中国人の心の中に飛び込み、如何にしたら上手くいくかを考えたが、
戦後は、欧米先進国のルールに従い、国際標準を盾に要求を押し付けるようになった日本。
さて、日中関係悪化の今、中国との付き合いノウハウ"基本中の基本"とは?
著書『NНK特派員は見た 中国仰天ボツネタ&マル秘ネタ 』を読めば、加藤さんの人柄が
少しわかりますが、30年も中国の実際を見てきた本音の話は、謙虚かつ鋭い。
http://duan.jp/item/174.html
中国の悪い面だけを煽るジャーナリストとは違い、良い悪いのバランス感覚が平衡。
「上手くやれば何でも上手くいってしまうのに、逆に上手くやらないと致命的な失敗に陥る」
これは、中国との付き合いで"基本中の基本"だそうで、
これが出来ていれば日中関係はもっと良くなったのではないか?と。
メディア側に大きな問題があり、日本国民はメディアに左右される。
反論的な原稿を書くと、国賊呼ばわりされてののしられるそうで、
商業レベルで受けが良いものだけをかき、ステレオタイプな報道をする。
中国のことを知ってる人は沢山いるけど、どのように向き合ったら上手く行くかを知らない。
そのノウハウが欠落しているとしか思えないのです。
外交官にも多くの失敗が見られる。それらの具体例を淡々と説明。
さすがNHKの解説委員、
「中国と付き合うことの、メリットの大きさとデメリットの量を知るべきでしょう」。
関係を壊すのはカンタンだけど、修復するのは大変なこと。
さらに香港での民主化デモ、尖閣諸島や南シナ海の問題、赤サンゴ密漁の話にも言及。
今の日本のメディアは、中国と上手くいかないことばかりやって、情けない。
もう少し研究する人が出てきて良いのでは?企業はちゃんとやってるのに。
このように、国民が悪い方に煽られず、良い方法を見つけ出そうとする
前向きなジャーナリストはあまりに少ない。
私も様々なメディアの報道に対してだいぶスッキリしました。
あっという間の充実の90分、ありがとうございました。(^^)v
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