日本フィル 第300回横浜定期演奏会
於:みなとみらいホール
(前半)
ロッシーニ
オペラ<セヴィリアの理髪師>序曲
モーツァルト
ピアノ協奏曲第26番<戴冠式>ニ長調 K537
(ソリストアンコール)
モーツァルト(リスト編曲)
アヴェ・ヴェルム・コルプス
(後半)
プッチーニ
オペラ<マノン・レスコー>より 第3幕への間奏曲
レスピーギ
交響詩<ローマの松>
(アンコール)
レスピーギ
ボッティチェリの3枚の絵より 第3曲<ヴィーナスの誕生>
指 揮 三ツ橋敬子
ピアノ 菊池洋子
コンマス 千葉清加
日本フィルの記念すべき第300回の横浜定期、始まりは1973年とのことで、お客さんの8割が定期会員である事も納得できます。
記念回に合わせてか華やかで実力のある女性指揮者、ソリストの共演のプログラムで、先ず、モーツァルトの名曲を軽やかに弾き進む菊池さんにうっとり。天才が作った染みるような美しいメロディーや心躍るリズムを更に分かり易く調理して目の前に「ポン!」と出される感じ。
しっとりしたアンコールの素敵でした。(またまた落涙)
後半メインのローマの松、もちろん、三ツ橋さんの1つ1つの描写も素晴らしいですが、第4部(最終楽章)へ向けての高揚も見もの。
(三ツ橋さん、小柄なんですが、シャープな指揮振りがカッコいいです)
舞台に乗り切らないくらいの大編成のオケに、パイプオルガン、バルコニーや客席後ろからも金管楽器が演奏されますが、全てがきちんとコントロールされ終結部の高揚に向け一致団結しています。
これだけ大勢での演奏は纏めるだけでも大変そうなのですが、指揮者が曲の構成や意図を明らかにしてきちんと組み立てようとしている事がとても分かり易く、雰囲気で押せ押せとなる最近の指揮者の対極を見た感じでとても好感が持てました。
コンマスは普段アシスタントである千葉さんが努めましたが、アンサンブルもよく纏まっていて良い演奏会になったのではと思います。
こんなに満足度の高い演奏会でしたが、今回少しだけ客席に空席が目立ったのはちょっと残念でした。次回は同日に埼玉→横浜を移動してのコンサートのハシゴに挑戦です。。
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