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2014年05月26日18:05

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第16回東京03単独公演 「あるがままの君でいないで」 後編

第16回東京03単独公演 「あるがままの君でいないで」の後編です。前編は一つ前に戻れば読めますが、ネタバレになる部分がありますので、ご注意下さい。尚、後編も同様です。

・ドキュメンタリー番組
料亭。見習い料理人(豊本)が、店主(角田)から怒られている。店主「俺が何を怒ってるか分かるか?」 見習い「僕の料理がまだまだで・・・」 店主「そうじゃねえ。この料理に合う器は赤だ!白でなんか出しやがって。料理の色彩が死んじまってるだろ?」 それをドキュメンタリー番組のカメラマン(飯塚)が撮影している。店主は、一頻怒ると、撮影者の飯塚に「すまんね。熱くなっちまってね。」と言う。飯塚「いいえ。こういうのもドキュメンタリー番組の醍醐味ですから。」 店主が席を外すと、見習いが飯塚に近寄り「今のシーン、使わないで下さい。」と頼む。飯塚「・・・え?」 見習い「だって、恰好悪いじゃないですか。田舎の母親も、この番組見るんですよ。見たら、息子が引くほど怒られてる。」 飯塚「そうだけど、今回は、主役は君じゃないし、ドキュメンタリー映像としては、使いたいシーンなんだよ。」 見習い「今、僕、口説いてる女性がいるんですよ。恰好悪いところ見せたくない!」 飯塚「知らねえよ!」 見習い「そもそも、大将は、あんなに怒る人じゃないんです。TVだからって、熱くなって・・・」 店主が戻って来る。「すまないね。全部聞かせて貰った。」 飯塚「じゃあ・・・」 店主「確かに、怒りすぎた。カメラを意識して怒りすぎた。」 飯塚「えぇ!意識してたんですか?」 店主「撮り直してくれないか?」 飯塚「はぁ?ドキュメンタリーですよ?撮り直しなんてないですよ。」 店主「どうせ、TVなんて、やらせばっかりなんだろう?」 飯塚「違いますよ!」 店主「お願いします。私のイメージがね。普段あんなに怒るって思われては・・・。でも、全部カットはオシイ。私は良いコトも言っている。だから、撮り直してくれないか?」 

納得出来ない飯塚だったが、仕方なく撮り直す。飯塚「ちゃんと自然にやって下さいよ。もう、何だよ、ドキュメンタリーで撮り直しって。」 見習いが料理を店主に出すところから始めるも、見習いは、赤い器で出す。店主「・・・えぇ〜〜!!(豊本の顔を見て)えぇぇぇ〜!?」 見習い「広島県の鱧を使っています。」 店主「えぇ〜。器〜の色は合ってる・・・ええぇ〜・・・」

・(アニメ)アフレイド王国へ
アフレイド王国の秘宝のドキュメンタリーを撮りに来た飯塚。アフレイド王国の国王と通訳。王様はフレンドリーな対応なのに、通訳は「とっとと撮影しやがれ、クズ!と言っています。」と、トゲトゲしい訳しかたをする。通訳「文化背景が違うので。」 国王は飯塚をハグするも、通訳「絞め殺すぞと・・・」 飯塚「笑顔でしたよ?もう、こうなると、文化背景云々ではなく、情緒がおかしいとしか・・・。」
飯塚はアフレイド王国の秘宝が見られ触らしても貰える。しかし、その秘宝は「触ると殺される。」というコトが、飯塚に告げられる。番組放送は中止になるが・・・。

・旅の打ち合わせ
豊本と飯塚が部屋にいる。ここは角田の部屋らしい。豊本「うわぁ、楽しみだな〜。あ、これ、ライン下り。俺、やったコトないんだ。」 飯塚「そうなの?俺、あるけど、楽しいよ。」 どうやら2人は、来週の土曜日に、友達の角田の実家に遊びに行くので、その予定を立てているようだ。豊本「なかなか、3人一緒に休みが合うってコトなんてないじゃん。」 飯塚「そうだよな。」 豊本「バーベキューやって、温泉、ライン下りだろ。あと夜には・・・(怖い感じで)蛍も出るらしい・・・。」 飯塚「何、ちょっと怖く言ったの?」 豊本「うわぁ〜、楽しみ〜。角田の実家行くの超楽しみ〜。俺、皆でやろうと思って花火まで用意したんだぞ!」 飯塚「へぇ〜。」 

角田が帰って来る。角田「(申し訳なさそうに)・・・実は、来週の土曜日、仕事が入った。すまない。」 豊本はブチ切れ「何だよ!俺、凄く楽しみにしてたんだぞ!」 角田「すまない・・・」 豊本「何だよ!俺、計画して、花火まで用意したんだぞ!」 角田「すまない。」 飯塚「豊本。仕方ないだろ。仕事が入ったんだ、またの機会にしようぜ。」 豊本「またの機会っていつだよ?3人が休み合わせるのだって、難しいんだぞ!どうせ、大した仕事じゃねえんだろ?だったら、旅行行こうぜ、オマエの実家行こうぜ!」 飯塚「豊本!もうよせよ!角田謝ってるじゃん。」 角田「も〜う!!」 飯塚「ほら。」 角田「違う!(飯塚に)オマエだ!」 飯塚「え?俺?何で?俺は、オマエをフォローしてやっただろ?」 角田「豊本からは、ホントに残念なのが伝わった。本当に行きたかったんだって言うのが伝わった。でも、オマエからは伝わらない!」 飯塚「えぇ?」 豊本は、この後も、行けなくなったコトを嘆き、角田に罵詈雑言を浴びせるも、角田は「この感じだ!」と豊本を誉め、飯塚には「本当は、旅行なんて、どうでも良かったんだろう。」と責め続ける。呆れた飯塚は「じゃあ、オマエら勝手にしろ!」と帰ってしまう。豊本は帰って行く飯塚に「じゃ、週末な。」 飯塚は、そのまま帰り、角田は豊本と残される。
豊本「じゃあ、土曜日。朝4時に車で迎えに行くから。オマエの方が先で、次が飯塚の方が、ルート的に良いんだ。途中、コンビニ寄って、朝ご飯買おうな。あ〜でも、ドライブインって言う選択もあるんだよな。でも、あれか、昼はバーベキューだから、あんまり腹いっぱいにするのもな・・・」 予定を喋り続ける豊本に、怯え始める角田。角田「飯塚〜!!飯塚〜!!戻ってきてくれ〜!!怖いーーーー!!!」

サイコ豊本。東京03の十八番っちゃ十八番だが、本当に豊本さんのサイコっぷりは怖い。偏執的な役柄が似合うんだと思う。

・映画 アフレイド王国の秘宝
車に乗った豊本と角田。角田はどんより顔。これから、豊本と何処かに行くらしいが・・・。しかし、そこに、顔の黒い外国人らしき人物が倒れているのを発見。彼らは、その人物と人物が持っているスーツケースを車に乗せるも、どうやら人物はアフレイド王国の外交官、そして、スーツケースにはアフレイド王国の秘宝が・・・。ここで、これは映画の宣伝トレイラーらしきコトが分かる。彼らは、秘宝を盗んだ人間として追われる身に。「誰かが俺たちを嵌めたんだ!」 そして、前述のすぐに目を開くの、豊美を車で轢く映像も挿入され、血だらけの2人は、実は、この映画に出て来る、豊本と角田であるコトが分かる。途中から、血だらけなのだが、何故血だらけなのかは分からない。誰かに襲われたのか?2人の結末はいかに!・・・のような映画CM(笑)。

・巨匠の憂うつ
喫煙室。有名風景写真家角田と、出版社社員の豊本がいる。煙草を吸う角田。豊本「先生。そろそろ会場に帰りませんと。」 角田「まだ良いじゃないか。・・・堅苦しいんだよ。まわりから『先生、先生』と言われて、気を遣われて・・・。写真集を久しぶりに1冊出しただけなのに・・・。『先生。先生。』そういうのは得意じゃないんだ。」 豊本「でも、あ、女優の城田涼子も来ているんですよ。」 角田「・・・え?」 豊本「ご存知ありませんか?刑事ドラマの主役をやっている、有名女優なんですが。」 角田「すまない。何しろ、普段は、山にこもって写真を撮っているからね。そういうコトには疎いんだ。どうせあれだろ?君の出版社が、ブッキングしたんだろ?」 豊本「いえ。彼女は本当に先生の捕る写真のファンで、是非、新しい写真集の出版記念パーティのスピーチをしたいと。」 角田「そうか。それは有難いけれど。(煙草を撮り出し)でも、もう1本くらいは良いだろう。」 煙草に火を点けようとするも、ライターがつかない。角田は、隣にいた青年(飯塚)に声をかける。角田「すまないが、ライターを貸してもらえるかね?」 飯塚「あ、はい。(ライターを手渡す)」 角田「有難う。」 煙草に火を点けライターを返そうとする。 飯塚「あ、いいっすよ。僕、2つ持ってるんで。あげます。」 角田「そうかい。すまんね。」 飯塚「全く。今や喫煙者は、隅に追いやられっぱなしで、勘弁して欲しいっすよね。」 角田「君は、結婚式か何かかね?」 飯塚「はい。そうっす。じいさんは?」 豊本「じいさん?」 あまりに無礼な態度の青年を見て、豊本が割って入ろうとするも、角田「良いんだ。こういう反応が今や新鮮なんだよ。まわりは皆『先生、先生』ともてはやす。この青年にはそれがない。素直で真っ直ぐな良い青年じゃないか。」

角田は、再び青年と話始める。角田「すまんね。」 飯塚「どうしたんすか?じいさんは何でここに?」 角田「本を出してね。出版記念パーティーがあるんだ。」 飯塚「パーティ?じいさん、パーティって顔じゃないっすよね?(笑)」 飯塚は、この後も本人は自覚なしの、失礼なコトを言い続け、角田「うん・・・。」と何かを飲みこみ、青年に飛びかかる。豊本「先生!?」 角田「私は、有名な風景写真家だぞ!風景写真界の第一人者と言われている!なのにオマエは!(青年をポコポコ殴る)」 青年は身を縮める。角田「会場にはな、女優の城田涼子も来てるんだ!『憧れデカ』の主演女優だ!」 豊本「先生、ご存知で・・・」 角田「春には映画化も決定しとる!(殴り続ける)」 豊本「先生、彼は春というコトは否定していません!」(私、爆笑) 角田「秋にはSP版をTVでやる!(殴り続ける)」 豊本「先生、秋も彼は否定してません。」 角田「SP挟んで映画の流れだ!」 豊本「詳しい・・・」 角田「おい、豊本!俺有名だよなぁ?」 豊本「はい。先生は有名です!」

角田氏がポコポコ飯塚氏を殴るのが可笑しい。しかし、人って面倒くせえなぁ〜と思います。

・グッズ宣伝CM ずれてるグッズたち
冒頭、女優、城田涼子の挨拶が音声で入る。
グッズCM。人とズレていると同じような感じの歌。

・センスなき故に
暗転の中、スクリーンにから揚げが映る。
居酒屋。角田、飯塚、豊本の3人。飯塚「聞いてくれよ、俺、彼女にふられちゃってサ。原因何だと思う?」 角田「思うに・・・飯塚って優しいじゃん。オマエ、優し過ぎると思うんだ。それって、人を不安にさせるコトにもなるんだ。」 飯塚「そうかぁ。」 豊本「・・・無職だからでしょ?普通、無職なら女にフラれるよ。」 飯塚「・・・。」 角田「豊本!」 飯塚「豊本有難う!やっぱり、友達は、こうでなくちゃ。それを何、オマエ『優しいから〜』だって。慰めるにしたって、センスねえ言葉だな。」 角田「でも、無職を直接無職って・・・」 豊本「俺は言える。俺も無職だから。」 豊本は元料理人。飯塚「オマエの出てるTV番組見たぜ。何アレ、酷かったな?」 豊本「大将がクソみたいな奴でさ。だから辞めた。」 そもそ角田は、居酒屋のおつまみメニューすらセンスがないと言い出す。「フライドポテトにから揚げだろ?美味いよ、美味いケド、何で、揚げ物に揚げ物なの?もっと野菜とか注文しろよ。」 センスのある注文を角田がする。、来たのはジャガバター。「何でイモ?フライドポテトあるのにイモ?思いっきり、素材被ってるじゃねえか!」 角田「オマエらが野菜野菜って言うから。」 飯塚「野菜でイモを選ぶ?ホント、オマエセンスねえな。」 角田「そもそも、ここの代金誰が払うと思ってんだよ!」 飯塚「うわぁ!それを言う?センスねえは。」
角田は、だったらオマエらがセンスのある注文をしてみろとキレる。

暗転。映像に焼き肉が映る。飯塚「センスあるだろ?」 角田「店変えるってナシだは。」 飯塚「でも、変えちゃダメって言うルールなかったしね。」 角田「でも、流石にここは払えないは。オマエらも少し出せよ。」 飯塚「えぇ〜俺ら無職だぜ?金なんかねえよ。」 飯塚はトイレに立つ。そこで、倒れてる外国人を見つけ、傍らにあったアタッシュケースを持って帰る。店は、その後、火事になり、彼らはその火事にまぎれ、食い逃げをする。

角田のアパート。アタッシュケースの中を開けると、謎の人形が。そこにある事件の報告が。アフレイド王国の秘宝が盗まれた。その秘宝は、触ると殺されてしまうらしい。飯塚「コレ・・・ひょっとして・・・」 豊本「返しに行こうぜ。」 角田「バカ、俺たち食い逃げしてんだよ!何処でこれを拾ったか訊かれるぜ。食い逃げがバレて捕まるだろう?」
しかし、暫くして、警察が来てしまう。彼らは覚悟を決めるが・・・。その人形はアフレイド王国の秘宝ではなく、倒れていた外交官が子供のために作った人形だった。でも、捕まってる3人。飯塚「良かった〜。違ってた〜。でも、何で俺たち捕まってるの?」 「食い逃げじゃん!そりゃ、捕まるは!」 角田が綺麗にカーテンコール土下座をする。

アパートでのやりとりが少し長かったような気もした。最後のコントはいつもオークラ氏が書く。今回もそうかな?だから、ちょっとしつこかったのかな?とも思った。

・ED
映像と「有難うございました」の挨拶。

今回は、王道03!って感じのコントでした。個人的に、もう少しバカコントがあっても良いのですが、今回は映像とリンクさせたりしたから、それがあると浮くか。映像とのリンクは面白かったです。特に血まみれ。「何で血まみれなの?」と思っていたら、旅行の後の映像で、彼らだと分かり、血まみれ本来の理由は分からないが、色々想像出来て、これも楽しかった。
豊美と上司の飯塚のアクションシーンがタランティーノの映画みたいなんだよ。追いかける豊美はホラー映画のようだった。
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