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2013年07月23日17:33

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南ア南部の避難小屋−1 小河内岳避難小屋

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去年塩見岳に行ったときに、烏帽子岳から見た小河内岳。
そのなだらかな稜線。
肩にたたずむ小屋。
いつか行きたいと思った。
その帰りに鳥倉林道で出会ったキスリングのおじいさん、高山裏避難小屋に二泊して赤石岳を往復したと言っていた。

今回は鳥倉林道から小河内岳に登り、荒川三山を登って戻るというロングピストンの山旅を計画した。

7月18日

鳥倉林道の駐車場に5時前に着いた。途中のインターで2時間仮眠しただけだったが、眠くはなかった。
おにぎりを食べてから、ガスがかかる林道を歩き出す。午後からは良くなるだろうと期待しながら歩く。

三伏峠への登山道には1/10、2/10と標識が付いているので、ペースがつかみやすい。
9時に三伏峠に着く。調子はいい。
計画では小河内岳避難小屋までだが、この分なら高山裏避難小屋まで行かれるかも知れない。

だが、烏帽子岳に着くと、風が強くなった。ガスは晴れるどころか小雨交じりで寒い。
少し下がってハイマツ帯に入ると風は収まるが、眠気が襲ってきた。
やっぱり今日は予定通り小河内岳避難小屋までにしよう。小屋で少し寝ようと決めた。

小河内岳避難小屋にはお昼過ぎに着いた。年配のご夫婦が管理人をされていた。温かいココアを入れてくれた。
お二人は東京出身だった。お互いに共通する東京の地名が出てきて話が盛り上がった。しばらく話をしてから横になった。
目を覚ますと少し晴れてきて、荒川三山が姿を見せてくれた。明日は晴れるだろうか。

夕方になると、避難小屋の主人同士で無線で連絡を取り合う。お客さんの情報が入ってくる。 すると、高山裏避難小屋のご主人が風邪を引いて咳が出てしょうがないと言っている。
そこで私が小河内岳避難小屋の奥さんから風邪薬を預かって明日届けることにした。

その日の泊り客は名古屋からの男性と私だけだった。
ここに泊まるのは1日平均2〜3人で、10人も泊まることなんて滅多にないんですよと奥さんが言った。
今日は平均的な宿泊者数だった。

7月19日

4時に小屋の明かりがついた。起きてすぐに窓の外を見ると、晴れている。
急いで外に出る。
快晴だ!!

小屋の裏の小河内岳に登って日の出を待った。
蝙蝠岳の肩から日が上がってきた。

美しい姿をした富士山。
仙丈ヶ岳、塩見岳、北岳、甲斐駒、南ア北部の主だった山が並ぶ。
目を転じれば、これから行く荒川三山、赤石岳、聖岳といった南ア南部の重鎮が居並んでいる。
遠くには北アルプスの山並み、伊那谷をはさんで中央アルプス。
文句の付けようのない展望だ。

私は奥さんから預かった風邪薬とのど飴をザックに入れて出発した。
昨日とは打って変わっていいお天気で気持ちがいい。足元にはいろいろな花が咲いている。
景色や花に見とれながらゆっくりと歩いていった。

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