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2012年12月13日03:26

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テレビアニメ版武装神姫における戦闘の描写について

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「やあ行き倒れだよ。今日はテレビアニメ版武装神姫の考察をしてみるよ。ねたばれありだから既にアニメを見ている人向けだよ。」



本作はバトル描写が売りであるはずの武装神姫というコンテンツでありながらあえて、バトルは危険だからやらないと言っているマスターの元で育っている神姫達を主軸に物語を描いている。
バトルから距離を置いたことで、かなり客観的な描写が見られるのも特長だ。


本作品でのバトルのアイテムとしてはビジュアライザーというものが登場する。これは携帯型の仮想空間画像投影装置。
どうゆうオーバーテクノロジーだこれとつっこみどころは多いものの、簡単に言うと、一部は現実化される仮想空間バトルを実現するということ。
漫画などで描かれた完全な仮想空間バトルでは神姫は実際に損傷することはない。
だが、このビジュアライザーの中では実際にある程度の損傷はする。


仮想空間によるバトルはおそらく、神姫同士を戦わせることに対しての批判があり、それを和らげるためだったと思われる。
また損傷がないという安全符がついたことで、競技人口も増え、神姫の売り上げも増えると考えられたのだろう。


ただ、まったく損傷がないというのは緊張感がないという声もあったとも考えられる。ビジュアライザーはそうした声に答えるために作られたと考えられる。仮想空間内でありながらかなり残酷なシーンも起こり得る。観客はそれを見て楽しむわけだ。なかなかに業が深い。


主人公マスター理人はこのビジュアライザーを神姫達がリラックス出来る神姫ハウスに改造しており、アン達の憩いの場所となっている。


アン達のマスターである理人は「バトルは危険だから」と言っているが、含みのある台詞のようにも思える。
バトルに興味がないのならそう言えばいいのにそう言っているわけではない。
レーネとアイネスは「マスターはバトルに興味を持っていない」と受け取っている。またはそう言ったのを過去に聞いたのだろうか。
レーネとアイネスは特に会話に対しての融通性と柔軟性があり、勝手に補間してしまうふしがある。
アルトレーネ型とアルトアイネス型は一般の人のデザインから商品化するという過程で生まれており(現実にコンテストが行われ、フィギュアの商品パッケージには作品世界である年代の2036年ぼくの考えた神姫コンテストの入賞作をもとに商品化されたと書かれている)最初から一般家庭用に普及させる目的の神姫であることが明確に見えており、AIも柔軟に作られていると見ていいだろう。


アンはたびたび自分の過去を語ろうとするもアイネスに「その話はいいから!」と止められている。
もしアンの過去が語られれば理人の過去もわかるかもしれない。
アンは異様に強く、バトルを経験していないようには到底思えない。
理人はバトルに参加していた過去があり、バトルをやめる理由が出来、やめたのかもしれない。
鍵はアンにあると見ている。
そもそもアンはこどものころにプレゼントされた時の機体のままなのだろうか。
何らかの理由で壊れてしまい、記憶を別機体に移植したのがアンなのではないだろうか。
拡張用の二次メモリがあるなんてことを一般の神姫マスターは知っているのだろうか。
どう考えても一部のエンジニアしか知らないメンテナンス用部品にしか思えない。


彼の父親も謎。なぜバトルに興味のない息子の入学祝いに大会優勝機と同型の神姫のモニター権利をプレゼントしたのか。
彼の父親はバトル経験者なのだろうか。
息子にバトルを通じて他人ともコミュニケーションをはかって欲しいと願っているのだろうか。


作中でアンの過去が語られることを望みたい。


1.スポーツとしてのバトル

相手を排除するための行動ではなく、ルールのもと公平に勝敗を決める、競技またはそれに準する場において行われるもの。



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1話の冒頭は大きな大会でのバトル描写で、バトル時の損傷などの一部がやや現実にも反映される仮想空間の中で行われている。
仮想空間を作り出す装置はビジュアライザーより高出力と思われる。
この1話冒頭の激しいバトルは負けた側は映像的な演出として爆発のエフェクトがかけられているが、実際に破壊されたわけではないと思われる。
試合開始前に両選手にヒットポイントが設けられ、どちらかが0になったほうが負けというようになっていたと考えられる。


バトルが発生した話数:1話
場所:大会会場内、半仮想空間内
バトルが発生した理由:競技としての勝敗を決するため
終了または中断した理由:大会のルールのもと、勝敗が決まったため


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4話のレース中に起きたバトルは、大会側が競技を盛り上げるためにヒナにお邪魔役として登場をお願いしたために発生。ゴール手前でヒナが登場するとはアイネス達は考えてもいなかった。
バイト料を弾んだ甲斐があったという台詞が司会者からあったが、ヒナはそれだけふんだくったとも考えられる。
実にしっかりしている。
この回ではアイネスとレーネが喧嘩していたが、ヒナとのバトルの際共闘しており、仲直りの要因にもなっている。
ヒナ、アイネス、レーネが楽しそうに戦っている描写が印象的。


バトルが発生した話数:4話
場所:公園に設けられた特設レース会場のゴール手前、実機同士
バトルが発生した理由:レースのゴール手前でお邪魔役が登場したため
終了または中断した理由:他の選手(クララ)がゴールしてしまったため


2.敵を排除する完全な戦闘


敵と認識した者を沈黙または破壊するための戦闘行為。
お互いそのように認識しての戦いになるとなにかの割り込みがかかるまで収集がつかない。


空からきた異物(引越しの荷物の整理中に窓の外に出てしまいアン達が追ってきたマスターの手紙状の大切な私物)に向って危険と見なした鍛錬中のクララが発砲。それを見たアンが怒り戦闘状態に。
さらに戦闘中にクララがビーム砲から放ったビームで手紙状のものが一部損傷し、マスターの大事な私物を傷つけられたとアンの戦闘モードは明らかに排除モードに切り替わっていた。
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寸前のところでこの戦闘は中止されたが、あわやというところだった。
温厚そのものだったアンの急激な変化に実況ツイートなどを見るとかなり驚いていた人が多く、アンって怖いという声を多く見かけたが、むしろロボットらしいと如実に感じさせた描写だった。
何らかの理由が発生しない限り、片方または双方が戦闘不能にならない限り戦いが続くさまは正に闘犬そのもの。
アンに限らず、武装神姫というのはこういうものなのかもしれない。


これほどの恐ろしい戦いだったのにもかかわらず、アン達もクララも何事もなかったかのように我に返り、それぞれの家に帰っていく姿はこちらが呆気にとられるほどだ。これもまた、ロボットらしい。
この場面を見て、このアニメのスタッフはSFに強い人達が集まっているのではないかと感じた。この予感は的中した。


戦闘が発生した話数:1話後半
場所:公園、半仮想空間内
戦闘が発生した理由:アンから見ればマスターの大切なものを傷つけられたため、クララから見れば不意打ちをし自分を侮辱したアン達を危険と見なしたため
戦闘が終了、または中断した理由:レーネの機転でクララが戦闘の舞台として起動したビジュアライザーを止め、さらにアンの内蔵時計のチャイムがマスターが帰ってくることを知らせたため。後にクララの内蔵時計のチャイムもマスターの帰りの時刻を知らせている。


手紙状のものの損傷はビジュアライザーが解けてもそのままだった。もしアンがビーム砲をクララに対し撃っていたらクララは破壊されていたかもしれない。


3.守ったり助けるための戦闘


仲間や、マスターを助けるための戦闘
時には家も守ります!
状況によっては深刻なことに


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入学祝いにサプライズを。
理人のため神姫達は考え、アンの提案で料理に決まった。
だが、サイズの小さい彼女らにとって料理は鬼門。
からっと揚ってしまったなんて例もあるとか。


料理は梃子摺りつつも比較的スムーズに。
だが電気の使いすぎでブレーカーが落ちて停電になってしまう。
バトル以外に興味はないと神姫ハウスの中に閉じこもっていたヒナだが、ブレーカーが落ちたことで異変に気付く。
暗闇の中でさ迷うアン達だが何者かに襲われてしまう。
触手?
ほうほうなかなかマニアックな攻めで。
下手なえろアニメよりえろいな。
ヒナの機転でブレーカーの電源が再び入ると大変なことになっていた!
ヒナはアン達を鮮やかに救出する。


なかなかマニアックな攻めを見せてくれたタコ。
君の勇姿は忘れない。
足を切られたタコは泣いていたのであった。
その後、ヒナもなんのかんの言って料理作りに参加することに。
戦い以外に存在理由がないのではと思っていたヒナが別の道もあるのではと知る回でもあった。


戦闘が発生した話数:2話
場所:理人の住むマンションの台所、現実
戦闘が発生した理由:アン達が襲われていたため
戦闘が終了または中断した要因:アン達を救出出来たため


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