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2012年08月27日22:53

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山ガールから・・・までのすごい南ア

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先日南アルプスに行った時、いろいろな登山者に出会った。

20日に三伏峠から烏帽子岳に登ったとき、小河内岳のほうから一人の登山者が歩いてきた。近づくと、若い女性だった。それもテントを担いでいる。
彼女とは三伏峠で隣のテントになったので、いろいろと話をした。
東京から来たMちゃん、29歳。
見るからに山ガールファッションだ。
本人は「ガールって年じゃないですけど・・・」と言うが。
なんと、茶臼から三伏峠まで5泊6日のテント泊縦走だ。

1日目 畑薙ダム駐車場まで夜行バスで来て、茶臼まで。
2日目 光岳往復して聖平まで。
3日目 聖岳から百間洞まで。
4日目 赤石岳、荒川岳を登って高山裏まで。
5日目 高山裏から三伏峠まで。
6日目 塩見岳往復して鳥倉登山口まで。

南アを知っている人ならきっとすごい!!!と思うだろう。特に2日目、光岳往復だけでもコースタイムでは10時間だ。それをサブザックとはいえ6〜7時間で歩いたそうだ。

登山歴はまだ3年というMちゃん。
「顔が腫れてくるのがね〜〜〜。山から帰って職場に行くと、みんなからどうしたの?別人みたい!!!」と言われるのが悩みのようだが・・・
私も同じ悩みがある。私はともかく、若くてスレンダーな女の子でもそうなのね〜〜〜

今回の食事はほとんどアルファ米やフリーズドライというMちゃんにベーコンとゴーヤ炒め、生のキュウリをあげるとすごく喜んでくれた。

塩見小屋では鹿児島大学の探検部の4人パーティーとも話をした。
北岳から縦走して三伏峠から下山するそうだが、鹿児島から二日かかって青春18切符で来たそうだ。帰りも青春18切符で鹿児島に帰ると言っていた。

さらに4時過ぎに小屋に着いた若い男の子がいた。
こんな時間に着くなんてどこから来たのかと思って聞いたら・・・
「北沢峠からです。」
「えっ!?トレランですか?」
「いえ、トレランではないですが・・・」

北沢峠から仙丈ヶ岳を越えて塩見小屋まで、普通は2泊3日か3泊4日だ。
翌朝聞くと、先日の夜の10時半に出発したそうだ。
で、彼は北沢峠の長衛荘で働いているそうだ。途中まではコースタイムより速かったが、最後で膝を痛めて遅くなってしまったと言う。
「本当は帰りは北岳に行って広河原から北沢峠に戻ろうと思ったんですが、体力がなかったなあ〜〜〜。今日は三伏峠に下ってどこかに泊まってバスと電車で北沢峠まで帰ります。」と言う。

南アルプス南部は若い人は少ない。我々世代か、それ以上が多い。それでもガッツのある若い人がけっこう登るんだなあと思った。

そして、最後の日に鳥倉林道を歩いていると、後ろからすう〜〜〜っと自転車が追い越していった。駐車場から4〜50分の登山口には自転車がデポしてあった。てっきり若い人のだろうと思ったのだが・・・

自転車に乗っている人を見て思わず目を見張った。
なんと、キスリングを背負っている!!!それもニッカーズボンをはいた年配の男性だ。
ニッカーはまだたまに見るが、キスリングなんてずっと見ていない。

駐車場に着くと、その男性がいた。登山歴50年以上という70代の男性だ。
いや、めちゃくちゃかっこよかった。
その人は鳥倉登山口から高山裏まで行って、小屋に二泊して赤石岳を往復したそうだ。地図で見ると高山裏から赤石岳往復は13時間以上かかる。それを9時間で往復したと言っていた。

いやいや南アルプスには老いも若きもタフな人が来るもんだ。
我々には無理だが、いい意味でいろんな刺激をもらった。
南アルプスを好きになったからには頑張らなくっちゃ!!!

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