昨晩（1月12日）の新春初ライブ鑑賞は昨年と同じピンチョスでのRINKAとなりました。
ピンチョスは自転車で行くにしても、地下鉄中の島から歩くにしてもちょっと時間がかかり、ゆとりのない平日などは断念することもあったのですが、操さんもお書きになっていた昨年の大雪がかえって懐かしく（「雪まみれの人」って私のことかしらと）、今年もぜひにと思ったのでした。
考えてみるとピンチョス自体あれ以来1年ぶりだったかもしれません。吹雪と晴天の違いはあっても寒い中を同じように中の島駅から歩いて帰りは豊平川を渡って。昨年と全く同じ行動を繰り返しましたけれども、これは幸せなことなのかもしれません。
初めて聴いたでしょうか、曲の中で降っていた雨が上がったり、アンコール曲では心に羽根をつけてもらった気分になりました。
アイルランド居住経験があって、その道の音楽が札幌でも聴けないかと調べて来たお客様もいらしたようでした。
さて、2011年10月23日日曜日の夜、渋谷国境の南での終演後のじょんさんとのお話しに戻ります。
次は千葉のお話です。
前日のO'jizoライブやその日の平和祈念展示資料館の後だったこともあり、豊田さんがお書きになっていた津田沼のお話が身近に感じられたことや、豊田さんは今でも都内には千葉方面からおいでになってるんですかといったお話をさせていただいたと思います。
それと、本能的に知っている土地を選んで半蔵門に宿泊することになったことをお話ししたところ、東京在勤中は住まいも半蔵門近辺だったのかと思われたようでしたので、いやいや半蔵門近辺は勤務先で、私は千葉から、それも千葉県市川市や千葉県船橋市といった近郊ではなく、ばっちり千葉市内から通勤していたのですと熱を込めてしまいました。
じょんさんは千葉といえばかつて御親族が住まわれていた京葉線沿線くらいしかなじみがないといったお話しをされたと思います。これが京王線と聞こえて、千葉なら京王線ではなく京成線ではと何度も繰り返してしまい失礼しました。
あの駅は何といったか、藤野さんもアコーディオンを教えに行っている−私もうかがったことがあったのでお話はよくわかったのに、ど忘れして駅名がなかなか出てきませんでしたが、そうそう検見川浜でした。
藤野さんが遠い奥地にまで教えに行っているようなことをおっしゃるから、どれだけ遠いのかと思ったら、自分の住んでいたところの方がまだ遠かった。自分はしかも毎日そこから都内に通勤していたのですとまた熱弁してしまいました。
東京に転勤したなら東京に住めるのかと思ったけれどもちょっと遠くて、また同じように転勤を命ぜられたら、皆さんの演奏を日常的に聴けるのはいいが、あれををもう一度やるのは大変だなあと。
聞き苦しかったのではないかと反省されます。住まいの世話があるのはありがたいことですし、それが日常という首都圏の人も多いわけで、それまでが北海道で恵まれていたのですよね。社宅のようなものは目黒とか地下鉄１本で通えるところなどいろいろあったようなのですが、どこに入れるかはその時どこが空いてるかなどに左右される時の運だったようです。おかげで全く知らなかった総武線沿線にもだいぶ詳しくなりました（ただし千葉駅以西）。じょんさんがお尋ねになり、京葉線ではありませんがと当時の最寄駅をお答えしました。
次は触れておきたかった話にたどり着ければと思います。
そういう話になったのは、千葉の話などで当時の思い出を語った流れからだったでしょうか。
東京勤務の最後の方になると、中村さんやじょんさんらゆかりの方々のことは、若き実力者としてうっすらとですが視野には入ってきていました。
ですが、アイリッシュのパブセッションなどは楽器をやっているか本当に好きで詳しい人でなければ行ってはいけないような感覚があって、当時は少し遠い世界のように受け止めていたと思います。
道南在住当時から札幌や芦別で拝見する機会のあった藤野さんが他にも様々なユニットで御活躍されているということで、ゆとりの出てきた２年目くらいから御出演の場を調べておそるおそる通い始めていたのですが、お二人とも最初の機会はその共演者としての御縁でした。
しかもそれはmomo椿*であったりハンドリオンであったり、ばりばりのアイリッシュではなかったのですけれども、一度で魅了されたのですから、やはりジャンルを問わずいいものはいいのだし、出会うべき方とはどこかで出会うと。
いずれも当時滝川のS氏が東京に来ていた時だったのもよかったです。
momo椿*の時は自家用車で走破する本州旅行に来ていた時。阿佐ヶ谷ヴィオロンは私も初めてで、連れがいると心強いということで誘いました。S氏は前年夏の帰省中に富良野の演劇工場まで車を出してくれて藤野さんらのことは既に承知しており、この時御紹介できました。
ハンドリオンは私は2度目で音や金時での初ワンマンの時。S氏は週末近くなってから急に行くと言ってよこしたのです。焚き火をしながら聴いていたら泣いていたかもしれないという名(迷?)言が飛び出しました。語らう相手がいると感興も高まります。
そんなこんなで秋から冬にかけての最後の最後の方で、そうかこの人たちだったかとつながりがわかってきた記憶ですが、思い出話からの流れで、初めてのハンドリオンの時など全然口を開かないものだから気がつかなくて、ややしばらくたってから同じ人とわかって驚いたというようなことを申し上げたと思います。
じょんさんは「気配を消してたの」などとおっしゃっていましたが、今はこんなに立派になってというような流れからだったか、前年11月の新宿ルミネエストの時のことを話してくださいました。
何度か書いていますが、2010年の11月末からクリスマスまでの毎週末、新宿ルミネエスト屋上イルミネーションの下、親しみのある方々がアイリッシュのデュオないしトリオで演奏するという企画が催されていたのです。
ちょうど点灯初日に埼玉県某所に出張中だった私は仕事が終わってから新宿へ急ぎ、短時間ではありましたが、坂上さんじょんさん中原さんの初顔合わせによる贅沢な演奏を聴くことができたのでした。
その時のMCはじょんさんが務めておられ、柔らかな雰囲気のもとアイリッシュや楽器についての要を得た説明など、音楽を聴きに来たとは限らない一般のお客様相手に大変適切な司会進行ぶりでした。しかもそれは誰に言われたからでもない自発的なことであったといいます。
坂上さんも驚いて、その次のハンドリオンライブからじょんさんにも積極的に発言を促すようになったのでした。
その時の思いを話してくださったのですが、中原さんが後輩だったからというだけでなく、中原さんと坂上さんはその時が初対面だった由で、年齢的にもお二人の間に立って、ああ、いつもは藤野さんがこの役割をやってくれていたのだと、だから今日は自分がその役割を果たさなければならないのだと、自然にそう思えてのことだったという趣旨のお話でした。
何だかとてもいい話を聞いた気がして、これまでも敬愛してきた方々ですが、坂上さん藤野さんじょんさん中原さん皆さんそれぞれのことがそれまで以上に好きになる気がしました。
でもハンドリオンでは妹キャラになってしまう?というのを御本人もおっしゃっていたと思いますが、ひょっとして以前に書いたものを御覧くださっていたのでしょうか。
坂上さんにはどんどん突っ込みを入れていいと思うと、ちなみさん（オオフジツボの時に東京からのやにいらしたこともある古参のファンの方です。）から言われた旨もおっしゃっていました。
そのひと月後のクリスマス、坂上さん藤野さんじょんさんのハンドリオンと、太田さん藤野さんじょんさんのスペシャルユニットで交互にお出になった時の話もうかがったと思います。厳寒の中、藤野さんとじょんさんは出ずっぱりで結局控え室には一度も下がらなかったとか。
じょんさんには、そもそもどうして歌うことになったんですかということもお尋ねしました。歌う方だとは思っていなかったのにと。すると御自分でも思っていなかったとおっしゃったと思います。
JJF結成のきっかけが2010年初めの九州行きだったことは知っていましたが、その際、トシさんが自分の作った曲を歌ってみないかと勧められたのが最初だったとのことでした。それが「古い映画の話」だったとうかがった気がします。次が「water is wide」。
じょんさんを歌い手にすべく水面下で以前からプロジェクトが練られていたわけではなかったようです。
こうして振り返ってみても濁った頭による一方的な話題が多かったのに、よく聞いてくださったと思います。
また、12月のJJFの感謝祭には早くから行く気になっていたのに早割を利用する機会がなかったのを無念に思っていましたから、この日じょんさんがチケットをお持ちだったのを購入させていただきました。
行けるか確実ではなかったので、じょんさんは取り置きという方法もあるからと押しとどめてくださったのですが、来れなくても飾って楽しみますと言って無理に譲っていただきました（西村さんのイラストが美しいチケットなのです。）。
この日中村さんは御親族が北海道からいらしていたためか早めに帰られていて、瀬戸さんも夜行バスで大阪にお帰りになるということで出発されました。トシさんがお帰りになる頃には私も終電が迫っていたので宿に向かうことにしました。
同じ頃に年配の客人やじょんさんも帰り支度を始めて渋谷駅まで一緒に歩くことになりました。じょんさんはぺすかさんに「帰りますよ〜」とそっとお声かけしていました。
風車を持ったじょんさんたちと文化村通りを歩きながら、渋谷のブックファーストは今は公園通り店に移ってしまったけれども、もとの渋谷店の建っていた場所はどこだったかしらと何度も左後方を振り返っていると、何を気にしているのかと怪しまれ、ブックファーストの話をすると、いつの話じゃみたいな御反応を招いてしまいました。
本社の仕事は忙しく、毎日通過していた神保町も三省堂や書泉グランデが開いている20時前に寄れることはあまりなかったのです。丸ノ内線で行けた紀伊國屋の新宿本店も21時まで、有楽町線で行けた池袋のジュンク堂も当時は22時までではなかったかしら。その点帰途とは逆方向ですが半蔵門線で3駅のブックファースト渋谷店は23時までやっていて、22時過ぎまで残業してからでも大丈夫、6フロア全部が書店ということで希少な専門書も手に入り重宝していたのでした。在勤中2年目くらいにはなくなってしまい、代わりに公園通り店ができたけれども、地下2フロアだけでは品揃えがぐっと少なくなったのでした。
これに対し、年配の客人は東急本店にできたジュンク堂や建設中のヒカリエなど今の渋谷の話をされていました。
またまた話がそれましたが、渋谷駅ではまずJRに乗られるじょんさんとお別れとなりました。お別れ際「Sさんによろしく」とおっしゃってくださって、S氏が羨ましかったです。
年配の客人は東急田園都市線に乗られるようだったので、同じホームからそれぞれ反対方向への車両に乗り込んでお別れとなりました。私の乗った半蔵門線は終電に近くて永田町止まり。半蔵門駅付近の宿まで歩いた記憶があります。
これで実質的な旅のスケジュールはおしまい。翌日の月曜日はゆっくり帰ればよい1日です(続く?)。
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