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2011年10月15日00:17

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大船渡市訪問記録(5)

先週の活動記録はまだまとめきれていないので、その前の記録です。

9月10日〜12日のボランティア活動の記録です。
この時は弟と一緒に行きました。

今回は写真が1枚しかありません。
フォト

仕事の内容は個人宅の片付け。
この家の片付けをしました。
1階の作業が進んでいる状態でしたので、主に2階部分をやりました。

2階まで水が来たようで、2階の床にも泥がたまっている状態。
角スコップで泥を集めて土のう袋に入れて運び出します。
また、駄目になった家具類は壊して外に運び出します。
畳なども濡れて使い物にならないので運び出していきます。
かなりの重労働です。
2階のベランダに大袋を置いて、中にいっぱい詰めた後に下に落とすという作戦に。
これが大成功でした。

2階の一室には、なんと猫ちゃんが。ここの家の飼い猫と思われます。
餌も置いてありましたが、ちょっと嫌な臭いを放っている状態でした。
と、それだけでなく、仔猫も発見。
ようやく目が開いたくらいの小さな小さな仔猫です。
震災の後、産んだのでしょう。
飼い猫とは言え母猫は安全距離を保ってそれ以上近づいてはきません。
作業の間仔猫は保護して別の場所に。
ボランティアさんの一人がお昼に猫の餌を買ってきました。

残念なことに、家具類の下にはもう1匹の仔猫が死んでいました。

午後にはこの家の持ち主の方が来ました。
お話好きな女性の方で、当時の様子をいろいろ話してくださいました。


津波が来た時にもこの家にいて、車や冷蔵庫が流れてくるものの間に人の手が見え、それが目の前で沈んでいくのを目の当たりにしたそうです。家の前でもご遺体が発見されたとのこと。
世間話でもするような口ぶりでしたが、改めて体験した方から聞く話は本当に大変だったと感じさせられました。

この家はコンクリ造りのため流されずに済んだけれど、周囲の木造の家は皆流されてしまったそうです。
確かに、この家の周辺は更地になっていました。向こうに見える山すその木々が枯れているのは、津波の潮にあたったせいでしょう。つまり山すそのその高さまでは水が来たということなのです。

この日は2階の運び出しをだいぶ進めましたが完了には至らず、次の日への継続となったのでした。復興は息の長い作業です。一気に全力を出して疲れきってしまわぬよう、継続的につなげていくことが大事。
私は1日限りのボランティアのため、他の人に残りを託し、現地をあとにしました。
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