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2010年09月19日22:02

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文学で人生で芸術で国歌で友情で生きがいなお話。

「Fateは文学」「CLANNADは人生」「Airは芸術」「鳥の詩は国歌」「リトバスは友情」そして「けいおん!は生きがい」と並べて、これらのほとんどが分かってしまう私はやっぱり立派なヲタクなのだろう。
もっとも、「Fate」「リトバス(リトルバスターズ)」はゲームもアニメも未見、「CLANNAD」もアニメは視てないし(PCゲームはやった)。

「鳥の詩は国歌」という主張には激しく同意するけど(^^)。
というわけで、今日も今日とてヲタ話であります。
今回は、「けいおん!!」。
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低い水準の目標に対する完成度の高さか、高い水準の目標に対する未完成さか。

スポーツについては素人なのでよく分からないのだが、体操競技やフィギュアスケートのような採点競技では、難度のそれほど高くない技を完璧にこなすことによって点数を確保するということがなされるようだ。
まあ、採点に関してルールが存在する勝負においては、それはそれで有効な戦術なのだろう。

ただ、創作という視点に重心を置くと。

低いレベルでの完成度を追求した作品であっても、完成度が高ければ、さほど目の肥えていない観客の喝采を得ることは出来るだろう。
しかし、各種の作品をある程度見たことのある観客からは、さほど高い評価を得ることはできない。
特に、小説・映画・テレビドラマ・漫画・アニメーションというような作品の場合。
目標とする水準が低いところに設定される作品というのは、つまりは、観客を莫迦にした作品というに等しい。
「この程度の観客には、この程度の水準で完成された作品を与えてやれば、満足するだろう」
「この程度の観客に、高すぎる水準の作品を提示してやったって、どうせその真価は理解できなかろう」

私自身、目の肥えた観客であるとは言えない。
ただ、作品の裏側から、その作り手の「この程度のヲタクどもにはこの程度のものを与えておけばいいだろう」という視線が見えてくるように思えることはあって、それはあまり愉快ではない。
私が日本のテレビドラマを見なくなったのは、ひとつにはそういう理由がある。

※ もっとも、低い水準の目標すら満足に完成できない、ドラマの作り手の稚拙さ、というのも、私がテレビドラマを見なくなった理由のひとつなのだけれど。
近頃は「龍馬伝」が良作としてもてはやされているようなので実家で1回見たけれど、積極的に見続けたいとは全く思わなかった。

TVアニメーションの場合も、やはり観客を莫迦にした作品は少なくない。
けれども、それでもどこかでヲタクどもをうならせてやろうという気概を感じる作品も少なくはない。
低い水準での満足ではなく、高い水準に対する挑戦。
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深夜アニメ「けいおん!!」第2期が、好評の内に最終回を迎えた。
(あと2回、番外編を放映するみたいだけど)

原作ファンである私は、第1期もそれなりに楽しんで視ていた。
それで、原作のエピソードのかなりの部分を既に第1期で使ってしまっているから、第2期はどうなってしまうのだろうとは思っていた。
しかし、そんな思いは杞憂だったようで。
第2期はオリジナルエピソードを作ったり、原作のエピソードをアニメオリジナルで膨らませたりして、原作とはちょっとテイストの違ったアニメ作品に仕上がったという気がする。

つまり。
「けいおん!!」第2期には、低い水準での満足ではない、もう少しだけ高い水準に対する挑戦の姿勢を感じることができたように思うのだ。

もっとも。
第2期のオープニングテーマとエンディングテーマについては、未だに私は納得していない。
あの曲を「放課後ティータイム」という「けいおん!!」登場人物たちが歌っているという設定には、まるで納得がいかない。
メロディラインはともかく、あんな歌詞をあの軽音部の誰が作詞するというのだ。
(実は、メロディラインに対してもあまり納得していないけれど)

だから、「けいおん!!」人気の故にあのオープニングテーマとエンディングテーマの売り上げが好調である、というあたりに、「視る側のヲタクのこだわりのなさ」が表れてしまうような気がして、ちょっと残念ではあるのだけど。

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余談。
原作の4コマ漫画「けいおん!」連載も、今月発売号にて最終回を迎えた。
発売日から4日ほどしてから、掲載誌である「まんがタイムきらら」を買いに本屋に行ったら、なんと、「品切れ!」
あらためて、恐るべし、人気テレビアニメの影響力。
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追記その1

「低い目標に対する完成度の高さか、高い目標に対する未完成さか」という視点は、中島梓さんの社会評論「わが心のフラッシュマン」からいただいた視点。

追記その2
考えてみると、「放課後ティータイム」が歌ううたとしてしっくり来るのは、私にとっては原作4コマまんがに登場する歌であった。
(例外は、最終回の「あずにゃんに送る歌」かな)
そういう点では、やはり私は原作派であるのかもしれない。

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