契丹と奚の酋長に嫁いだ、唐の姫の二人が殺された事で、再び、戦の火種がまかれました。東北に、戦火が広がる前の、安飛鳥将軍との束の間のひと時の茶話会の四姉妹と安飛鳥将軍は「また、出兵しなければならなくなったのね。」楊貴
楊貴妃が主人となった、⛩九尾の狐を祀る後宮に、安飛鳥将軍は、アラビアのコーヒー豆と、チョコレートの手土産を、女官の銀菊に渡していました。銀菊は、安飛鳥と楊貴妃姉妹が、一杯目のお茶を飲み干した頃合いを見計らって、挽きたてのホットコーヒー
侍護衛たちに囲まれて、宮廷の門の前で、安飛鳥将軍を待っている国忠に、ラクダに乗った、アラビアの王子さま風の麗人が「ナムロイ。」と、手を振って、挨拶して来ました。アラビアの王子さま風の麗人の周りには、安飛鳥将軍の部下である、副将軍や、高尚らが
楊貴妃となった二日目の朝の夢の中に、処刑された皇帝浩明が現れました。皇帝浩明にしたら、楊貴妃は地球で最後に愛した女となっており、楊貴妃に恋をした心のまま黄泉の国に旅立っていた事で、死んでからも地球にいる楊貴妃が恋
「朕は大満足じゃあ。これでやっと、正式に夫婦になれたのお。楊貴妃よ、これは、朕がデザインした金の簪だ。おまえの誕生石の真珠と、数種類の宝石を散りばめておるのだぞ。ほれ、この日の為に作らせた、地球で一番最高級の簪じゃ❣ほれほれ、小さい簪
玄宗皇帝は、40歳から専属の侍薬剤師に、不老長寿の霊薬を作らせていますが、なかなか完成せずに、霊薬の代わりに鹿やスッポン、鳥などの生き血と漢方薬を毎日摂取して、精力絶倫を誇っていました。妃は三千人もいましたが、最も寵愛していた、幼なじみの武恵
「安飛鳥将軍ご到着」玉座のある雅な広間に、部下を数人引き連れた安飛鳥が颯爽と入って来ました。「皇帝陛下。母上様。ご無沙汰でしたが、ただいま帰りました。」跪いて低く挨拶すると、「楽にせよ。」「はい。陛下。この度の、姫様の輿
朝になると、高力士から昨日の公主二人を妃に迎え入れたい、と言う玄宗皇帝の気まぐれ話を聞いた玉環(太真妃)は、怒りを露わにしました。「美女好きにもほどがあるわあの生娘たちはまだ13歳よ( ̄^ ̄)分かったわ。今更契約変更だな
皇帝陛下に抱かれるために、綺麗な衣装に着替えさせられ、お化粧直しをされた玉環(太真妃)は、楊一族に見送られながら、陛下専用の駕籠に乗せられました。駕籠の先頭には、侍護衛二人が手にかがり火を持ち、他の侍男たちは黄金色の提灯を手に
結局、玉環(太真妃)に惚れ込んでる陛下は三日と待てずに二日目で、道観の太真宮の時と同じように、楊府邸宅にも皇宮の使者を送らせて、愛情を示したのでした。「皇宮の使者がぁ、太真妃様にぃ、御膳を賜りまぁーす。」侍男の号令がかかると、国忠は楊一族を
「やはり、百叩きの刑の後、皇甫浩明は打ち首の刑で亡くなっております。」男装の麗人に変身している玉環(太真妃)に、密偵の拓哉が長安一の高級料亭の一室で、秘密報告を伝えています。玉環は、恋しい人を失った喪失感で、胸にぽっかり穴が空いていました。
「花花、でかしたぞ❣陛下を引っ張った御褒美をあげるとしよう。」キラキラした笑顔でそう言う、一つ歳下の国忠はフカフカの絨毯の上に大の字になって「花花よ、よう来たよう来た。朕は苦しゅうない。近う寄れ。」玄宗皇帝の口真似をした、無邪
「陛下、気分が優れませんので、お先に帰らせていただきます。」「分かった。」皇甫浩明に恋煩いしている楊玉環(太真妃)を、許せない玄宗皇帝は、愛人(楊玉環)の顔を見向きもしないで、手を一振りしました。『なによわざとらしく花花ばかり見て
都で一番人気の美しい将軍が、国のトップ権力者に歯向かうと、どうなるか……それはもう一目瞭然の結末でありました。この夜「太真妃様、何のご相談でしょうか」「皇甫浩明は、陛下のお怒りに触れたのではないですか」「ああ太真
「太真妃様、一年ぶりですね。」「皇甫浩明、少し、お痩せになりましたね。」「今、唐の国は危機的状況で…今回は、陛下に提言する為に戻って来ました。こうして、一目だけでも、太真妃様とお会いできる事は、幸栄の極みで御座います❣」「あなたからの
楊玉環(太真妃)が、まだ初潮を迎える前の、四川の生まれ故郷で生き別れとなっていた、三人の姉と、十年ぶりの再会です。「36歳になりました、玉枝でございます。」「32歳になりました、玉花でございます。」「25歳になりました、花花でございます。
文通恋愛をしている皇甫浩明と、養子となった麗しの安飛鳥に身も心も溶ける恋に落ちた玉環は玄宗皇帝に仮病を使って、一人で過ごす時間を楽しむようになっていました。玉環の二十歳の誕生日から、楊一族が結集して、都の
楊玉環(太真妃)と安飛鳥の、養子縁組を祝う祝賀会が行われた次の日🌤玄宗皇帝は安飛鳥と湯殿に入り、侍女たちに全身マッサージをさせながら、「飛鳥よ、そちの長男は何歳になった」「声変わりの歳にございます。」「ほほう。長男もさぞ
御前会議に出席していた龍星皇太子は、怒りが込み上げてくるのを抑えきれませんでした。『父上は血の繋がった我々皇子を、どこまで侮辱すれば気が済むのだ異民族のハーフ野郎と女狐に、色香の妖術をかけられて、まんまと誘惑させられっぱな
安飛鳥将軍を招いた酒宴の後は、玄宗皇帝は決まって、高台のお城のベランダで、夜風に当たり酔いを少し醒ましてから、玉環(太真妃)と湯殿に入りました。「安飛鳥はミステリアスで、人を笑わす面白い男であろう」「ほんとに、人を魅了す
初夏の陽射しと🌤顔に当たるそよ風が心地よい道観の大樹の下で、瞑想している玉環(太真法師)に、小桃が「太真様。瞑想中にすみません。高力士様が、お見えです。」「……通して。」高力士は、頭を深く下げて「太真様。お日柄もよろしく、瞑想
この頃玉環と同じ歳の梅妃は、玄宗皇帝との三人目の子を身籠っておりました。最初の子は、武恵妃が倒れた時期に、流産となり……二人目は死産でした。愛しい我が子を二度、亡くした梅妃は、三人目も産めなければ、玄宗皇帝の妃を辞めて、洛陽に帰りたい
楊玉環が寿王李瑁と離婚となり太真法師となってから初の…宮中の酒宴に出席した、しかも、皇帝陛下の妃の席に座る事ができた日の、次の朝でした。朝会議の政務に玄宗皇帝の姿が現れず、お役人たちはヤキモキしておりました。「陛下はどうされたの
皇甫浩明将軍を招いた宴会が終わると外は紅雨(春に花に降る雨)が静かに降り出していました。「どうした。生まれて初めて会った英雄に、惚れたか」玄宗皇帝の図星の言葉に、玉環は頬を赤らめました。「切ないのです……なぜ、命をかけて
「安飛鳥は、ルールを破ったことで、多くの死者を出して大敗したからです。張九齢が、死罪を処すべきだと、陛下に助言しましたが、李林甫が、安飛鳥は乗馬と弓矢に長けており、6カ国語も操れる逸材だ、処するのは惜しいと重宝がったのです。」玉環(太真法師
「お兄ちゃん、私、早くここを出たいの。いきなり李瑁に会えなくなって、バツイチにさせられちゃって…時々、陛下と高力士と会うだけで、後はお付きの者たちと、花園でランチしたり、たまに街へ出てショッピングするくらいしか、許されなくて……道観での私は
国忠は、安将軍からの土産の、雪狐のマフラーを抱えて雪景色の道観へと、侍護衛長と一緒に馬車で訪れました。「太真様。皇帝陛下から、贈り物が届けられました。」「そう。じゃあ、すぐに持って来て。」一人静かに、暖かい部屋で読書をしていた玉環は、
「安飛鳥の平盧区の募兵状況です。お目通しを。」李林甫は、国忠からの報告書を受け取り「よくやった。これがあれば安心だ。ところで、お前は、安飛鳥と会ってみて、どう思ったか」「安飛鳥は…ただモノではありませんでした。実に頭の回る芝居役者の
黄勅使と国忠を、美女が囲んで💕美女がお酒を注いだカップを、黄勅使と国忠の口まで持ってきて色っぽい手つきで強引に飲ませたり。口移ししたり、KISSしたり「イイ男だわぁ〜ん」と、耳元で囁いて、国忠の体を艶かしく触っ
安将軍に続き、史郎副将軍も大きな声で「勅使様御一行を歓迎いたします」と、挨拶しました。平盧城の中に通された黄勅使一行は、宴会の広間へと案内され、黄勅使と楊副使の二人は来賓席に座らされました。「酒宴では、誰が主賓であろうと、安飛鳥