『BEAUTY AND THE BEAST』封建時代の王は武力で侵略を防ぐ代わりに、みかじめ料を住民から搾取するマフィアに近い存在であり、王子もならず者に近い。イーグルスはデスペラードで、ならず者で終わりたくなければ誰かを愛せよと歌っている。王子はならず者で終

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『JOHN WICK』悪人を効率良く殺す描写の背景には、身を守る権利、つまりは悪人を始末する権利があるという、米国ならではの意識が見える。時代劇の殺陣にも武家支配や斬り捨て御免という背景がある。現在、善が世界を支配していると思っている人は少ないだろ

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『無限の住人』『十三人の刺客』で死闘を描いた三池監督だが、本作でも10倍の敵と戦わせる。娯楽作品的演出だが、現代を反映しているなら、特定秘密法、共謀罪等の圧倒的な「正しさ」に逆らえるかという問いだろう。正しさと自分の価値観が一致しない時に、そ

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『YEAR OF THE DRAGON』龍や修羅等を象徴とし、弱者を力で恐れさせ、糧とし、アジア系マフィア等は人間以上の存在でいようとする。一般社会でも、金、社会的地位、肩書、権力等をハラスメント等、正当な目的以外に使うのは、他の人間以上の存在でいたい為では

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『Play Time』仕事を求めれば検討するとあしらわれ、同じ人から商品を買えば頭を下げられる。誰にでも配布するパンフも勝手に持ち出せば盗みになる。本質が着る役割は、一瞬一瞬、交代し、変質し、変わりゆく。本質と役割のどちらに価値があるか。重要な役割

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『テラフォーマーズ』猿が優秀になろうとして人間に進化したのではない。それなら単細胞生物は意識がなく、多細胞生物に進化できない。進化は、無作為な遺伝子変異と適者生存でしかない。だが、本作が描く意志や執念も、劣悪な環境で命を繋ぐ為に欠かせない。

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『HAIL,CAESAR!』ハリウッドの虚実はどちらが本当か、クルーニーは本物のいい男か偽物か、共産主義と資本主義はどちらが正しいか。多くの人が、何故か根が生真面目なのか、どちらかに決めつけたがる。だが、二者択一を迫られる人生は深刻な悲劇であり、どちら

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『91Days（TVアニメシリーズ）』相手を憎む程の被害に遇えば、復讐するしかない。憎しみとは自分の中の全てを失い、何もなくならなければ発生せず、全てを失っているなら復讐で失うものもなく、誰にも止められない。だが、復讐を終えても、失った大切なものは

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『ひそひそ星』古代や中世に比べ、現代は誰もが人権を尊重され幸せになれる。人間性の主張も正しい。だが、あまりに自分は物ではないと主張すれば、物との共通性である存在性からも乖離する。存在性の薄い人間性に幸せはない。私達のある部分は物と変わらない

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『TULITIKKUTEHTAAN TYTTÖ』自分より遥かに頭が良い、高学歴、高収入でいい暮らしをしている人達が、自分を認識してくれているか。逆の立場ではどうか。相手にされないと自分の存在は否定され、誰にも相手にされなければ、完全に否定された事になる。だ

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『RIKOS JA RANGAISTUS』罪とは。罰とは。本作ではその根拠を良心に求める。自分を赦す、好きになるという今の風潮で、良心を持ち出せばヒステリックに感じられるが、良心のない自己愛者の語る幸福論、正義論には耳が腐る。ストーリーは懺悔と赦しを思わせる

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