従来の歴史学が、その成り立ちから「近代西洋知」の、または「白人」の歴史学であることは言をまちません。保苅氏は、90年代の日本・オーストラリアでの「歴史論争」を経るなかで、多文化世界における人種・民族・文化の差異を十全に視野に入れた歴史学をいかに創り上げられるのか、自らの人類学的アプローチによるフィールドワークに根ざした歴史実践から、CrossCulturalising History (「通文化化する歴史」)という概念を提起しました。この問題提起を受けとめつつ、従来の個別ディシプリンを超え、歴史学、文化人類学、思想、オーストラリア研究の専門家を招いての相互討論を通じて、歴史学の新たな方法を模索するべくシンポジウムを開催します。多くの方のご参加をお待ちしております。(参加費無料)