開催終了「そうだ 淡海行こう」〜善水寺閉帳法要と湖南の秘仏
詳細
2015年06月11日 18:10 更新
★久しぶりの公式イベントです！★
副管理人です。
すでにお忘れかもしれませんが、たぶん副管理人です。
それはさておき。。。
すでに他のトピで情報をいただいておりますが、湖南三山のひとつ・善水寺で現在、本尊の薬師瑠璃光如来坐像の開帳が行われております（2015年４月19日〜６月14日）。
最終日、６月14日には、閉帳法要が営まれます。
おそらく30分程度の短いものになると思いますが、この法要の終了後にお厨子が閉じられ、今回の開帳は終わりとなります。
どうせ拝観するならそれに合わせて行って、お薬師さまのお帰りをお見送りしよう、というのが今回の趣旨であります。
湖南地方には、一般にはあまり知られていない平安期の仏像が数多く伝えられています。
一見、集落の小さなお寺にしか見えないところが、実はものすごい由緒があって、すばらしいご本尊を持っておられる、そんなケースが多々あります。
そんなお寺の多くは、非公開だったり予約をしないと拝観のできない場合がほとんどです。
せっかく行くのですから、周辺のお寺さん何ヶ所かにもお願いして、なかなかお逢いする機会のない仏さまも拝観させていただく予定でおります。
今回は車を出してくださる方のご厚意によりまして、あと若干名ですが募集のできる運びとなりました。
（もし車を出せる方が増えられた場合には、また状況が変わってきますが）
詳細は確定ししだいで、随時お知らせしていきます。
【善水寺閉帳法要と湖南の秘仏】
★日 程 2015年６月14日 ９時半 JR山科駅前集合・出発
名神高速経由
10時頃 東方寺（栗東市小柿）拝観
10時半頃 東方山安養寺（栗東市安養寺）拝観
11時半頃 金勝寺（栗東市荒張）拝観
この間で昼食
13時頃 願隆寺（甲賀市水口松尾）拝観
13時半頃 千光寺・八坂神社（甲賀市水口嵯峨）拝観
14時半頃 不動寺磨崖仏（湖南市岩根）拝観
花園磨崖不動明王（湖南市岩根）拝観
15時半頃 善水寺（湖南市岩根）拝観
16時頃より閉帳法要
18時以前にはJR草津駅に到着できるよう、帰路につきます。
最終的には、山科駅、または京都駅で解散
※時間はあくまでおおよその目安です。
★募集定員 ３名（仮）
車を出していただく方、管理人、副管理人のほか３名です。
※６月３日現在、あと２名まで参加できます！
※費用は拝観料・食事代・ご朱印など、各自実費負担になります。
ほかに、高速料金、ガソリン代など、かかった費用を人数割でご負担いただきます。
副管理人です。
すでにお忘れかもしれませんが、たぶん副管理人です。
それはさておき。。。
すでに他のトピで情報をいただいておりますが、湖南三山のひとつ・善水寺で現在、本尊の薬師瑠璃光如来坐像の開帳が行われております（2015年４月19日〜６月14日）。
最終日、６月14日には、閉帳法要が営まれます。
おそらく30分程度の短いものになると思いますが、この法要の終了後にお厨子が閉じられ、今回の開帳は終わりとなります。
どうせ拝観するならそれに合わせて行って、お薬師さまのお帰りをお見送りしよう、というのが今回の趣旨であります。
湖南地方には、一般にはあまり知られていない平安期の仏像が数多く伝えられています。
一見、集落の小さなお寺にしか見えないところが、実はものすごい由緒があって、すばらしいご本尊を持っておられる、そんなケースが多々あります。
そんなお寺の多くは、非公開だったり予約をしないと拝観のできない場合がほとんどです。
せっかく行くのですから、周辺のお寺さん何ヶ所かにもお願いして、なかなかお逢いする機会のない仏さまも拝観させていただく予定でおります。
今回は車を出してくださる方のご厚意によりまして、あと若干名ですが募集のできる運びとなりました。
（もし車を出せる方が増えられた場合には、また状況が変わってきますが）
詳細は確定ししだいで、随時お知らせしていきます。
【善水寺閉帳法要と湖南の秘仏】
★日 程 2015年６月14日 ９時半 JR山科駅前集合・出発
名神高速経由
10時頃 東方寺（栗東市小柿）拝観
10時半頃 東方山安養寺（栗東市安養寺）拝観
11時半頃 金勝寺（栗東市荒張）拝観
この間で昼食
13時頃 願隆寺（甲賀市水口松尾）拝観
13時半頃 千光寺・八坂神社（甲賀市水口嵯峨）拝観
14時半頃 不動寺磨崖仏（湖南市岩根）拝観
花園磨崖不動明王（湖南市岩根）拝観
15時半頃 善水寺（湖南市岩根）拝観
16時頃より閉帳法要
18時以前にはJR草津駅に到着できるよう、帰路につきます。
最終的には、山科駅、または京都駅で解散
※時間はあくまでおおよその目安です。
★募集定員 ３名（仮）
車を出していただく方、管理人、副管理人のほか３名です。
※６月３日現在、あと２名まで参加できます！
※費用は拝観料・食事代・ご朱印など、各自実費負担になります。
ほかに、高速料金、ガソリン代など、かかった費用を人数割でご負担いただきます。
コメント(39)
2015年06月09日 19:33
当日の拝観予定がほぼ確定しました。
今回拝観いたしますお寺の見どころなどを、ちょっとづつですがご紹介したいと思います。
【岩根山医王院 善水寺】（天台宗）
〔西国薬師四十九霊場 第四十七番札所〕
〔びわ湖百八霊場 第九十三番札所〕
この地方を代表する、文化財の一大宝庫です。
南北朝期に建てられた本堂は、織田信長による焼き討ちを奇跡的に逃れたもので、天台密教仏殿の優れた作例として、国宝に指定されています。
堂内に安置されている仏像は30体余りに及び、ほとんどが平安から鎌倉時代の作。
そのうち半数近い15体が、重要文化財に指定されています。
本尊の薬師如来を囲んで、梵天・帝釈天・天王と十二神将が配された内陣須弥壇の構成は、「梵釈四天」と称され、天台宗式の立体曼荼羅だともいわれています。
建物、堂内構成ともに、天台宗の基本様式を忠実に伝える貴重な空間です。
本尊の薬師如来坐像（重要文化財）は今回、14年ぶりの開帳です。
胎内より製作年をあらわす紙片が発見され、正暦４年（933年）の作であることが確認されています。
本堂内陣の諸仏も、多くはそれと同時期のものとみられています。
例年は５月の灌仏会の前後にだけ開帳される金銅誕生釈迦仏立像（天平時代・重要文化財）も、今年は公開期間を延長し、同時に拝観することができます。
2015年06月09日 23:41
拝観予定（その２）
【金勝山 金勝寺】（天台宗）
白洲正子の「かくれ里」に取り上げられ、広く存在を知られるようになりました。
それまでは、歴史の荒波に埋もれて忘れられたかのような、山中の古寺でした。
東大寺初代別当・良弁によって開かれ、かつては一大勢力を誇った大寺院でした。
定額寺（国家鎮護の祈願僧を育成するための官寺）として、湖南仏教圏の中心にありましたが、16世紀の火災により、伽藍を焼失。
その後は復興が図られるものの、すでに往時の勢いは失い、寺観を取り戻すことはできませんでした。
いまは深い杉林の中、本堂のほかわずかなお堂が静かに時を刻んでいます。
濃密な自然の霊気に包まれた、山岳修行の寺の面持ちが、いまも色濃く残されています。
注目すべきは軍荼利明王立像（９世紀〜10世紀・重要文化財）。
本堂に向かって右手、二月堂と呼ばれる小堂に安置されています。
身の丈３メートル６０センチに及ぶ巨像で、憤怒の相を浮かべ、遠くを睨み立つ姿は、圧倒的な存在感にあふれ、ありし日のこの寺の威容を存分にうかがい知ることができます。
2015年06月10日 01:07
拝観予定（その３）
【東方山 安養寺】（真言宗泉涌寺派）
（その２）で紹介した金勝寺の別院として、同じく良弁の開基でほぼ同時期に開かれています。
平安時代のはじめ、空海により現在の真言宗へと改宗。
13世紀の中頃に亀山天皇の勅願寺となり、七堂伽藍が建立され最盛期を迎えます。
室町後期以降は受難が続き、足利義尚の六角氏討伐、織田信長の焼き討ちと二度の大きな兵火に罹り、そこで伽藍のほぼ全てを焼失。
さらに百年以上は、小堂に残った仏像を安置して、わずかに法灯をつなぐ荒廃期が続きました。
そんな荒みようを憂いた僧・戒山慧堅によって、貞享元年（1687年）に仏殿が再建され、かつての規模には遠く及ばないものの、寺観は整えられ今日に続いています。
本尊・薬師如来坐像（重要文化財）は鎌倉時代の作で、慶派仏師の手によるものと考えられています。
両脇侍の日光・月光菩薩（栗東市指定文化財）も鎌倉時代の作。
ほかに、無指定ですが観音堂本尊の観世音菩薩坐像は平安期、愛染明王坐像は空海の自作であると伝えられています。
客殿には滋賀県指定名勝の庭園があり、これも見どころのひとつ。
琵琶湖を形どった池を中心に近江八景が配され、江戸時代後期の作庭です。
冬の雪景色は特に美しく、「泉面の雪花」と賞されています。
2015年06月10日 02:10
拝観予定（その４）
【瑠璃光山 東方寺】（時宗）
経緯は明らかではありませんが、10世紀頃の創建で、当初は天台宗に属していたと思われます。
14世紀中ごろに、近隣の数ヶ寺とともに時宗へと改宗。
戦国時代の戦火で伽藍をすべて焼失し、寛永年間（江戸時代前期）に一度は復興されるものの、再度衰え、現在は延宝３年（1675年）再建の薬師堂ひとつを残すのみとなっています。
江戸時代後半には無住寺となり、以降二百年以上、地域住民による維持・管理が続けられています。
薬師堂の中には肩を並べるように、盛衰の歴史を乗り越えてこられた９体の平安仏が。
いずれも滋賀県、または栗東市の文化財指定を受けています。
小さなお堂の中に、これだけの古仏が並ぶさまは、ある意味圧巻であるとも言えます。
本尊の薬師如来坐像（10世紀 滋賀県指定文化財）は、比叡山根本中堂の薬師像とほぼ同サイズで、造形的にも強く意識したものだとみられています。
いかにも天台宗の本尊薬師らしい、力強さと威厳を持った像容です。
その脇侍であったと思われる月光菩薩立像（10〜11世紀 栗東市指定文化財）は、渡来仏を思わせるエキゾチックさと、地方仏特有の泥臭さが相まった顔だちで、ひときわ印象の深い一体です。
これだけの平安古仏が残されたことから考えて、かつては相当の規模の寺院であったと考えられます。
それとともに、これだけの古仏を永く護り続けてこられた、この地域の方々の熱意と信仰心の篤さには、ただただ頭が下がる思いがします。
2015年06月10日 13:04
拝観予定（その５）
【松尾山松林院 願隆寺】（天台宗）
〔びわ湖百八霊場 第八十一番〕
水口の市街からわずかに離れた、山すその集落に建つ静かなお寺です。
天平時代の創建と伝わり、最澄の作と伝わる薬師如来を本尊としています。
今回訪れるほかの寺院と同じく、この寺の歴史もまた、火難とのたたかいでした。
甲賀七薬師のひとつとして信仰を集めますが、二度の大きな戦火により全焼。
その都度、近隣の寺の力を借りながらも再興され、今日まで続いてきました。
本尊の薬師如来坐像は焼損が激しく、秘仏とされていますが、ほかに３体の平安藤原期の古仏が残されています（いずれも重要文化財）。
本尊脇侍の日光・月光菩薩立像は12世紀頃の作とみられ、柔らかく優美な立ち姿。
藤原期の菩薩像の特徴がとてもよく現れています。
もう一体の古仏、阿弥陀如来坐像は恵心僧都作とも伝えられているもので、うすく微笑を浮かべた穏やかな面相をされておられます。
2015年06月10日 13:47
拝観予定（その６）
【楊柳山 千光寺】（天台宗）
〔近江西国三十三ヶ所観音霊場 第二十七番〕
天平期に行基が開基し、左大臣橘諸兄が造営にあたったといわれています。
かつては甲賀六大寺に数えられ、大きな伽藍を擁していたといわれていますが、戦国の戦火と江戸時代末期の火災で一切を失い、現在は明治に建てられた本堂と、小さな収蔵庫が建つのみです。
ご住職はほかのお寺との兼務のためおられず、地域の方が交替でお世話をされています。
収蔵庫に収められた千手観音立像（重要文化財）がここのご本尊です。
身の丈は等身大から少し小さいくらい（１メートル26センチ）。
平安末期に造られたとても美形の観音像です。
つり目がちでちょっと勝気そうな、でも愛らしい少女といった面持ち。
平安期のやわらかさから、鎌倉期の写実性へと移行する過程での仏さまという感じです。
すぐお隣には、この地区の鎮守の社である八坂神社が建ち、こちらも室町後期に建てられた本殿が重要文化財の指定を受けています。
2015年06月11日 16:26
拝観予定（その７）
善水寺の建つ岩根山中には、二つの有名な磨崖不動明王があります。
【岩根山 不動寺】（黄檗宗）
麓の集落から善水寺へと登る道の途中、巨大な岩にはりつくように、舞台造の小堂が建っています。
これが、背後の岩に彫られた磨崖仏を本尊とする不動寺です。
平安時代はじめに空海が建立し、のち天台宗、いまは黄檗宗に属しているという、その由緒は多くの謎を秘めています。
この磨涯仏には、作者と制作日の銘があり、鎌倉から南北朝への移行期に彫られたとみられます。
高さ１．５メートル、顔の部分だけは多少摩滅がみられますが保存状態は良く、像容ははっきりと確認ができます。
像の周囲を舟型に彫りこみ、光背を背負わせるという趣向。
地方仏的なおおらかさもありますが、体つき全体のバランスに優れ、秀品であるといわれています。
【車谷磨崖不動明王】
不動寺から、善水寺をはさんで西にまわりこんだ谷間に位置しています。
滋賀県南部の山間には相当数の磨崖仏の存在が確認されていますが、その中でも最大級。
高さ４．３メートル、幅２メートル、顔の幅だけでも80センチにおよび、江戸時代に彫られたものとみられています。
造られた経緯などはわかっていませんが、立地的にすぐそばの善水寺に由来するものか、あるいは修行のためにこの山中に入った験者によって彫られ、拝されてきたものでしょう。
まだそれほど風化もなく、対岸からでもその像容・表情ははっきりと観ることができます。
憤怒相を浮かべた巨像ではありますが、怖さよりもむしろユーモラスな親しみのある姿です。
谷川を渡って、足元近くまで行って拝することができます。
2015年06月12日 15:11
参考までに、今回の拝観料についてまとめてみました。
【瑠璃光山 東方寺】 志納
【東方山 安養寺】 志納、３００円との情報もあります。
【金勝山 金勝寺】 ５００円
【松尾山松林院 願隆寺】 志納、２００円、３００円と情報が入り乱れています。
【楊柳山 千光寺】 ５００円
【岩根山 不動寺】 無料
【車谷磨崖不動明王】 無料
【岩根山医王院 善水寺】 ７００円
全体で２５００円から３０００円弱といったところでしょうか。
ご朱印は、東方寺さんはおそらくないのではないかと思います。
安養寺さんは確認はできていませんが、宗派からいってもおそらくあると思います。
金勝寺さん、願隆寺さん、千光寺さん、善水寺さんはご朱印はあります。
ただし、善水寺さん以外は、ご住職さまのご都合によって、書き置きとなる可能性があります。
2015年06月15日 04:37
ご参加くださったみなさま、おつかれさまでした。
おかげさまで、とっても楽しい一日とすることができました。
本当にありがとうございます。
後半、時間が押しぎみになってしまい（ある程度予想はしていたのですが）、一部でじゅうぶんに時間をかけられなくなってしまったのは少し残念でしたが、閉扉法要にも間に合わすことができその点は少し安堵いたしました。
企画する側としては、まだまだ課題はたくさんあるのですけれど、そのあたりは改善を加えながら、また今度の企画を考えてみたいと思います。
お寺の方や、お堂のお世話をされている地元の方からお話を聞かせていただく中で、自分のところの仏さまに対する愛情だったり、誇りだったり、素朴な信仰心だったり、いろんな想いがふっと垣間見える瞬間がけっこうあって、個人的にはそれがたまらなく好きだったりします。
そんな「守り継ぐ人たちの想い」に触れる機会としても、こうした企画を続けられればと思っています。
また、次の機会でもみなさまご参加いただけましたら幸いであります。
最後に、車両・運転担当してくださったキムラさん、どうもありがとうございました。
- mixiユーザー
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