evala (port, ATAK) サウンド・アーティスト。port主宰、ATAK所属。先鋭的な電子音楽作品を発表し、国内外でのパフォーマンスを行う一方、様々なメディアや実空間へのサウンド・デザイン、先端テクノロジーを用いたインタラクティヴ・プログラムなど、音を主軸にその活動は多岐にわたる。 「日本の最前線を担う音響作」と評された衝撃のファースト・アルバムから早4年、今年3月と4月には待望のアルバムを2ヶ月連続で発表。複雑系理論から音そのものを生成、テクスチャーとグルーヴがドラスティックに交錯する『ttm studies 08』(port/2010)。フィールド・レコーディングをかつてない手法で位相変換、無数の音楽が生々しく脈打つ『acoustic bend』(port/2010)。いずれも「先端音楽の新たなパラダイムを示す、革新的アルバム。10年代最初の音楽的進化」などと評され、大きな話題を呼んでいる。 また多様なクリエーターを擁したATAKにも所属し、2009年初旬よりヨーロッパ、アジア数カ国から日本にわたる「ATAK NIGHT4」ツアーでは、そのダイナミックなライブパフォーマンスが世界的に高く評価されるほか、 アルスエレクトロニカ入賞のサウンド・インスタレーション作品「filmachine」(YCAM/2006),「filmachine in Berlin」(transmediale/2008)での立体音響プログラム、コンサートにおける音とインタラクティブなビジュアルプログラムなども担う。他にも、プログラミング環境Max/MSPのヘビーユーザーとしても知られ、東京大学や東京芸術大学などで講義も行う。今年10月には、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の無響室にて、立体音響インスタレーション『for maria anechoic room version』渋谷慶一郎+evala を発表。 その卓越した聴力と技術精度、鮮烈な音楽性は、世界的にも比類なきレベルに到達していると、現在最も注目を集める電子音楽家のひとりである。 http://port-label.jp
shotahirama (signaldada , mAtter) アートレーベルmAtterのパブリケーションに携わり、自らもshotahirama名義にて執筆(NMSzine:mAtter、Improvised Music from Japan 2009:IMJ)やオペラ脚本(古舘徹夫氏作品:英訳担当)、サウンドクリエーション等文学から音楽へと「スリップストリーム」な作品/活動を展開するニューヨーク出身の作家、平間翔太。2010年にはセルフレーベルとなるSIGNALDADAを設立。ダダイズムの既成の秩序や常識に対する否定、攻撃、破壊といった思想、また一部のポストモダン文学に見られる病的な反リアル、認知不協和(アムニジア、テンポラルディストーション)��さらにはSF特有のテーマやモチーフに言語、シンボルやイメージの使用法等リット的ファクターに強くリンクしたデバイス作品を発表する。 またサイドプロジェクトとして現在複数の作品が進行中。2007年にCommmons(英.Touch)よりリリースされたfennesz sakamotoの作品"cendre"そのヨーロッパツアーにフィルムアーティストとして参加し、2007年Webby Awardsにてその年唯一のイタリア人受賞者となった経歴も持つ、現在最も多くの電子音響家から支持を受けるイタリア人映像作家、Giuseppe la spada。そのGiuseppeとshotahiramaが、それぞれ映像と音響を担当し新たな映像作品を制作、mAtterよりDVD作品として発売が予定されている。(2010年10月現在、撮影:JAIME DE ALMEIDA) http://www.signaldada.com