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2008年06月18日20:13

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アタック01-2 フォボス内乱

ゲームブックプレイ日記まとめ02
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死んでない!死んでないよ!!
それどころかダメージもないよ!

Scene02


――――私はとぼとぼと、目的もなく街中を歩いている。
自分は何者なのかと考えながら。

あれから。

100メートル以上あったというのに、私は回転して勢いを分散させながら、何事もなく着地した。
それに湧き起こる衝動に従った結果体内から飛び出した武装。

そして、これが普通の人間ではないという常識を私は持ち合わせている。

しかし目の前のビルのガラスに映る私の姿は、ごく普通の15,6歳の少女にしか見えない――――


あてもなくさまよううちに、路地裏の喧騒を察知します。
どうやら争いごとらしい。
様子を見に行くと、5人の男達が小さな機械を抱えた老人を暴行している現場にはちあわせました。

こんな老人を5人がかりでいたぶるなんて……と思った瞬間、何かのセーフティが外れたのか、再び衝動が湧き上がります。

奥歯を噛みしめたい
指輪を回したい
イヤリングを引っ張りたい
右腕をねじりたい
腕輪を引き抜きたい

またかい。

なら。
アレを……試すか。


「加速装置!」と言いながら奥歯を噛みしめます。


ご名答。周りの動きがスローモーに。
やはり加速装置でした。なんというお約束。

そして2ターン後、5人の男達はのされていました。

老人のお礼を聞きながら、私はその手にある機械が気になっています。
それに気づいた老人が説明してくれました。
それはこの老人の発明品で、限られた空間を限られた時間だけ逆戻りさせる装置の試作品なのだそうです。
そして興味を示した私に、老人はその試作品をくれるのでした。






Scene03


また、何もあてがなくなりました。

「お前の使命はパルジャニア殿下をお守りすることだ」

目の前で死んでいった老人――博士?――の言葉が胸に残っていますが、どうすれば良いのかわかりません。

そんな折、突然背後から声をかけられます。

「ラートリー! 君、ラートリーだろう?」

俺の後ろに立つな。

声をかけてきたのは青年でした。

「驚いた、もう完成したのか」なんて言ってます。

どうやら事情を知っている人物らしい。

よほど訝しげな顔をしていたのでしょうか。青年が察しました。
私が何も知らされていないことを。

そして説明してくれます。

私の名はラートリーということ。
私が戦闘用ヒューマノイドであること。
私を作ったのが稀代のロボット工学者サヴィトール博士ということ。

サヴィトール博士って……サビてるみたいな名前です。
大丈夫なんでしょうか私の身体。

そして私の使命は、新国王パルジャニアの護衛。
パルジャニアは、命を狙われまくっているらしいのです。

青年は言います。
フォボスの真の平和と繁栄のために、ともに戦ってくれないか」と。




私は――――


この青年は私のことを詳しく知っていた。
しかし、説明を聞いただけで信用してしまってもいいものなのか。
――――確証が持てない。


だから、断りました。


そうしたら青年は、なにやら磁気カードらしきものを取り出して何事か操作。
途端に私の意識が遠くに離れていきます。

「機密保持用の機能停止装置だよ」


それが、私が最後に聞いた言葉になりました。

ブラックアウト。

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