アタック01　フォボス内乱

ゲームブックプレイ日記まとめ02
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Scene01


「ラートリー、ラートリー、頼む、起きてくれ」

声が聞こえます。

「ラートリー！　起きてくれ！」

ラートリーとは何のことでしょう。
私の……名前。……個体識別コード？

ベッドからその身を起こすと、そこはいきなり銃撃戦の真っただ中でした。

ドアの辺りにひしめきあうプロテクターをしてマシンガンを連射する５人の男たち。
私の側にいるのは老人が１人だけ。
この人が私を起こした……？

「目が覚めたかラートリー。よいか。お前の使命はパルジャニア殿下をお守りすることだ。
　命に代えても殿下を救いだせ」

老人がそれだけ言ったときに、その老人の眉間に銃弾が貫通。命を落としました。

何の状況説明もなく、私が何者かもわからず、しかし状況は待ったなしです。

選択肢は、身を隠すか立ち向かうかの二択。
今更身を隠すことに何の意味があるのか。
それに……よくわからないけれど、私には戦う力が秘められている。
そんな気がする。

戦う決意を固めると、様々な衝動が湧き上がってきます。


奥歯を噛みしめたい
指輪を回したい
イヤリングを引っ張りたい
右腕をねじりたい
腕輪を引き抜きたい


なに？　なんなのこの衝動は？？？

……というか突っ込ませろｗｗｗ
なりきってやろうと思ってたが無理だ（爆）

戦う決意を固めたことで戦闘プログラムが作動し、未だ人工生命体である自覚がない私に衝動という形で信号を送ってきているのでしょうか。

どれを選べば良いのかわかりませんが、奥歯のスイッチを入れる時には「加速装置！」と言わなければいけない気がする。すごくする。
腕とかねじるとミサイルとか内臓されてる気がする。
そんな私はサイボーグ００９大好きっ子。

ならば特に戦闘向けと思われる行為を選択しましょう。
右腕をねじってみます。

がしゃこん。じゃきん。

やはり内臓武装のミサイルでした。たちまち敵を２人屠ります。


私には…戦う力があるらしい。

他の方法を試してみようと思った瞬間に衝動が消えてしまいます。
どうやら、複数の戦闘プログラムを同時に起動させようとするとシステムが停止されてしまうようです。

しかし私を脅かす“敵”はまだ存在している。
戦闘システムが立ち上がらない今、逃げるより他に方法がありません。

選択肢は２つ。
マシンガンの雨の中を敵に向かって直進して突破するか。しかしその向こうにどれくらいの敵がいるのかわからない。
窓を破って外に飛び出すか。しかしここが何階なのかわからない。

外に飛び出す方を選ぶことにします。

理由：その方がかっこよさそうだからｗ

ここが何階なのか知りませんが、飛び降りてもきっと平気という変な確信があるのです。

そして私は、窓ガラスを突き破り、外の世界へと踊り出た――――























格好良い演出と思ったのも束の間。地上までは100メートル以上あった……