※ここより先はゲームブック【混沌の迷宮】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。
ぜろです。
2人目の挑戦者シルスは、せっかくフキの心の深いところにたどりついたというのに、どうしようもない失敗のために迷宮をさまよい続けることになってしまいました。
ここから核心に入っていくところだっただけに残念でなりません。
ここから3人目の挑戦者となりますが、果たしてどこまで深めていくことができるのでしょうか。
●アタック03-1 3人目のスルス
では、第3の挑戦者。名づけの法則にのっとり、スルスの登場だ。
【スルス 技術点8 体力点16 運点11】
ぱっと見ぱっとしない能力だが、これでも最初の挑戦者サルスよりは強いのだ。
さて、今回の方針を考えよう。
実はこの2回のプレイで感じたことがある。
【混沌の迷宮】というからには、おそろしく混沌とした複雑な迷宮で、ゲームブック【魔城の迷宮】なみに迷わされるかと思っていたが、どうやらそんなことはないようだ。
描写の中に複雑な迷宮は登場するものの、選択肢としての分岐はむしろ少ない。また、分岐と合流を繰り返し、結局は同じところに到達するようにできていると感じられた。
今のところ、最大の分岐と思われたのは一ヶ所だけ。
比較的序盤にあった、左手は洞窟めいた道、正面は整備された道のポイントだ。
洞窟の方に行くと、逃げてくるオーク商人サマンサと会い、ビリビリと対決し、ゴブリン商人ボグウェストに会うこととなった。
まだまだ様々な選択を楽しみながら冒険してもいい頃だろう。
ということで今回は、まだ行ったことのない整備された道を進んでみることにしよう。
●アタック03-2 闇エルフの陣営
方針も固まったところで旅立ちだ。
フクロウ温泉でオーク商人サマンサと仲良くなっておくことを忘れずに。
フキの案内で城塞入口へ。
死体置き場で白の魔法使いのことを知り、カオス・マスターについての情報も得る。
4匹のゴブリンが騒いでいる部屋ではゴブリンどもの自滅を待って金塊をゲットする。
このとき、これまで持っていった特別な効果のあるつるはしのかわりにシャベルを持っていってみた。
このシャベルはガタがきているという説明があったが、つるはしと同様にパラグラフジャンプで使うことができる。
幸鉄鉱を掘り出せるポイントで使用してみたが、確かにガタがきているようで、疲れで体力2点を失ってしまった。これはハズレアイテムだったな。
螺旋階段の部屋では、技術チェックに失敗して闇エルフの不意打ちに対応しきれなかったが、地下牢で骸骨の持つ白手袋は手に入れた。ビリビリの電気を防げるやつだ。
さて、さんざんはしょってきて、いよいよ肝心の分岐だ。
洞窟めいた道と、整備された道。
俺は整備された道を選ぶぜ!
道がT字路にさしかかった途端。運だめしを要求された。
運はここまでの冒険で原点を越え、12点あるため失敗はしない。
どうやら吹き矢かなにかの攻撃を運よく避けることができたらしい。
そしてT字路の両側から、闇エルフの兵士が現れたのだ。
「どちらの陣営だ?」
闇エルフは警戒心バリバリで尋ねてくる。
プレイヤーには想像がつく。
これまでの冒険で、この城塞ではオークと黒エルフが抗争してきたと聞いたことがあるからな。
このエルフ兵士たちは闇エルフと思わせておいて実は黒エルフなのか、単なる誤植かのどちらかだろう。
だが、今の俺にはわからないことだった。
「ついて来い。何も知らないなら教えてやる。この城塞のことをな」
それは願ったり。俺はこの闇エルフについていくことにした。
だが、ついていく前に手荷物チェックはさせてもらうのだそうだ。
ここで質問がきた。オークの指輪を持っているか、と。
あ。
持ってる。
オークとの友情の証だ。
黒エルフの抗争相手という、オークとの。
これは、やばいかも。
「なるほど。スパイというわけか」
言い訳は通じなかった。
俺はその場で即座に取り押さえられ、さっくり殺されたのだった。
アタック03 スルス 闇エルフ兵士に殺される
●アタック04-1 4人目の挑戦者
ポカーンとするほどに早い退場に、さっそく次の挑戦者を用意しよう。
【セルス 技術点10 体力点11 運点11】
あまりの打たれ弱さは気になるが、技術点が10点あればフォローはきく。
それよりも前回のスルスは、すぐに終わったとはいえ大きな収穫があった。
このゲームブックの構造のことだ。
おそらくこの作品、白の魔法使いの手勢のほか、オークとエルフの抗争の間を縫うように冒険を進める形になっている。
オークの味方をするか、エルフ陣営につくかで展開が大きく2つに分かれているのだろう。
そしてそのポイントがあの分岐点。洞窟めいた道と、整備された道に別れたポイントなのだ。
洞窟めいた道はオークルート。そして整備された道はエルフルート。エルフの助力を得るためにはオークの指輪は持っていてはならない。
さしずめこんなところか。
前回あんなことになってしまったから、今回はエルフと交渉してみたい。
ということで、今回はオークとは仲良くならずに進めることにしよう。
……と思っていたのだが、フクロウ温泉でオークと仲良くなってしまうセルスであった。
逃げ足の速いオーク商人のサマンサ、憎めないキャラしてるものだから、つい。
ま、今回はオークの指輪は捨ててくことにしよう。サマンサとの友情は、オークと俺ではなく、サマンサとだけのものだ。
やがて俺は城砦に入った。4度目の挑戦が今、始まる。
次回、エルフとの交渉は成立するのか?
【セルス 技術点10 体力点11 運点11】
■登場人物
スルス 3人目の挑戦者。ぱっと見ぱっとしない能力値で、ぱっとしない最後を迎えた。
セルス 4人目の挑戦者。オークとの友情よりエルフとの交渉を選んだ。
フキ 地下城塞の脅威の目撃者で依頼人。ひたむきではかなげでけなげな少女。
白の魔法使い 原初の時代から生きながらえた混沌の魔術師。魂をコントロールする力を持つ。
カオス・マスター 白の魔法使いの最高傑作。変幻自在。白の魔法使いの弱点を知っている。
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ゲームブックリプレイ【混沌の迷宮】目次
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