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2013年10月15日13:05

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紅葉の山旅ー2 船窪小屋から烏帽子岳へ

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10月8日

船窪小屋の皆さんに見送られて烏帽子岳に向かう。
船窪岳は不動沢側がが大きくがれている。花崗岩の滑りやすい細い尾根道だが、地下足袋だと歩きやすい。
所々ロープが張ってあったり、梯子がかかったりしている。これらはみな船窪小屋の方たちが整備してくれているのだ。

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白い不動沢の花崗岩と紅葉のコントラストが美しい。
稜線からは針ノ木岳、蓮華岳、立山、剣岳、これから向かう不動岳などの山が少しずつ角度を変えていく。
黒部湖も見えてくる。夏に読売新道から黒部湖に降りて言ったことを思い出す。
不動岳の登りはけっこうきつかった。
不動岳からは針ノ木岳と蓮華岳の間に鹿島槍の双耳峰が見える。やがて白馬岳も見えてくる。

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船窪小屋からは見えなかった南沢岳。今日最後の急登だ。
山頂はけっこう広かった。展望もいい。読売新道がはっきりと見える。
烏帽子岳が近い。四十八池の紅葉が綺麗そうで期待が高まる。

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四十八池に着く。曇り空になってきたのが残念だったが、烏帽子岳、池に紅葉が映える。
ここはマイナーな山域だから有名ではないが、本当に素晴らしい。人気のある山域にあったら大勢の人で賑わいそうだ。
ひっそりと静かなのが嬉しい。

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烏帽子岳の分岐に出る。
以前息子と登ったときは、てっぺんの岩まで登ったが、今日はその一つ手前の岩までにした。登っても、写真を撮ってくれる人がいない。
上から見下ろす四十八池も素晴らしかった。
だが、ガスが出てきた。慎重に岩場を下って、烏帽子小屋に向かった。

10日で小屋閉めをするという烏帽子小屋の泊まり客は船窪小屋で一緒だった60代の男性二人と私だけだった。

私は山ではなかなか眠れない。いや、山に行く前の日も、帰った日も。
それで、安定剤をもらって持っていった。おかげで船窪小屋でもよく眠れた。そして、烏帽子小屋でも飲んで寝た。

10月9日

朝、がさがさ音はしたが、うつらうつらしていた。そして目が覚めて時計を見てびっくり!!!
6時になっていた。二人の登山者はもういなかった。

あわてて外に出る。
雲が広がって風が強かった。小屋の人に聞くと、今日はご来光は見られなかったというので、まあいいかと思う。
そして、小屋の人が「能登半島が見えますよ。」と言った。
鍬崎山の横に薄らぼんやり見えるのが能登半島なのだそうだ。知っている人でないとわからない。

今日は朝食は頼んでいなかった。急いで仕度を整えて小屋を出た。後はブナ立て尾根を下るだけだ。
紅葉の中の道を下っていく。時折歩いた稜線が見えて嬉しかった。

さて、最後の問題の濁沢に着いた。ここのつり橋が流されて丸太がかかっているだけだという写真を見ていた。子供の頃平均台が苦手だった私にはかなりの難所だ。
だが、丸太は思っていた以上に太かった。それに短い。地下足袋で難なく渡れた。

そして高瀬ダムに着く。タクシーがいたが、七倉温泉までは1時間半もかからないだろう。2000円以上のタクシー代を払うのはもったいない。歩くことにした。
すると湯俣温泉に行っていたと言う二人の年配のおじさんと一緒になった。地元の人で北アルプスに詳しかった。烏帽子岳に登れるんなら北鎌尾根だって行けるよなんて言われたがそんなものではないだろう。
でも、おかげで長い車道歩きも楽しかった。

11時半に七倉温泉に着いた。今年の紅葉の北アルプスも終わりだ。
素晴らしい紅葉に船窪小屋のおもてなし、心に残る山旅に感謝!!


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