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2012年11月09日21:54

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下って登る大台ヶ原 日出ヶ岳から堂倉滝へ

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11月8日

お天気がいいからどこか山に行きたい。子犬の五郎を一人で丸一日置いて行くのはまだ早いので、一人で行くことに。さて、どこにしよう。

大峰は今年は奥駈で歩きとおしたから、やっぱり台高の山に行きたいな。
地図を広げて眺める。北部はアプローチに時間がかかるから、南部の大台ヶ原あたりで探す。
大杉谷は8年前の水害で通行止めになっていたが、日出ヶ岳から堂倉滝までは歩けるようになっていた。日帰りにはちょうどいい7時間コースだ。うちを4時に出ればいいだろうと思い、アラームを3時半にかけて9時前に寝た。

目が明くとまだ2時前だ。どうしようかと考えたが、早く出たら日出ヶ岳山頂でご来光が見られるかもしれない。そう思うと体は布団から抜け出ていた。2時半に家を出る。

大台ヶ原の駐車場には5時40分過ぎに着いた。今の時期の日の出は6時17分頃だ。ちょっとあせる。コースタイムでは山頂まで40分なのだ。地下足袋をはく時間はない。軽登山靴で行くことにする。5時50分に歩き出す。

走るのは苦手なので、せかせかと歩く。もうライトはいらない明るさだ。途中で一人の年配の男性を追い越した。時計を見ながら歩く。

山頂下の階段に着く。階段を登りながら東の方を見ると、ちょうど朝日が顔を出した。朝日と一緒に階段を登る。
山頂で息を整えながら朝日が丸い姿になるのを待った。

残念ながら富士山は見えなかったが、もしかしたら南アルプスか中央アルプスか・・・と思える山らしき形が海の上に浮かんでいた。大峰には少し雲がかかっていた。

山頂には私以外には単独の男性が三人だけだった。やはり日の出が目当てなのだろう。

山頂であまりゆっくりはしないで大杉谷に向かった。
今日のコースは下って登るという普通と逆の登山だ。日出ヶ岳1694mから堂倉滝まで850mほど下って、それを登り返さないといけないのだ。登って下るより疲れそうだ。

大杉谷への道はシャクナゲが多い。途中には「シャクナゲ平」「シャクナゲ坂」の標識もある。シャクナゲの季節に来たらすごいだろう。

途中から粟谷小屋への道を選んだ。少し紅葉が残った道だった。
粟谷小屋は閉まっていた。土日しか開いていないらしい。小屋の前で持って来たおにぎりを食べる。今日は朝からまだ何も食べていなかったことに気づいた。起きてから6時間以上も経っていた。

堂倉滝に9時過ぎに着いた。最後が急だったが、下りやすい道だった。
滝にはまだ日は当たっていなかった。大きな滝壺には青く澄んだ水が湛えられていた。
水に浮いている黄色い落ち葉がきれいだった。

滝の横の堂倉滝吊橋の先で道は通行止めになっていた。ここから先が大杉谷の核心部なのだ。残念だがしかたがない。

ここからが登りだ。下ってから登るっていうのはなあ〜〜〜と思ったが、ここから始まると考えればいいんだと思った。日出ヶ岳まで登ってしまえば、後は駐車場まで30分の下りだ。それなら楽な登山だ。

同じ道でも下りと登りでは別の道のようだ。下っていた時には見えなかったものが登りでは見えてくる。時間はたっぷりある。ゆっくりと登ればいいんだ。

帰りは堂倉避難小屋からの道を選んだ。途中で下りに使った粟谷小屋からの道と一緒になる。
堂倉避難小屋はきれいな避難小屋だった。ここに泊まってもいいなと思う。

家を早く出たので時間はたっぷりあった。ちょっと寄り道をすることにした。地図を見て気になった山があった。「テンネンコウシ高」登山道から少し外れた所にある。登山道が大きく右に曲がるところを反対に行けばいいのだ。
テープもあった。しばらく行くと伐採されて眺めがいいピークに着いた。ここかと思ったが、山名板がない。ネットで調べた時には山名板があった。次のピークが山頂かもしれないが、眺めはここのほうが良さそうだ。無理に「テンネンコウシ高」まで行かなくてもいいと思って、しばらくそこでのんびりした。

登山道に戻って進んでいく。日出ヶ岳はすぐそこだ。だがまだ時間はある。もう一つ気になっていた山があった。「西谷高」だ。ここは登山道からちょっと時間がかかりそうだ。とりあえず途中まで様子を見に行くだけにしよう。
やはりテープがあった。道はシャクナゲの間を通っていて少し歩きにくい。でも、一人でこんな道から外れたところを歩いて何かあっても誰も探し出せないかも知れないな。相方にも堂倉滝を往復するとしか言ってこなかったし・・・
深追いは良くないなと思って登山道に戻った。また改めて登りに来よう。

日出ヶ岳に2時前に着いた。数人の人がいた。紅葉が終わった平日でもこのあたりは人気があるのだ。なんだか異次元の世界から現実の世界に戻ったようだった。

後は真直ぐ駐車場に戻る。急に眠気が襲ってきた。平坦な道を時折りうとうとと目を閉じたり明けたりしながら歩いた。
車で少し仮眠をしてから家に帰る。
大台ヶ原の紅葉は終わっていたが、国道沿いの紅葉が青空に映えていた。

今度は宮川貯水池から七ツ釜滝まで往復しよう。そしていつか大杉谷登山道が全部歩けるようになったら下から日出ヶ岳まで登りたいな。

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