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2012年04月21日23:27

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熊野修験春峰入り 第二回 本宮から玉置神社へ

4月21日

本宮の備崎の駐車場には多くの車が止まっていた。
私の軽トラもその仲間入りだ。

今日は、熊野修験の春峰入り第二回。
大峰奥駈道の南端の本宮から玉置神社まで16kmの行程を歩く。
8時半に出発する。

天気予報は曇り後雨。
朝は雲が多いが、青空も顔を覗かせていた。
皆とお昼までは降らないでほしいねと話す。

今回は83名の参加者だ。
私は中ほどの位置にいた。
やけに遅いなと思うと、途中に倒木があった。
山伏さんたちが木を抑えたり、上げたりして通りやすくしてくれている。

七越峠で最初の勤行をしてから休憩になる。
枝垂桜が綺麗だ。
いつもならシャガの花が満開の吹越宿だが、今年は咲いていなかった。
少し早かったのだろうか。

大黒天神岳から下って金剛多和で昼食になる。
サポートの人が下の林道から上がって来てくれていた。
お茶を持ち上げてくれている。
いつもながらありがたい。
調子の悪い人が二人、サポートの人と一緒に下山した。

ここから五大尊岳へは急な登りになる。
山頂は狭いので、私は山頂の下で勤行する。
雨が降ってきた。
勤行が終わってから皆雨具をつける。
何とか2時まで雨は持ってくれた。

五大尊岳を下ってまた急な登りだ。
大森山には3時半に着いた。
ここでもサポートの方からチョコや飴などのお接待がある。
雨脚はそう強くはないが寒くなってくる。
大森山の下りは晴れている時でも寒い。

5時近くに玉置辻に着く。
ここから玉置神社への登りはいつもきつく感じられる。

5時半に玉置神社で最後の勤行をする。
勤行の時は帽子を取らないといけない。
カッパの帽子を外す。
髪の毛が雨で濡れてきた。
寒さを感じるが、歩き通せた充実感、感謝の気持ちでいっぱいだ。

参道を登って駐車場に着く。
雨の中を運動会で使うようなテントを張って、サポートの方々が熱い餅入りのぜんざいを用意してくれていた。
冷え切った体に優しい温かさが染み込んでいく。
サポートのためだけに参加されている方々には本当に頭が下がる。

青岸渡寺の副住職である大先達の亮英さんにお礼の挨拶をする。
交通事故に遭った姪が回復してきた様子を話すと喜んでくれた。
今日も勤行の度に姪の回復を祈った。

普通なら大勢での山歩きなんてしたくないと思う。
だが、奥駈は別だ。
山に対して、自然に対して、そして、人に対して謙虚な気持ちにさせてくれる。

本宮までマイクロバスで送ってもらう。
備崎に着くと、軽トラが私の帰りを待ちわびてくれていた。
ありがとう。
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