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2010年07月11日23:40

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紀元2669年満州砂軽便攻略作戦 3

2より http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=1335677&id=1534103338

さて、通遼砂軌道の資料的なことも少し。
聞き取ったり現地判断によるもので、書類の裏付けは無し・・・
この砂軌道、私メが把握しているだけで伊胡塔、巴胡塔、衛門営、木里図、門達、白市の6箇所。全て通遼の砂鉱山会社が経営しており産出物はガラスの原料である硅砂。何故か門達のみが鋳物砂型の材料らしい。硅砂は長春の工場へ運んでいると聞く。
満州時代は馬車で運んでいたが、1950年代に軌道を敷設。軌間はトロッコ規格の762mm。動力車は最初からトラックタイプ(グースタイプ)の内燃機関車。通遼付近の街工場でトラックエンジンを流用して造られたらしい。古い廃車体を見ると6気筒ガソリンエンジンであるが、現在は全て直列6気筒ディーゼルエンジン。機関車のキャブもカマボコ型、角型、窓2枚分割傾斜タイプなど数種類を確認。4枚窓ってのもあったが、バージョン違いは製造時期なのか製造所によるものなのかは不明。
貨車は2軸のアオリ戸式の無蓋貨車、若干の違いで2種類確認。開通当時から同じ車輌を使い続けてきたのかは不明。
2009年3月現在で伊胡塔、巴胡塔、木里図の3箇所が鉱山ごと廃止。

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2009年3月23日
『衛門営(がもんえい)砂鉱山軌道』

通遼街中のホテルで朝食後出発、今日は1箇所だけ現役で走っている衛門営軌道の走行写真が撮れるはずです。
衛門営の国道踏切りに到着すると数人の踏切り番がいるので、走っている事を実感します。番人に聞くと運行状況は状況午前3本、午後に3本運転、朝1本目の列車は既に鉱山に行ってしまったので戻って来るのは20〜30分後くらいと聞き、早速景色の良い場所でセットアップ。
都合現地に来る事3回目にして、やっと構えて走行写真が撮れるとあって列車が来るまで少し緊張。そして遠くから走ってくるのが見え・・・

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横を通過。下の枯草は実に刺のあるものがあり、これがバッグ等に絡んで引っ付くと痛いげっそり

場所を変えて池の横に来ると・・・

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同じ方向へもう1列車走ってきました。途中から解った事ですが衛門営軌道は1本につき2列車続行で運転されており、1日6往復=列車12往復と言う事になり、このテの産業トロッコ軌道としては、物凄く撮影チャンスが多いのでは!?

さて次のポイントへと移動し始めたら思ったより早く列車が戻ってきました。慌てて線路横でセットして撮影してると・・・

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少し手前で撮影してた同行者の横で列車が止り何やら聞いている様子。確か中国語は話せなかったと思うし、何を聞かれてるのかちょっと不安に・・・

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動き出して横を通過する時に、試しに手を振ってみましたが振り返してきたので、一応OKのようです。

同じトロッコでも小規模炭鉱などでは違法操業も多い事もあって、撮影してても追い払われてしまう事がほとんどだと聞いていますが、砂鉱山ではそういった違法操業もないのか撮影=スパイみたいな事は無いようです。それより現地人にしては蒸気機関車もない、こんなトロッコ軌道の何を撮影しているんだ?と言ったところでしょうか。日本からわざわざ撮りに来た・・・という事を理解してくれたかどうかあせあせ でも概ね好意的のようです。

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ま、とにかく撮影続行。よく晴れていますが風が強くなってきました。時々強い風で飛んでくる砂がサンドブラスト状態に・・・カメラに悪いなぁがまん顔

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軌道は1.5km程で池がある以外変化が少ないので、何だか似たような写真も多いです。

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うまく狙えば2列車撮れる事も。手前は砂に埋った短い橋。

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風が強くなってくると、砂を巻上げながら列車は走ってきます。

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後ろに一人乗っているのは列車監視かな?

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支線分岐の場所より。

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2列車の行き違い場所。鉱山のすぐ近くです。

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鉱山での積込み。貨車への積込みはブルドーザーで一気にと「機械化」されてました。貨車1両分づつ動かして積み込んでいくので、あっという間に積み込み完了です。

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午前中最後の列車が出発。声を掛けられたけど、これでオシマイなのか乗っていくかい?だったのか??

撮影が終ったとたん、砂の上からウルサイヤツ(たぶん現場監督)が現れました。やっぱりここにも居たんだがまん顔 でも撮った後だったのでさっさと退散、国道まで歩いていきますが軌道上も砂が多くて歩き難いウッシッシ 午前中終了とはいえ、まだ朝の10時半です。国道踏切まで戻ると既に踏切り小屋は無人です。我々も少し早いですが集落の食堂へ行き、昼食です。

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食堂で使ってた、お茶が入ってる魔法瓶。何とも怪しい絵がウッシッシ

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午後は14時からと聞いていたので、頃合を見て踏切り横へ。午前は鉱山寄りを撮影したので午後は駅寄りを撮ろうという事でしたが・・・14時をだいぶ過ぎても踏切には誰も来ません。事務所の守衛に聞いてみたら、駅の積換え場の置場がいっぱいになったので午後は運休だって・・・ヤラレタげっそり 産業鉄道なんてのは、突然の運休などよくある事とはいえ残念涙 写真は衛門営の駅で貨車の入換作業をしている鉄路局機関車。

午後の予定が思いっきり空いてしまいましたが、ならば機関庫の中をみせてもらおう・・・と交渉しに事務所守衛に行きましたが、車庫の鍵を持った者が夕方までバイトでいないとか。仕方がないので、それまで待つことにしましたが守衛室に入れてもらって休めたので、まだ寒かったこの時期には助かりました。

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守衛室で見たドンブリ。もちろんパチモンウッシッシ

守衛のオバチャンとガイド氏がいろいろ話していますが、こちらは言葉が判らないのでボーっと時間つぶし・・・
夕方、鍵を持った人が電話に呼び出されて来ましたが、前日の交渉決裂の本人・・・で、再びソデノシタを要求してくる額を少し値切って成立・・・それでもちょっと高いかなぁ・・・ でもそれで本人は気を良くしたのか、車庫を開けると運転が終了するとラジエーターの水が抜かれた状態ですが水を注入、1台外に出しました、

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運転室内、ハンドルはブレーキ。

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そして貨車を連結すると鉄路局線路横までの100mくらいの走行サービスほっとした顔

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更に車庫内も自由に撮らせてくれます。写真は修理中機関車その1。

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修理中その2。走行車は2台なので計4台、外の廃車体1台の計5両の確認。機関車の後ろには日本製のバンが1台埃まみれになってます。

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ラジエーターガードはJEEP初期MBガードと同じ感覚かな?あっかんべー ここでは星マークがイカしてるけど。

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外に出ていた機関車も車庫内に戻ってきます。

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現役の2台。って事は現在予備車は無しって事かな??

一通り撮影が終ると、ナイショで見せていたのか裏口(塀の割れ目)から外へあせあせ
列車は思っていた半分しか走らなかったので駅寄りの積換えは見れませんでしたが、どうなるか解らない産業鉄道でこれだけ撮影できた訳ですから概ね成功と言ったところでしょうか。
国道で待たせてた車に乗り、今日も昨日と同じ通遼のホテルに宿泊です。
ホテルに到着しても、まだ日があったのでホテル前のバイクを撮影したりしてたのは以前日記に書いた通りです。

2009年11月6日日記

第一次満州軽便攻略作戦 1
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1330199512&owner_id=1335677

そして翌日は遼東半島の塩田軌道を見に行く為の1日中鉄路局列車での移動。

2009年11月7日日記

第一次満州軽便攻略作戦 2
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1330952708&owner_id=1335677&org_id=1330199512

そしてその列車車中から門達、白市の砂鉱山軌道を目撃、5月の再出撃へと繋がっていく訳です指でOK

攻略3月作戦 終り

攻略5月作戦に続く手(チョキ)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1537241008&owner_id=1335677


公開リスト
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