小林エリカさんのエッセイ、「空爆の日に会いましょう」のコミュです。
以下、「宣言文 Declaration」より抜粋
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある時、私はこんな話を聞きました。 私の友人のAちゃんは幼い頃から何度も繰り返し繰り返し、赤色の鳥が空を飛んでいる夢を見ていたそうです。Aちゃんがその夢のことを恋人に話したところ、その恋人も幼い頃から繰り返し繰り返し赤色の鳥の夢を見ていたのだそうです。Aちゃんは昨年結婚して、パリへ行きました。
Aちゃんが今、どこで、何をやっているのかは、知らないし、私にはこんなロマンチックな出来事はちっとも起こる様子はありません。
9月のある日、渋谷のスターバックスコーヒーでコーヒーを飲みながらチーズケーキを食べている最中に、アメリカではビルに飛行機が突っ込みました。
その時、私はふと、Aちゃんのこと、赤色の鳥の夢のことを思い出しました。
それと同時に、私はなぜか、強迫的に、ビルの中で、飛行機の中で死んだ人の中に、私と同じ夢を繰り返し見つづけている誰かがいるのかもしれない、と、とてつもない不安に駆られたのです。私は、世界のどこかで、まだ見ぬ 土地で、私と同じ夢を見ているかもしれない誰かが死んでいるのだ、と、確信的に思ったのです。そしてその誰だかわからぬ 愛する人と私は、永遠に出会うことなく、永遠のはなればなれだと、衝撃的に理解したのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自分には、戦争は無くせるかどうか分からないし、何ができるかも分からない。
それでも上の文章を読んで、理屈抜きに『戦争はよくない』そう思われた方のご参加お待ちしてます。
小林エリカ kobayashi erika
http://
空爆の日に会いましょう Online
http://
オススメゲーム
困ったときには