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持ってる人

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詳細 2011年8月29日 16:24更新

持ってる人、集合。

自由国民社は11月12日、好例の『ユーキャン新語・流行語大賞』のノミネート語を発表しました。このノミネート語の中で毎年存在感を見せ付けているのが、スポーツの分野です。今年も「パウル君(予言ダコの名前)」「ブブゼラ」「岡ちゃん、ごめんね」などのワールドカップ関連語をノミネートしています。

 さて、そんなスポーツ関係のノミネート語で、ひときわ異彩を放っていたのが「持ってる」という言葉。言われなければ「これがスポーツ関係の言葉だ」と気付かないような表現です。もっとも「今年のFIFAワールドカップで日本代表チームの初戦後、本田圭祐選手が語った言葉だ」と説明されれば、当時の状況を思い出せる人も居るかもしれません。

 実は本田選手に限らず、最近はスポーツの現場で「彼は持ってるなぁ」、「自分は持ってると思います」などの表現をよく聞くようになりました。しかも野球、サッカー、ゴルフなどの幅広いジャンルに、この傾向が広がっています。実力とスター性を兼ね備えているスポーツ選手について、自称と他称を問わず使うことが多いようです。

 ここで謎なのが、発言者が一様に「目的語」を明確に語らない点です。いずれの発言者も「彼は持ってるなぁ」とは語りますが「彼は○○を持ってるなぁ」とは言いません。仮に○○に言葉が入るとしても「彼は何かを持ってるなぁ」のように、わざとぼかした表現を使うことが多いのです。

 いったい「持ってる」とされるスポーツ選手は「何を」持っているのでしょうか。そして、発言者が一様にその「何か」をぼかそうとする理由は何なのでしょうか。具体的な発言例を紹介しながら、分析してみたいと思います。

引退の年にゴールデングラブ賞

 スポーツ選手が「自分自身」を指して「持ってる」と言い始めた時期は、わりと最近のことではないか。筆者はそのように考えています。個人的な観測範囲に限って言えば、そのような発言をしたキーパーソンが4人居ました。

 一人目は元プロ野球選手の新庄剛志でした。彼が2006年11月に通算10度目のゴールデングラブ賞に選ばれたときのこと。球団を通じて彼が発表したコメントの中に「持ってる」という表現が登場します。ちなみに彼はこの年の4月「シーズン終了後に引退する」ことを突然宣言して大きな話題になりました。当時所属していた日本ハムは、44年ぶり2度目の優勝を果たしています。

 彼が発表した文章はこんなものでした。「おれの華麗な守備を見せられなくなるのは残念だけど、引退の年にゴールデングラブに選ばれるなんて“持ってる”わ。日本ハムがこれからも最強の外野陣をつくってくれることを信じて、外から応援しとくばい」(参考:朝日深新聞2006年11月19日。括弧は削除、引用符は筆者が追加)。ご覧の通り、彼は「何を」持っているのかを明言していません。

不振のなかで訪れた、優勝を左右する打席

 二人目のキーパーソンは、やはりプロ野球選手のイチローでした。2009年3月に開催された野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック」でのことです。

 この大会で、侍ジャパンこと日本代表チームは苦しみながらも決勝戦まで進むことに。そして宿命のライバル韓国と対戦することになりました。ところがイチロー選手はこの大会で、打率2割の不振状態が続いていました。当時、一部のメディアには「彼をスタメンから外すべき」などの論調も登場していたほどです。

 その決勝戦でイチロー選手はスタメン入りします。そして先攻の日本が1点リードで9回裏を迎えました。ところが抑えのダルビッシュが打たれ、日韓は3対3の同点に。そのまま延長戦に突入しました。ドラマが起こったのは10回表のこと。2死、2、3塁というかっこうの場面でイチロー選手に打順が回ってきたのです。この好機にイチロー選手は見事にセンター前ヒットを放ち、決勝点となる2点を追加。日本を優勝に導いたのです。

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2011年6月6日

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