古今無双、古代中国に君臨した最強の武人
身の丈は8尺(約184cm)とも、9尺(約207cm)とも言われる堂々たる体躯を持つ。
巨大な鼎を持ち上げられる並外れた怪力を持ち、その覇気は人を抜きんでた。
目は重瞠子(2つ瞳)で、喜怒哀楽が極端に激しく、気分の赴くままに言動する。
文、剣を習っても上達せず、万人を相手にできる兵法には食いついた。
ある時、祖国・楚を滅亡させた秦の始皇帝の行幸を目撃。
「あいつに取って代わってやる」と豪語。
反秦の機運が高まると挙兵し、快進撃を続けて秦を滅亡させる。
自ら"西楚の覇王"と号し、彭城を都と定めて9郡を支配。
やがて諸侯の造反にもまれ《楚漢戦争》に突入。
敵と見るや疾風迅雷!
堂々たる体躯で愛馬・烏騅を駆り、兵民問わず苛烈に蹂躙。
戦場では無敵の強さを誇り、四面楚歌の憂き目に遭っても、威風堂々と包囲網を蹴散らし、一人で何百人も血祭りにあげた。
誰もその息の根を止めることはできず、猛り狂うその命を断ち切ったのは覇王自身だった。
愛妾・虞姫との悲哀に満ちた美しいやり取りは、京劇【覇王別姫】として現在でも人気が高い。
「力は山を抜き、気は世を蓋う。時、利あらず、騅、逝かず。騅の逝かざるを奈何んすべき。虞や、虞や、若を奈何んせん!」
〜垓下歌〜
その伝説的生きざまは日本の軍記物語や能にも影響を与えている。
それは【平治物語】の源義平、【平家物語】の木曾義仲、平重衡、【太平記】の新田義貞などの描かれ方に垣間見れる。能の演目にも【項羽】があるほど。
破壊と創造、愛と輝かしい武勇伝。
短き生涯を鮮烈に駆け抜けた荒ぶる覇王
"覇王" 、"項羽"と聞いただけでしびれてしまう方、史実、物語、漫画、映画、ゲーム問わず魅せられた方はご参加あれ
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