月の小屋

「月の小屋」は、
いまを生き、暮らしを紡ぎ、
いのちをつなぐ女性たちへ
ほんとうに大切にしたい智恵の伝承と
語り合いの場を贈ります。

かつて、世代を超えて伝えられてきたはずの、
からだ・暮らしに関わる数々の智恵や技は、
それがあまりにあたりまえにそこにあったがために、
多くは新しい様式に追われ、
失われるままにわたしたちのまわりから消えていきました。

けれど、みずからのからだをいつくしみ、
暮らしをめでながら、
ほんとうの意味で豊かに生きてゆきたいと思うわたしたちは、
気づき始めています、
そうした智恵や技から得られるものの大きさに。

「月の小屋」は、
いま、この時代に、
女性だからこそ果たせる役割を
引き受けていこうとしている「あなた」へ向けて、
いとおしくなつかしい未来を
一緒に語り合う場をつないでいきます。



　今回は、からだとこころが動き出す春に向けて、
　それぞれ異なった３つのワークショップを1月〜3月に企画いたしました。
　「月の小屋」の著者でもある三砂ちづるさんに満を持して登場いただき、
　ここだからこそという場を選び、
　それぞれ異なったテーマ・プログラムを設定しております。
　三砂さんの出会ってきたそれぞれのテーマを存分に味わい、
　同じ時、同じ場を共有し合いながら、語り合ってみませんか。

■1月の会「お産――科学的根拠と智恵のはざまで」
　2011年1月22日（土）11時〜16時＠神奈川県足柄郡開成町
■2月の会「月経――女性のからだをいつくしむ」
　2011年2月18日（金）18時〜19日（土）15時＠千葉県いすみ市
　　→延期になりました。
■3月の会「きもの――女たちの歴史をまとう」
　2011年3月20日（日）満月の夜1９時〜2１時＠東京都国分寺市

〜「月の小屋」とは〜
日本の村には、地方によっては50年ほど前まで、毎月月経を迎えた女性が家事や子供の世話から離れ、女性たちだけで過ごす「月経小屋」が存在するところも少なくありませんでした。「けがれ」を忌む、という象徴的なイメージが伝えられますが、女性たちが普段の生活から離れてからだを休め、慈しむことができる場、という面もあったと言われています。女同士のおしゃべりを通して、世代をつないで暮らしやからだの智恵が受け継がれる場でもありえたでしょう。
「月の小屋」は、今を精一杯生きている女性たちへむけて、かつての月経小屋が果たしていたかもしれない役割、忙しい毎日の生活で失いがちな静かな時間を取り戻し、女同士の語り合いやからだとの対話を通じて、健やかで本当の意味で豊かな人生を歩むための気づきや学びを紡いでいく場を提供したいと考えています。

＊単発やシリーズでのワークショップ、及びツアーなどを企画運営していきます。
＊どの会も顔の見える人数で語り合いの場にしたいと思います。
＊具体的なテーマとしては、「月経と女性のからだ」「きものとからだ」「子産み子育て」「暮らしをつむぐ」等の智恵や技をとりあげます。
＊対象は、女性であればどなたでも。お子さまの同伴は時間や会場をよくご検討された上でご相談ください。
＊「月の小屋」メイン講師：三砂ちづる、メインスタッフ：和田知代、藤崎智子、伊藤恵美子　　

三砂ちづる……津田塾大学教授、疫学者、作家
和田知代……おむつなし育児研究所長、保育士、NPO法人HANDSプログラムアドバイザー
藤崎智子……おむつなし育児研究所主任研究員、津田塾大学非常勤講師、ゆる体操正指導員初級
伊藤恵美子……NPO自然育児友の会理事、おむつなし育児研究所研究員、絵本作家