オペレーションズリサーチ(OR)とは,現実問題に対するモデル化と最適化を,数学の助けを借りながら行うことです.大学では,数理工学科や応用数学科,管理工学科などで専攻することができます.ORの特徴は,対象分野ではなくその方法にあります.ORは社会に転がっている現実問題を解決する方法論の総体です.
ある日経文庫によると,第一次世界大戦で考え方が使われたランチェスター戦略がいわば萌芽期です.その後,英国から米国へと数理的に把握すること,科学的アプローチが受け継がれ,米軍が「作戦研究」を確立して,民生部門にも転用されるようになりました.
研究者や実務家の方,情報交換・交流しましょう.
専門用語集として、日本工業規格
JISZ8121
があります.
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<学会・論文誌>
(社)日本オペレーションズ・リサーチ学会公式サイト
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米INFORMS(Institute for Operations Research and the Management Sciences)
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EJOR(EUROPEAN JOURNAL OF OPERATIONAL RESEARCH)
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<主な関連学会>
電子情報通信学会
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待ち行列理論は通信の数理モデル化に有効です。
人工知能学会
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ソフトコンピューティング手法のお世話になっている組み合わせ系ORの研究者は多いはずです。
形の科学会
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情報処理学会
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<ORの各理論・手法の歴史>
1909年 待ち行列がデンマークのアーランにより始まる(10年代のアーランの3本の論文をもって始まりとする人もいる。特に、1917年の電話網に対する呼損率を求めた論文が重要。「アーランB式」)。
1909年 施設配置問題が定式化される。
1928年 混合戦略の概念が生まれる。ゲーム理論誕生(鈴木光男「ゲーム理論の世界」1999より、というか鈴木先生の誕生年)。
1929年 競合施設配置問題がホテリングにより定式化される。
1944年 フォン・ノイマン、モルゲンシュテルンによる著書『ゲームの理論と経済行動』により近代ゲーム理論の幕開け。
1957年 最初の待ち行列ネットワークであるJackson Network が定式化される。
1964年 ファジィ集合理論創始。
1976年? SaatyによりAHP(階層化意思決定法)創始。
1978年 DEA(包絡分析法)が創始。
1982年 ラフ集合が創始。
<キーワード>
数理計画法(線形計画法(LP法)・非線形計画法・動的計画法・確率計画法・整数計画法等)・待ち行列理論(アーランB式・アーランC式・Littleの公式・ポラチェック=ヒンチンの公式・クラインロックの保存則・Miyazawaの率保存則・点過程・マーク付き点過程・閉待ち行列ネットワークに対する平均値解析法(MVA)・Jackson Network・BCMP Network・積形式解)・信頼性理論・通信工学・経営工学・計算幾何学・確率幾何学・ゲーム理論(繰り返しゲーム(フォーク定理)・非協力ゲーム(共有地の悲劇・社会的ジレンマ)・協力ゲーム(交渉集合・コア・シャープレイ値・凸ゲーム・仁・τ値・タルムードにおける破産問題等))・ファジィ理論・組み合わせ最適化・アルゴリズム・計算量理論・意思決定理論(期待効用理論・プロスペクト理論等)・政策工学・公共政策・社会工学(費用便益分析・費用効果分析・人口過程に対するコホート法等)・施設配置問題・ネットワーク(グラフ理論・マトロイド・ハイパーグラフ・輸送問題等)・スケジューリング(ジョンソン法等)・データマイニング(ラフ集合・アソシエーションルール等を活用)・交通工学・都市計画・土木計画・金融工学・数理ファイナンス・評価のOR(AHP・DEA)・サポートベクターマシン・ニューラルネットワーク・遺伝的アルゴリズム(GA)
<姉妹コミュニティ>
都市解析/都市のOR
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<関連コミュニティ>
ゲーム理論
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グラフ理論
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データマイニング
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金融工学
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待ち行列理論
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ラフ集合理論
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情報・経営工学
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文理融合としての数理社会学
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オススメゲーム
困ったときには