「経埋ムベキ山」＝イーハトーブ

詳細 2015年11月11日 08:36更新

賢治遺言の中で、代表的なものとして「国訳妙法蓮華経」千部の刊行と知人・友人への領布を遺言し亡くなったことは、一般的に広く知られている
　その他に、賢治が指定した３２の山々に経典を経筒に入れ埋葬してほしいと遺言された。実際、遺言のとおり賢治の死後、埋めて歩かれたとのこと。何故、賢治はこのような遺言を残されたのか

　作家・畑山博氏は山頂を線で結んでみると北上川を天の川にたとえ、白鳥座、わし座、たて座、いて座と四つの星座の形になり、賢治は地上に残す置土産として法華経典を埋葬して別れを告げたといわれております

　３２という数字から「佛３２相」という言葉を思い出されます。
法華経３部経のひとつ、無量義経の中に、「佛３２相」について記した箇所があります。佛や菩薩のように、徳の高い人には３２の表に表れる人相がある。

　＝イーハトーブ＝理想郷は、賢治の心の中でのものとして考えられていたが、もしかして経典を地中に埋めることによって、岩手の土地の相を良くし、イーハトーブになりえる下地を作り、それを置土産としたのではと思われます。＝

　以前、お年寄りから聞いた話で「地相の悪い所では、家相の悪い家が建ち、家相の悪い家には、人相の悪い人が生まれる。」と伺ったことがある
　
１、岩手山(2,041m)→（2,038m)　
２、沼森(582.6m)
３、駒ケ岳(1,600m)
４、姫神山(1,125m)　
５、鬼越山(444m)　
６、篠木峠(420m)
７、愛宕山(200m)　
８、岩山　(345m)
９、毒ヶ森(782m)
１０、黒森山(414.6m）
１１、蝶ヶ森(223m)
１２、南昌山(848m)
１３、東根山(928m)
１４、上ン平(560m)
１５、大森山(543.6m)
１６、堂ヶ沢(365m)
１７、江釣子森山(379m)
１８、八方山(716.6m)
１９、松倉山(380m)
２０、胡四王(176m)
２１、飯豊森(131m)
２２、物見崎
２３、観音山(260m)
２４、旧天山(100m)
２５、権現堂山(472.3m)
２６、鶏頭山(1,445m)
２７、早池峰山(1,914m)
２８、六角牛山(1,360m)
２９、仙人峠(887m)
３０、種山ヶ原(870m)
３１、駒形山(430m)
３２、束稲山（たばしねやま）(596m)

この３２の地点のフォトを今後アップして参りたいと考えます

やはり歴史を遡れば、平泉文化をはじめ郷土岩手を誇れるものが数多くあることに気づくことが出来ます。マルコポーロの「東方見聞録」に出てくる黄金の国ジパングは、平泉中尊寺のことを指します。当時の平泉の人口は世界的にもひけを取らない大都市であった事は間違いのない事であったんですよね

まさに理想郷になりえる素材がいっぱいあることに気づきます。この３２の地点の環境整備をするだけでも賢治童話の世界を足で歩く観光地としても平泉とドッキングさせていければすばらしいです

更に、もう一つ仕掛けがある事に最近気付きました。
それは、「国訳妙法蓮華経」１，０００部と繋がっておりました。

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