故・戸板康二氏の歌舞伎ミステリー『中村雅楽』シリーズが好きな方の為のコミュです。
作者の戸板氏は平成5年に亡くなられましたが、歌舞伎をメインとした著名な演劇評論家であり、小説家です。
お得意の歌舞伎界を舞台とした中村雅楽シリーズは、安楽椅子探偵タイプのミステリーもさることながら、ミス・マープルにも少し似たような人間や物事への視線の注がれ方が奥深く、美しく正しい日本語で綴られたお話です。歌舞伎が好きな方には、実在の歌舞伎役者さんにモデルを探してみるのも一興かもしれません。
色々と映像化はされているようですが、『土曜ワイド劇場』でTV映像化もされ、戸板氏と親交の深かった、先代・中村勘三郎(現・中村勘三郎氏の父)がはまり役として主演なさっていました。
現在の役者さんでも、是非、制作していただきたいところですが、下手に2時間ドラマ化されて現代化されてしまうのも作品の持つ良さを損ねるような気がして複雑な所ですね。
念願の中村雅楽全集第一巻(東京創元社文庫版)が、2007年2月に発売となり、続刊予定も具体的になってファンとしては嬉しい限りです。
それを記念して、具体的に何ができる、というわけでもありませんが、これを機にますますファンが増えてくれたらいいですね。
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