史上初の実用化された本格的な電子楽器は
1897年に米国の発明家サディウス・ケイヒルが
特許を取得し1906年に一般公開したテルハーモニウム、
別名ダイナモフォンとされている。
これは145個の改造されたダイナモにより
可聴周波数帯域の交流信号を生成することを原理とし、
ポリフォニック・ベロシティ・センシティブの
キーボード(7オクターブ、40Hz-4kHz間で
調律可能な36音/オクターブ)を備えていた。
初期モデルはピアノ響板で製造された
ラッパ型ホーンから、後のモデルは直結した
電話回線を経由、もしくは特製アコースティック・ホーンに
接続された電話受話器で音を聴いた。
この方法はアンプ(増幅器)が誕生する以前に
電子音を聴く唯一の方法であった。
重さ200トン、長さ60フィート、総工費20万ドルと、
ばく大な規模であるこの「電子楽器の始祖」は
20年間ニューヨーク39丁目の
Telharmonicホール全体の床を占領していた。
1911年、3号機にして最後に製造された
テルハーモニウムの設置場所は
535 west 56th street New York Cityで
1916年まで作動した。
しかし、電話回線を経由して、ホテル、レストラン、
劇場、一般家庭への有線音楽配信をもくろんだ
ケイヒルのビジネスは、電話回線への
著しい通話干渉によりとんざした。
録音は残っていないとされている
(基本的な発音原理はやがてハモンドオルガン
=トーンホイールへと継承された)。
(ウィキペディアより)
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(英語)
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(動画)
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