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唯物論

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詳細 2024年2月29日 03:58更新

唯物論は西洋哲学史上はソクラテス以前のギリシア哲学にまで遡り、また現在でも多くの支持を得ている立場である。但し、中世のスコラ哲学期には、目立った唯物論者は見られない。
但し、これは必ずしも、数千年の歴史を通じて変わらぬ立場が維持されてきたわけではない。物理学の発達に伴って物質という概念の意味は変遷しつつあり、現代の唯物論においては、物質は、エネルギーや物理的な力、空間のゆがみなど、科学的に観察可能なすべての実在をさす意味にまで拡大されていることが多い。このような物質理解に基づく唯物論は、原子論的な唯物論とはしばしば大きく異なる立場である。
初期古代ギリシア哲学には思惟と物質を分ける思考はなかった。タレスの水を原理として立てる言説にその例を見ることができる。
その後、古典期に入り、パルメニデス、エピクロス、などに唯物論の萌芽を見ることができる。アリストテレスはエイドスがマテリアに本性的に先行することを説いたが、その自然学(ピュシカ)などは唯物論的な解釈を許した。エピクロスの影響下に書かれたルクレティウスの『物の本性について』はルネサンス期に大きな影響を与えた。
中世以降の哲学者としては、トマス・ホッブズやピエール・ガッサンディを伝統的な唯物論者の流れに位置付けられる。反対に、デカルトは二元論的な思想的基礎を自然科学に加えようとした。さらにのちの唯物論者としては、フォイエルバッハの他に、ディドロやフランスの啓蒙思想家らがいた。
近代になると、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが、ヘーゲルの弁証法的観念論を逆立ちさせて、唯物論に量的な変化とその過程に関する考え方を加え、いわゆる弁証法的唯物論を導き出した。それを歴史的過程に適用したものが、史的唯物論(唯物史観)である。

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開設日
2004年9月17日

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カテゴリ
学問、研究
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