ベトナムを中心に活動しているフォトジャーナリスト、
村山康文氏の処女作
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2003年3月17日、晴れ。
午前9時過ぎ、ぼくはサイゴンで信じられない知らせを聞いた。
その知らせにぼくは自分の耳を疑った。
信じられなかった。そして、信じたくなかった。
ぼくは地団駄を踏み、人目をはばからず大声で泣いた。
フーが死んだ。
(「いのちの絆〜エイズ・ベトナム・少女チャン〜」本文より)
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「エイズの悲しみを知った本」として、
著名な報道写真家・石川文洋氏からも紹介されています。
「村山康文さんはエイズに感染した一家の生と死を2年にわたって見つめた。
家族との交流を記した文と写真から尊い生命についてあらためて考えさせられた。ベトナムの戦争と枯葉剤の悲劇は伝えられてきたが、この本はエイズという深刻な問題があることも告発している。
1993年、カンボジア総選挙を取材に行った時、大勢のベトナム人売春婦を見た。アジア、アフリカ、ヨーロッパから来ていたPKF(平和維持軍)兵士も商売の対象となっていた。この時に、エイズに感染した女性がいたと考えられる。
長期にわたったアメリカとの戦争でベトナムは疲弊した。村山さんが会った一家の母がカンボジアへ行ったのも貧困が原因となっている。ベトナム戦争の後遺症がエイズという形で残っていることを感じた。」
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<著者プロフィール>
1968年兵庫県生まれ。
1998年、報道写真家の石川文洋氏に出会い、「ベトナムで石川文洋写真展を見るツアー」に参加。
2004年夏の渡航時に枯葉剤被害者を支援する署名活動に参加。
2006年9月、ベトナムの枯葉剤被害者とみられるドー・トゥイ・ユンさん(当時18歳)を日本に招き、京都大学医学部附属病院で手術。
主にベトナムの社会問題をカメラとペンで追いかけ、弱者を守る立場からエイズ・戦争・人権・差別などをテーマに各地で写真展や講演会を開催。
ベトナムに貢献しているフォトジャーナリストとしての幅広い活動を評価され、07年9月にベトナム教育文化情報省から表彰を受けた。
京都在住。
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発行 アットワークス http://
体裁 A5判・100ページ・ソフトカバー
定価 1,575円(本体1,500円+税)
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「村山康文」コミュニティ
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村山康文 Web-site
『The Messages From Vietnam』
http://
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