金子敦さんのコミュニティです。猫好きの新進気鋭の若手俳人です。金子さんの抒情溢れる繊細な感覚の俳句に惹かれて作ってみました。彼の人と俳句について語り合いましょう。彼が作った俳句と語り合っているうちにふとやさしいまなざしの俳句たちに癒されている自分がいることに気付くことでしょう。さあ、わたしたちといっしょに金子敦の俳句ワールドへ!
【代表句】
猫の尾のしなやかに月打ちにけり
揺るる思ひかたちにすればシクラメン
砂糖壷の中に小さき春の山
猫が飲む水のさざなみ鳥雲に
夏蜜柑ごろりと海へ傾きぬ
裸木となり金色の鳥を待つ
雛の間につながつてゐる糸電話
捕虫網にきれいな小石入れて来し
夕焼の中へボールを取りにゆく
廃船にたんぽぽの絮吸はれゆく
春の闇より猫の尾のはみ出しぬ
紅生姜にじむ焼きそば雲の峰
月光のかけらのやうな竹落葉
昏きくらき鐘の中より蝶出づる
さくらんぼくすぐるやうに洗ひけり
夕焼のはみ出してゐる水たまり
鳥雲に入るや微糖の缶珈琲
夕立に睫毛の先を打たれけり
朽ち果てし流木に散るさくらかな
大いなる花野の果ての無人駅
秋蝶や巨大迷路の出口より
かき氷ひかりをこぼしつつ運ぶ
ガムテープ使いきつたる西日かな
夏休みマーブルチョコの赤青黄
いつせいに子らゐなくなる夏座敷
月を待つ波のかたちの和菓子かな
捨てられしピアノの上を鳥渡る
クレヨンの紙剥いてゐる冬座敷
コンタクトレンズみづいろ新樹光
ざくざくと粉チーズ振る星月夜
大根のはみ出してゐる試着室
机より腕時計垂れ昼寝覚
【俳歴】
1985年 作句開始
1987年 「門」入会
1989年 「門」新人賞受賞、同人に推される
1996年 第一句集『猫』上梓
1997年 「門」同人賞受賞
第11回俳壇賞受賞
2002年 「門」を退会し、「新樹」に入会
2003年 「新樹」同人に推される
2004年 第二句集『砂糖壺』上梓
2008年 第三句集『冬夕焼』上梓
2009年 「新樹」を退会し、「出航」に入会
【金子敦のプロフィール】
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【マイミクシィ】
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【ホームページ】
俳人・金子敦の小部屋
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