【フリージャズ】
それまでのジャズの常識を覆したという点で、ビバップ同様、フリー・ジャズも革命だった。ジャズ・ミュージシャンは和音進行や調性にもとづいて演奏を行なってきたが、フリー・ジャズではそういった約束事は無視され、なんでもありとなった。先覚者はオーネット・コールマンとセシル・テイラー。オーネットが1959年に録音した『ジャズ来るべきもの』はフリー・ジャズ宣言書ともいえる作品で、賛否両論が巻き起こった。第2世代は60年代のジョン・コルトレーン、アルバート・アイラー、アーチー・シェップ、ファラオ・サンダース、エリック・ドルフィー、セシル・テイラーなど。さらにフリー・ジャズはヨーロッパにも飛び火して、一大ムーブメントとなった。