というわけで本物の山岳写真家、
岡田昇さんのコミュニティーです。
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1953年、東京都福生市生まれ。
東京総合写真専門学校中退。
1979年からフリ−ランスのフォトグラファ−として活躍、ハ−ドなロッククライミングとともに
ワイルドライフ・フォトを撮る。数々の国内記録を持つ一流のアルパインクライマ−で、
利尻山をはじめ穂高・剣・黒部・谷川・甲斐駒・北岳などさまざまな難ル−トを登攀、
その数は20代から30代前半にかけての10年間で500本を超える。海外でもヒマラヤ、アルプスの高峰をはじめ、
スカンジナビア、アラスカ、シベリア、中国、南米など、地球の辺境の山々を精力的に登攀し、
取材、撮影をこなしている。
1980年代は北海道知床半島の自然・野生・人間、そして生と死の躍動を《知床三部作》として
ノンフィクションと写真集にまとめ上げ、ネイチャ−の世界に新地平を拓くものと高い評価を受ける。
1990年代、ロシア極東カムチャツカの大地に舞台を移す。フォトグラファ−としてのこだわり
とクライマ−としての研ぎ澄まされた五感、強靭な体力・精神力で大自然と野生に迫ってきた。
あるがままの野生に触れるために、
幾度となく恐怖を味わいながらもあくまでもヒグマ達と同じ視線に立って本質を見極める姿勢で撮影。
4年間にわたりヒグマたちに単独で超接近を繰り返した成果は写真集「BEAR」にまとめられ好評を博した。
2000年1月に、これまでの集大成ともいうべき千枚の書き下ろし「カムチャツカ探検記」が出版された。ユ−ラシア大陸活火山の最高峰クルュチェフスカヤ山(4,850メ−トル)の登頂、最北の未踏の活火山シィベルチィ山(3,283メ−トル)の初登頂や、カムチャツカ半島南端クリル湖でヒグマたちの生き様を追った迫真のノンフィクションで話題を呼んだ。この出版でカムチャツカ取材にひと区切りをつけ、次の舞台を北極圏に定めて準備を進めている。
国内では21世紀に向けて日本列島の原風景を求め、東西3,000キロ、南北2,500キロの弧状列島の優美な山河の四季を駆け巡って、清冽な「水の流れ」をテ−マに精力的に取材、撮影中である。
生命の源‘水’をクライマーでなければ近づけない源流の一滴から捉えている。
心の奥底を揺さぶる鮮烈な写真群、緊張感を秘めたストレ−トで軽快な文章には定評がある。
2002年1月、穂高岳で遭難。