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DASH ダッシュ 漫画

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詳細 2016年6月11日 01:48更新

俺の人生の中でこんなスバラシイ漫画に出会えたことを感謝します。

作:北沢未也+画:秋重学
Story:Miya Kitazawa+Art:Manabu Akishige

D-ASH
全5巻 小学館・ビッグコミックス 判型:B6

1997年7月1日初版第1刷発行

 ビッグコミックスピリッツに連載された作品。作画の秋重学は、スピリッツの別冊のスピリッツ21(Manpuku!の前身)という雑誌で、川崎ぶらと組んで「ニナライカ」というカメラ少女の話を描いていた人。すっきりとした高い作画力を持つ漫画で、俺はおおいに期待している。「ニナライカ」はぜひ単行本化してほしいところなのだが、なかなか出ないのが残念。

「D-ASH」は、子供の頃から足が速くて顔もかっこよくモテモテだった司と、交通事故で足が不自由になった美少女・沙英の二人を中心にした青春ストーリーだ。走ることのできない沙英と、彼女を喜ばすためにより速く走ろうとする司。彼らの青春は紆余曲折を経ながらも、あざなえる縄のごとくからみ合いつつハイスピードに展開していく。スタート時の二人は小学生だが、彼らが成長し中学、高校、大学と進んでいくまでを描いている。
 その間に司はオリンピックの100m走日本代表に選ばれたりするが、その間も頭にあったのは「速く走って沙英を喜ばせる」ということだった。というとなんだか司が非常に一途なヤツのように思えるかもしれないが、実際は沙英が小学校を転校し、はなればなれになっている間、それこそ100人斬りをしてしまうようなプレイボーイだったりする。

 物語にアクセントを付ける存在が司の後輩で、実力的には司をも上回る三木だ。とにかく速く走ることしか考えられず、ドーピングを繰り返し自ら破滅に向かって進んでいく彼の姿は哀しくそして美しい。とくに5巻収録「キス」での、司と三木の林の中での追いかけっこのシーンが、とても美しく切なくて印象的。
 洗練された秋重学の絵のかっこよさも魅力だが、司と破滅に向かっていく三木、沙英、そして彼らを支えていく友人たちとの絆がこの話の見どころ。カモシカのような脚で疾走する司の姿そのままに、加速しつつあっという間に過ぎ去っていく青春のキラメキが、まぶしくて爽やか。途中、非常にヘビーな展開もあるけど、そこらへんもひっくるめて楽しめる作品だ。

文字:
オススメ漫画レビュー(オスマン) 参照

関連ビックコミックスピリッツサイト
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_tosho?tosho_id=6196

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2005年6月26日

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カテゴリ
本、マンガ
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