あのカール・シュミットが賞賛したスペインの政治思想家フアン・ドノソ・コルテスのコミュニティです。
Juan Donoso Cortés/フアン・ドノソ・コルテス (1809 5/6 -1853 5/4)は下からの革命ではなく、上からの独裁をを唱えたスペインの政治思想家。
弁護士の家に生まれ、11歳でサラマンカ大学に入学。
その後、カセレスのロイヤルカレッジ、セビージャ大学で学び。1828年、セビージャ大学で法学の学位を取得。
当時は啓蒙主義的思想に親しんでいた。
1829年、20歳でカセレスのロイヤルカレッジの教授に就任。
この頃からバイロンなどのロマン主義にも興味を持つようになったという。
1833年にフェルナンド7世が亡くなった後、スペインは王位継承権を巡って内乱が生じ、コルテスは自由主義的立場からイザベル2世の側に着く。
40年に王位継承戦争は終るが、つぎは急進派との戦争が勃発。コルテスはパリに亡命する。
パリ亡命中にメーストルの著作に触れ、次第にカトリシズムに傾倒していく。
43年に帰国。1859年、心臓発作によりパリにて永眠。
参考文献
古賀敬太 『カール・シュミットとドノソ・コルテス(1) ─シュミットのドノソ・コルテス体験─』
コルテス語録
「もし神が母の胎内で受肉しなかったならば、また神が全人類のために十字架上で死ななかったならば、人間は、
私の目に私が足で踏みつける虫けらよりも一層いとましいものに見えたであろう」
「自由主義なるものは、政治的問題の一つ一つをすべて討論し、交渉材料にすると同様に形し上学的真理をも討論に解消してしまおうとする。その本質は交渉であり、決定的対立を、血の流れる決戦を、なんとか議会の討論へと変容させ、永遠の討論によって永遠に停滞させうるのではないか、という期待を常にもつ不徹底性なのである。」
「神なき政治は地獄の深淵から生じたものである。」
検索ワード
メーストル,カトリシズム,古賀敬太
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