■ 四稜郭 ■■■
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函館に鎮座する五稜郭。
この五角形の洋式城塞は非常に有名である。
だが
五稜郭にすっかり影を潜めてしまったもう1つの城塞が函館にあることを
あなたはご存知だろうか。
その名は四稜郭。
箱館戦争の際に"最後の砦"として
五稜郭の北東3キロの丘陵上に急造された堡塁である。
蝶が羽を広げたようなその形状から
四稜郭と呼ばれるようになった。
規模は東西約100m南北約70m。
広大な五稜郭とは桁違いの小ささで
土塁と空壕で囲まれただけの単純な構成である。
当然のことながら
このような粗末な堡塁では
新政府軍の攻撃に耐えられるはずもなく
わずか数時間で陥落したといわれている。
箱館戦争という混沌の中で短命に散った四稜郭。
歴史の闇に埋もれて忘れ去られてしまった四稜郭。
その軌跡の儚さと心地よいまでのスケール感に
私は酔いしれてしまう。
四稜郭が愛おしい。
四稜郭にそこはかとなく惹かれる。
四稜郭に烈しい魅力を感じてやまない。
五稜郭よりむしろ四稜郭だ。
そんな同志諸君。
ここに集おうではないか。
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