おそろしいのは−ほかにどう言えばいいのか−適切な言葉かどうか確信はないのだけれど、とにかく''おそろしい''のは−好きなことを好きなだけ書く自由を持ちながら、ぼくが何を書こうか、どこにも違いは生じないということだ−ぼくにとっても、あなたにとっても、違いが応じていいはずの誰かにとっても。(トマス・M・ディッシュ「リスの檻」)
『いさましいちびのトースター』で一躍有名になったディッシュ。しかしその真骨頂は人類狩りを徹底的に暗いトーンで描いた『人類皆殺し』など、皮肉に入り乱れた作品群が多数。そんな知性派ディッシュ先生を語る場です。