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女子大生ジヘは友人から、演劇部の先輩サンミンへのEメールの代筆を頼まれる。ジヘも先輩へ密かな思いを寄せていたが、奥手な彼女は打ち明けることができない。そんなある日、ジヘは家の棚から小さな木箱を見つける。その中には35年前に書かれた手紙と日記帳があり、若き日の母の初恋の物語が記されていた。高校生ジュナと親友のテス、そして2人の想いを集めた若き日の母ジュヒの日々を…。
『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督の新作。『猟奇的な彼女』は「単なるラブ・コメか」という予想を心地よく裏切り、後半にいくにつれて切ないラブ・ストーリーに。本作はストーリーも設定もまったく別の話だが、あの映画の後半の雰囲気のままに作られたと言ってもまちがいはない。そういった意味で『猟奇的な彼女』の続編的な作品だ。何人かの傍役は引き続き登場し、何よりも印象的に使われた「パッヘルベルのカノン」が、ここでも高らかに流れている。
この作品の主人公たちは、今どきの若者ではなく、年齢の割には手をつなぐことさえドキドキするような幼い恋をする。そこには「もし自分がこんな初恋をしていたら」という“理想の初恋”が込められている。だから観客は映画を見ている間、ふだんは自分の心の底にしまわれている思春期の感情を、再起動されてしまうのだ。とにかくこの映画を見る前に、まずハンカチの用意を。そして思いきり気持ちよく泣きながら、恋をした時の喜び、胸の高まり、我を忘れる一途な気持ちを味わってみては。
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監督・脚本
クァク・ジェヨン
出演
ソン・イェジン
チョ・スンウ
チョ・インソン
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