- 詳細 2012年9月25日 22:48更新
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■児島惟謙(こじま これかた・いけん)
1837〜1908
愛媛県宇和島市で宇和島藩士の金子惟彬の二男として出生。
幕末の騒乱の折、宇和島藩を脱藩。
京都に潜伏し、勤王派として活動し、戊辰戦争にも加わった。
維新後、1871年に司法省に入り、1892年に大審院（現最高裁）長の職を辞するまで21年間の司法官生活を送った。
1891年5月、かの有名な「大津事件」勃発。
対ロシアへの配慮として政府は皇室罪を適用し、
犯人津田三蔵の死刑を要請した。
が、児島惟謙は三権分立の信念を貫き通し、
皇室罪の適用は、我が国憲法を破壊して「裁判史上の汚点となる」と考え、
「法によって裁く」との信念で政治介入を断固排除、皇室罪の適用を退け、謀殺未遂罪として無期徒刑の判決を下した。
児島は、司法権の独立の維持に貢献した「護法の神」と日本の世論から高く評価され、
当時の欧米列強からも日本の近代化の進展ぶりを示すものという評価を受けた。
(参考文献：山川出版社 日本史用語集／児島惟謙と大津事件)
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