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「透明通信」鈴木翁二コミュの■翁二さん年表など

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ガロ1992年9月号 「さよならだって人生だ」より

◆一九四九------------
愛知県幡豆郡一色町に生まれる。
祖母に可愛がられて育つ。
映画と漫画と練乳に感銘をうける。

◆小学生時代---------
夜尿症と深夜の不意の腹痛に悩む。毎朝の排
便に嫌気がさす。自転車による遠出を好む。
買い喰いを好む。雑誌『少年』、堀江卓、山
森ススムを偏愛する。
大友柳太郎、波島進が贔屓。

◆中学生時代---------
新聞少年に憧れ一年間続け、漠然とした自信
を持つ。模型飛行機製作に熱中する。
好きだった先生が鉄道自殺をする。
乱歩、ポー、アキラ映画を愛好する。

◆高校生時代---------
友人三人と徒歩旅行。サボタージュと水泳を
好む。カルヴィーノ「木のぼり男爵」を読む。
郷土の作家、新実南吉を知る。

◆一九六七------------
五月上京。住居を転々とする。夏、遠洋の漁
船員になるつもりで各地の漁業共同組合へ求
職の手紙を出すが果たせず。
新宿のジャズ喫茶の前で中上健次と知る。
この頃数カ月住まいを持たず。不注意でクス
リの嚥み過ぎにより意識不明となる。
海洋小説を好む。「マルテの手記」と基次郎
を愛読する。夜の散歩を知る。

◆一九六八------------
二月上京、中野区弥生町に間借り。
中上宅で初めて稲垣足穂を読む。失恋。
七月北陸へ無銭旅行を試みて、新潟市内で知
り合った中島國樹氏宅に寄食、大工の手伝い
をする。冬、議事堂大食堂で働く。この頃よ
り不眠に悩む。本町図書館とやよい文庫(貸
本店)で無為な時間を過ごす。フロイトを読
む。

◆一九六九------------
夏、郷里でデビュー作「庄助あたりで」(ガ
ロ)を描く。以後、ガロをホームグラウンド
にする。九月上京、友人矢部二三夫宅に寄食。
「庄助あたりで」発表。十月練馬区富士見台
に移る。十二月調布市水木プロダクションに
入社。
「血紅色」「Kの時代」(共に後になって発
表)「肉料理」(未発表)

◆一九七〇------------
不安ではあったが生活の安定していた年。
深夜の散歩を好み町中を歩く。が、対向者や
背後の人間に強い恐怖感を覚える。夢野久作
を読む。
「少年夢遊篇」「タマゴをめぐる」「むこう
のラムネ庵」「ギリシャの光り」第一稿、
「少年通信」(未発表)のちに「透明通信」
('71)「工作者の散歩道」('73)『少年手帖』
などへと発展解体。

◆一九七一------------
春退社。失恋。調布市布田に移る。長沢正芳・
北川象一・つげ義春氏ら、水木プロ系の人々
と交流する。安部慎一・古川益三と知る。
「雨の色」「街道の町」「遠方日誌」等の他、
一般誌にも「夢を見た人」「幻逃記」他を描
き、多産な年となる。

◆一九七二------------
はじめて文章を書く「どんぐりと山猫、その
他」。以後“マンガの一方法としての文章”
を断続的に書く。「サーカス」「マッチ一本
の話」「酔いの客人」等を描き、ガロの中心
的メンバーの一人となる。『夜行』創刊メン
バーとして「さみしい名前」を描く。前年に
続き多産な年。南伸弘・夏草しげのぶ氏らの
ガロの人たちを知る。つげ、北川氏と千葉へ
小旅行。
†「雨とガラス器」(ガロ)

◆一九七三------------
三橋乙揶・友部正人、少し後にあがた森魚ら
のミュージシャンと知る。三橋宅に入りびた
る。マンガ青年・文学青年の来訪をうけるよ
うになる。安部慎一と共にマンガ家への“夜
襲”をして遊ぶ。飲食中突然思い立って居合
わせた友人を連れて新潟へ旅行、途中無一文
になる。村瀬春樹夫妻の厚遇を得る。
「オートバイ少女」「柿を噛む」「哀愁生活
入門」「君と旅する」等。この頃より、絵コ
ンテを退け一コマづつ進む方法等を試みる。
†「夏休み=夕景論=」(ガロ)

◆一九七四------------
イラストレーションの依頼がくるようになる。
会津へ小旅行。安部慎一「無頼の面影」の写
真撮影に被写体として古川益三と参加、井之
頭に遊ぶ。夏、図書館で泉鏡花を読む。
幻聴と栄養不良による脚気に悩む。
アルコールに対する強い飢餓感に悩む。
関西方面へ旅行、「こくう物語」の着想をえ
る。ぐわらん堂(吉祥寺)。ロフト(西荻窪)
等で自作曲を唄う。白山宣之・池上純司らと
知る。秋、調布市上石原に移る。十月駱駝館
画廊(吉祥寺)で個展。
「東京グッドバイ」「憧れが屋根にいる」
「夕立ちの在処から」等。
†「サーカスのころ」「食卓の水」(ガロ)
†「オーロラのたより」(跋折羅4)
†「ダレカガワラッタ」(日本読書新聞)

◆一九七五------------
請われてフォーク系ミュージシャンの組織
《マッチBOX》の客員となる。七月友人の
仏師芹沢栄三の招きで高崎方面に遊ぶ。
十二月友部・三橋とクリスマスコンサート
(高円寺会館)。
森雅之・まどのかずや・太田善文らと知る。
「ギリシャの光」「夢は方南に在り」「愉し
い二人」等。音楽誌(JAZZ)に「まばたき
ブック」を開始。
†「靴」「まばたきブック」(JAZZ)

◆一九七六------------
安部慎一らと三人展(荻窪シミズ画廊)
はじめてレコードジャケットを描く(あがた
森魚『日本少年』)。
北海道へ旅行。日常生活での錯角に悩む。
「海青」「彼等の涼む窓」「星店手帖」
「地上で眺めた月」(文章)等。
『鈴木翁ニ作品集』(青林堂)

◆一九七七------------
画と曲(人さらいの唄)をあがた森魚自主制
作盤「永遠の遠国」に提供。
新鋭詩人の叢書にシンボルマークを提供。
劇団(天象儀館)のドーム壁画を依頼される
も机上デザインのみで挫折。「海青」の演舞
(水谷雄司・神遊館)。
北海道へ旅行。
池井昌樹・藤田晴夫ら若手詩人の来訪をうけ
るようになり、同人誌・詩画展などへ寄稿。
「スワロー」「オオマツヨイのヨル」「街に
は灯」(文章)等を女性誌(パンドラの匣)
に描く。
長篇「こくう物語」開始するも中断。
『東京グッドバイ』(北冬書房)
†「新理論発見!」(絶体絶命)
†「しっぽ」「赤玉」「校庭」(DONDON)

◆一九七八------------
国内各地を取材旅行した「バス停物語」(太
陽)をカラーで一年間に渡って描く。会田綱
雄氏を知る。
「日の毒」「夜の楽しさ(第一部)」等。
『オートバイ少女』(青林堂)
『麦畑野原』(両立書房)
†「街には灯」(パンドラの匣)
†「美しい新聞」(HEAVEN)
†「アクレイ」「ほたる」「颱風と柘榴」
(漫画大快楽)

◆一九七九------------
学園祭(京都)に招かれ放談するも失敗(こ
の時の草稿はのちに「出郷=おねしょの思想」
('82)として発表)、そのまま舞鶴まで旅行。
徳永武史・古川充らと知る。
「こくう物語」をガロにて再開。「オートバ
イ少女」を『青春漫画傑作選』(実業之日本
社)に提供。
「絶頂」「子供の病まい」等。
†「電気の世界」「少女と神さま」(漫画大
快楽)†「夜への方法?」(コミック1)
†「電車で行く国」(旅)

◆一九八〇------------
「少年存在学ノート」草稿を始める。
「元気」「雲雀」等。
『工作者の散歩道』(青林堂)
†「夜への方法?」(跋折羅6)

◆一九八一------------
『少年手帖』の創作に没頭。競艇を好む。
装幀を試みる(一色真理『夢の燃えがら』)。
「エミリィの子供」「海の実」「夢の棲む市」
等。
†「こくう物語」(ガロ)
†「夢への方法?」(跋折羅7)

◆一九八二------------
『少年手帖』および競艇と出自の研究に熱中
する。冬、池井昌樹の世話で吉祥寺の書店へ
二ヶ月ほど勤める。
落語家某に関する事件。
一色真理の招きで「無限セミナー」で話す。
「口笛と奏手」(小冊子)
『少年手帖』(望遠鏡社)
『特装本・少年手帖』(少年手帖社)
†「地下路」(TARGET)
†「夜明けの歌」「反歌」(口笛と奏手)

◆一九八三------------
五月、猫一匹とともに北海道浦河町へ移る。
機中で“失敗家”の着想を得る。
森智子と結婚。街歩きを好む。
TVコマーシャルのための絵を描く。男性向
け雑誌(TARGET)のコラムを担当。
地元の木彫家・堀敏和と知る。

◆一九八四------------
バイクによる山歩きを好む。
八月、長女をえる。
「人さらいの唄」(さみしい名前)が詩人た
ちのイベントのテーマソングとして合唱され
る。また学生バンドにより演奏されたりする。
冬、長女入院のため上礼をくりかえす。
未完成作品多くなる。少年手帖展(六本木HB
GALLERY)
『銀のハーモニカ』(青林堂)
†「星尾集」(銀星倶楽部2)
†「失敗」(鳩よ)

◆一九八五------------
銀河画報社の人たちと知る。
鈴木作品に通底した劇が上演される。(生田萬
・作「夜の子供」)。冬、長女の入院により
再び上礼を重ねる。フェリーニ『道』を見る。
「そ知らぬ顔のポスト考」
『透明通信』(青林堂)

◆一九八六------------
三月、舞台デザインを試みる(あがた森魚コ
ンサート「遊星の舞台で」於浦河町・大黒座)
「マッチ一本の話」を『マンが黄金時代』
(文藝春秋)に提供。
「夏休み家出地図」

◆一九八七------------
請われて合同展(札幌)、小品展(札幌)。
「蛇口病」「銀ノ声」(共に未発表)
『少年手帖補遺マッチのまち』『なんとなく
ポストさん』(共に東考社)。それらの編集
をする。
†「コドモノヤマイ」(コミック・モーニン
グ)†「夜への方法 附幹」(未発表)

◆一九八八------------
「地上で眺めた月」「星の栖家」がラジオ放
送される(FM東京)。「憧れが屋根にいる」
(山田勇男)にSuzuki Oji役で出演。友人に
よる絵ハガキ製作のための水彩画(人魚アリ□)
を画き始める。
『まばたきブック』の編集製作を銀音夢書房
と始める。
「いっとうきれいな夜の水」(未発表)
†「夜と口笛」「星の帰り径」(コミック・トム)
†「母を戀うる器械」(TECHII)

◆一九八九------------
「少年存在学ノート」(ガロ)再開。
「肉体」(未発表)

◆一九九〇------------
二月、長男をえる。
八月、三橋乙揶・天野天街・知久寿焼氏らの
来訪をうけ、町内の山小屋で遊ぶ。
十月、父春光没。
「マッチ一本の話」が上演される(少年王者
館)。幻燈画「ボタン」、「耳」(未発表)
一コマ漫画を地元紙に描く。

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