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オリジナル作品展コミュのアンソロジー作品【七夕】

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第一回アンソロジーのお題は、7月に突入…なので

【七夕】ってコトで。

最初なので管理人が決めちゃいました!!!


*ルール*
このトピには、作品のみの展示にして下さい。
感想・質問などは、別のトピを立てますので。

参加者は、
タイトルに「【題名】+作者名」

本文に「勿論本文+あとがき(があれば…。)」


登場人物の規制・制限はありませんが、子供(中学生くらい)から大人まで読める作品にしていただければ…と想います。

コメント(4)

【最後の約束】 BY苺日和


そうやっていつも…本当に大切なものは目の前からなくなっていく。





『どうすんの?…もう帰ろうよ。』


雨が…雨が激しく降り始めた。

今日でもう3年。


『ん…もうちょっと。もう少しココに居たい。』


ココにいると…あの人の優しさに触れることが出来る気がする。

まだ、あたしの隣に居て…

そっと肩を抱いてくれる。

 ― ねぇ…。どうしてあたしを置いて、ずっとずっと遠くに行ってしまったの?
 ―


『もうさ…忘れろよ。もう3年だぜ?』

『忘れる???何で?別に忘れる必要ないじゃん!!!』

『みてるこっちが苦しいんだよ。俺も、美保も…。』

『………。わかんないよ。』


わかるはずないよ。お互いに必要として…

気持ちを伝えられる存在がそばにいる人に。


『もう帰って、あたしは一人で大丈夫だから。』

『アコ?』

『いいから帰って。』


3年前…あたしの目の前で彼は遠く手の届かない場所に行ってしまった。

まだ…まだ何にも伝えてなかったのに。

「好き」って言葉さえも。

7/7…今日は七夕。

会えない二人が唯一会える日。

『ねぇ…今日だけでいいから、会いに来てよ。』


その時…遠くの空で何かが光った気がした。

???まだお昼ダヨ???


そんな不思議な光を見たからなのか…家に着くと急激に眠くなった。

『どうしたんだろ…今日は早く寝たくないのに…』

毎年、日が変わるまで起きてるのに…やだ。。。


************************************

『アコ?アコ??起きてよ。』

…ん?何??ナオキ?

『そうだよ。俺。どうした??何で泣いてんの??』

何で…って。だってナオキ、ってか何で??

『何でって何が?』

何であたしナオキと話して…って。。。あぁ。夢、だよね。

『まぁ…そんなモンかな。』

『そんなモンって、はっきり言いなさいよ!!!』

『ゴメン…アコ。心の中でしゃべってくれる??実際にしゃべっちゃうと俺、聞き取れな
いんだ。』

そうなの???やっぱり夢だね。

『うん。そうだね。』

もう3年も経っちゃったね。。。あの日から。

『そうかぁ…もう3年も経ってるのかぁ。こっちだとまだ1日終わってないんだよ
ね。。。』

まだ1日って?

『俺がこっちに来てから。』

3年前からってコト?

『そ。ってかさぁ、今日アコ、俺に会わせてってお願いした?』

お願い???ってか、ナオキにお願いした。

『そうかぁ。。。俺宛だったんかぁ。この願い。』

ゴメン…ちょっと理解できないんだけど。。。

『あぁ、ゴメン。今日ってさぁ、七夕でしょ?織姫と彦星が会う日。』

うん。七夕だねぇ。

『実は、織姫も彦星も実際に存在してさ。7日は沢山の願いが届き過ぎて実は会えて
ないって言う悲しい話。』

……。それとあたしがお願いしたのと何の関係があるの???

『……。で、今日アコがしたお願いが選ばれてさぁ。叶えてあげようとしたら誰に対
してのお願いかわかんなかったから俺が飛ばされたの。』

選ばれた?叶えてあげる?飛ばされた?…意味わかんないよ・・・。

『意味わかんないとか言わない…。世界中で7人しか選ばれないんだから。』

そうなんだ…。でも、あたしの願いもう叶えてもらえたね。

『ん?あぁ、俺が会いに来たから?』

うん。もう幸せかも。

『…………。』

ナオキ…あたしね、伝えてなかったからチャント言いたいンだけど…

『ちょと待って!それは言わないで!!!それ言ったら俺…消えちゃうから。』

消えちゃう???……あぁそうか。ナオキはもう。

『あのさぁ、アコ。お願いがあるんだ。』

ん?何??

『うん…あのさぁ、もうさ俺の命日にあそこに行くのやめてもらえる?それに、俺を
想うのも…。』

は?!何言ってるの???何でそんな事しないといけないの?

『忘れてくれって言ってるわけじゃない。ただ、ちゃんと幸せになってほしいんだ
よ。』

『やだ、やだ、やだ、やだ。。。。。。。。。。。』

『おれさ、最後にアコに会えて嬉しかった。毎年アコが俺に会いに来てくれてるの
知ってたし…いつも傍に居たんだよ。』

『知らないよ。そんなの…あたしは見えないもん。』

『でもね、あそこにアコが来る度に…俺は星になれずにいるんだ。』

『星?』

『星になれば…アコをずっと見守っていられるから。』

『そんなの頼んでない。』

『アコ…。』

『あたしは恋なんて出来ない!!!ナオキにじゃないとっ!!!』

『アコ!!!』

ヤダ!!!ナオキ以外に好きになれる人なんて居ないもん。

『アコ…言わないでって言ったのに。…まだ時間がかかるかもしれないケド、俺は
ずっと見守ってる。だからチャント恋をして。将来結婚して、幸せになって。』

やだ…ナオキ、行かないで!!!

『大丈夫…いつかきっと。また会えるから。…………、ありがとう。俺に会いたいっ
て言ってくれて。』

ナオキ…もう、あたしを一人にしないで。。。もう。

『アコ。俺もアコが大好きだったよ。』

待って…………………ナオキ…。


************************************

目が覚めると、枕元に静かに輝く小さなかけらを見つけた。


『ナオキ…?』


7/8…0時1分。

夢???じゃナイよね。あたし、ナオキと話してた・・・。

でも…もう来るなって。

どうしよう。



今はまだ、あなたを忘れることなんて出来ないし、

他の人を好きになれるのも・・・自信がない。

けど、頑張ってみます。

またあなたに会ったとき、怒られるの嫌だから。





*ちょっと長くなりました。。。&悲しいお話&まとまらず、なぁなぁに…。一応アップしましたが…。ちょっとひどすぎます(泣)
【二人の約束は】 BY まこぴー


 織姫と彦星は、一年に一回だけ、逢うことを許された。
 七月七日その日だけ、天の川の氾濫は治まり、その真ん中に、二人を繋ぐ架け橋が渡される。
 長い年月を生きる二人にとって、三六四日は非常に短い期間のはず。
 長い年月を生きる二人にとって、一日は一瞬の逢瀬でしかない。


 それでも、二四時間を確かな、幻でない時間にするには?
 一度一度の逢瀬をかけがえなく、より深いものにする為に。
 それを二人は考えた。
 例え逢える時間が短くなったとしても、その密度は世界で観測されたどんなものよりも高い。だから二人は、常に新鮮で、 幸せな気持ちでいられるのだろう。
 一年に一度。
 七月七日零時零分から七月七日二四時零分までの物語。


 今日も徹夜だ。寝てしまおうか? どうせ、この仕事は無駄になるに決まっている。
 腕時計を見る。もう少しで日付が変わる。
 腹が減った。夕飯を食べてからそれなりに時間が経っている。
 だって仕方がないだろう? 朝六時に飯を食う。それで、十一時になったらもう何かを食べずにはいられない。なら、今、空腹だって文句は言えないはずだ。
 煙草に火を付けてみた。
 吸いはしない。何となく、煙を見るのが好きなのだ。
 窓から見えるのは曇った空。月も隠れて外は暗い。
 天気予報を思い出した。ここ一週間晴れた試しがない。日差しがないだけ暑苦しくなくてよかったが、この時期に晴れないのも、可哀想だった。
 何に対して? それは・・・・・・。
 七夕に、切実な願いを託していない人間が幾らいるか知らないが、まあ、託している人間も少しはいるだろう。
 何も関係ない。
 只の、一般論。
 少し休憩しよう。無駄だと思ったらやる気が削がれた。それでも仕上げるのが職人だが、まあ、誰にでも気晴らしは必要だ。
 笹が鳴る。呼ばれている気がした。
 まあ、毎年のことだ。
 少しは奴に感謝されてもいいだろう。それとも逆恨みか?  何時もこの日に引っこ抜かれるって・・・・・・言って置くが、ちょっとしか、俺には関係ないかもしれないぞ。


 もう少しで日付が変わる。
 風が迫っている。後ろから吹きぬけて行く、質量を持たない乾いた風が自身を追い越していく。
 前回は、彼だった。
 だから、今回は私の番。
 偶然だけには期待しない。それでも分の悪い確率に掛けているのは、必ず成就すると信じているから。そして今まで、積み重ねてきたものを崩したことはない。
 七月六日。今日も、もうすぐ終わる。
 外が明るくても、夜の帳が落ちていたといしても、存在が揺らぐことはない。
 それが、二人。
 ああ、彼が来てくれた。すぐに分かる。
 同時に、舞い降りた記憶が薄くなる。
 そして、知らない者同士から始まる恋。
 それが、私達。


「誰だ?」
「・・・・・・」
 気が付けば着物姿の女。肩で息をして・・・・・・今まで走っていたのだろう。
 風が、木々を鳴らす。少しだけ、何時もより大きな音。
 立ったまま動かなかった。こっちをじっと見ている。
 人知れず、時計の針が進んでいく。時を数えるのは、命に限りがある人だけだれども、大きな拘束力を伴っていた。
「やった。また、逢えたね・・・・・・」
 はっきり言って知らない女だった。
 長針と短針が重なる。瞬間、女が、こと切れたように倒れた。
 この・・・・・・忙しいっていうのに。
 仕方なく、工房に連れて行く。
 明日・・・・・・いや、今夜使う打ち上げ花火を作る場所へ。
 彼等の出会いが、恋に発展するのは自明の理。


 満天に輝く星。雲の上から、織姫と彦星が出会いを果たす。
 最近始めたフライング。空を覆う黒いカーテンは、一日に二度かけられるのだ。
 男性と女性にそれぞれ受肉して、現世で出会う。それが、二人の約束だった。
 自分達には恋すべき異性がいる。
 欠けた魂を持つ人間に、伴侶と一つになる喜びを知って貰いたい。
 例え願っていなくても、それは誰にだって素晴らしい。
 だから、そんな恋人達を一人でも増やしたいのだ。乞い、焦がれることを知って貰いたいのだ。
 七月七日は、織姫と彦星の再会の日であって、邂逅の日でもあった。



ああ、やっぱり短編は無理です。何か、説明に走ってしまいそうで説明しないと話が分からないという自爆。

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