神道（宗）平和教コミュの神威顕現実践報告No.308

　―あらためて、御神威に感謝―
　　　　　　　　　　　長野県　某氏

■夏越（なごし）の特別祈祷
　皆様、平和教の特別祈祷をご存じですか？古い方は、何を今更とおっしゃるかもしれませんが、もし一度もお願いしたことのない方がいらしたら、ぜひ、ご参考にして頂けたら幸いです。
　いろんな特別祈祷がございますが、特に今回は夏越（夏越）祈祷についてお話させて頂きたいと思います。
　去年の夏も暑かったですね…、そして、今年も…。本当に猛暑でした。一昔前は、暑いといっても、だいたい30度くらいで、暑いわけだわ、30度あるもん…なんて会話がかわされていました。今はどうでしょう？地球温暖化の影響でしょうか？30度は涼しいですよね。35度は当たり前、ひどい所では37度なんて所もありました。
　私の住む長野県松本市は比較的涼しいはずなのですが、近年は都会とまったく変わらず、33度、34度、35度なんて日も結構ありました。
　若い時は、夏が大好きで、夏ばてするなんて人が信じられないくらい、夏を謳歌していたものです。
　20年前から、人工透析をしなくてはならなくなりましたが、数年前までは、本当に夏が大好きでした。暑くても、私の季節だと思っていましたし、子供を連れて海や山にもよく出かけました。
　そんな夏大好きな人間が、数年前から、夏になると疲れて疲れてどうにもならなくなってきたのです。食欲がなくなり、食べられなくて食べられなくて、それでも何か食べないと働けないからと、ゆるゆるのおかゆを流し込んでみたり、それも受け付けなくなると、フルーツの缶詰でごまかしたり、なんとか工夫して生春巻きなんか作ってみたり、でも中身は野菜だけですけど…。１本食べるのが精一杯でした。栄養のある、お肉とかお魚なんかは見るのもいやで。それでも、夏ばてだとは思っていなかったのです。
　主治医に相談しても、暑いというだけで体力が消耗するのだから、食べなさい…と。食べれないと言うと、この際、リンだカリウムだとは言わないから、口にできるものならなんでも入れるしかないでしょうと。
　私たち透析者は、食事に著しく制限があります。詳しくお話していると長くなってしまうので割愛いたしますが、さっき述べましたリンとかカリウムなんてのがその代表たるもので、普段は厳しく制限されています。ですが、その主治医が何でも食べなさい、とおっしゃるのですから、よっぽどの事態だったと思っています。
　とにかく、生きているだけで精一杯という表現がぴったりの毎日でした。そんな年が数年続いていたわけです。本当につらかったです。
　そして、昨年の６月始め頃でしょうか？そろそろ暑くなるなぁ…、いやだなぁ…、と思っていた頃です。たまたま娘と、松本教会に出向きましたところ、ホワイトボードに夏越祈祷の案内書が張り付けてありました。当然私のところにも案内は来ておりました。しかし、夏大好き人間からすると、自分が夏ばてしているなんて、思ってもいないわけですから、まったく自分には関係ないものと無視していたわけです。
　その案内書をまじまじ見ていた娘に、「お母さん、この祈祷お願いしたの？」と、言われ「何で？」と聞くと、「お母さんこそ、この祈祷が必要じゃないの。夏になると、とたんに具合悪くなるのに。それって夏ばてでしょう？」と言われたのです。えっ?!夏ばて？この私が？…？認めたくないわけですよ。「１万円で楽になるなら、安いもんじゃない、お願いすれば？」「えー―!!んなわけないじゃん、そんな単純な問題じゃないわ…」と言いつつ、そうなのかな…、と思いもしてきたのです。
　で、７月始めの月例祭だったと思いますが、石原先生に娘に言われたことを冗談ぽくお話しましたら、もう終ってしまったけど、やりましょうと言って、祈祷して頂いたのです。
　私は、本当に不謹慎ですが、信じてませんでした。笑っちゃいますよね。何年平和教をやって来たんだと、怒られそうですが、正直、そんなことで治るわけないじゃん…、と思っていました。
　ところが…！です。その夏は、いくら暑くても朝から、お肉が食べたいと思えるのです。実際食べられるのです!!信じられません。夏じゃなくても朝ごはんが食べたくなくてぬいてしまうことが多かったのに、毎朝、きちんと食事ができるのです。もちろんお昼もおいしいし、夕ごはんも。食べられるから当然体力もつき、動ける!!
　昨年は特に、娘の結婚式やら、息子も結婚して新生活の準備やら、14年飼ってきた愛犬が病気になり、寝ずの看病やら、本当にいろんなことがあり、いつもの私なら、とっくに倒れていたと思うのです。でも、ちゃんとそれぞれをこなし、無事秋を迎えることが出来て、改めてこの夏越祈祷のすごさを実感いたしました。本当にすごい!!と思いました。
　もちろん、今年もすぐに申込みをして、祈祷して頂いたおかげで、食欲も落ちることなく、元気に過ごしてきました。
　春に定年を迎え、仕事も辞めようか悩みましたが、障害者の特別雇用で、65歳まで嘱託社員として今までどおり働かせて頂いております。
　ただ、今年の７月より、職場が変わり、通勤距離が倍以上になりました。夏ということもあり、自分に勤まるか本当に不安でしたが、朝５時半に起きて、愛犬の世話と散歩をすませ、お弁当を作って会社に行く、という毎日をなんとかクリアーしています。２年前の私には考えられないことです。７時過ぎても、なかなか起きられなくて、ぎりぎり朝ごはんぬきで飛び出していって、ため息をつきながら、這いずるように生きていた私です。本当に、ありがたい!!の一言です。
　どうぞ、皆様、似たような思いをされている方、だまされたと思って、お願いしてみてください。信じてなかった私が、こんなに元気に過ごせたのです。きっと、驚くと思います。
　あんまりうれしくて、夏の大祭の時、教主にお話したところ、このような発表の機会を与えられました。皆様にもお知らせしたいとの思いもずっとありましたので、お受けいたしました。ありがとうございました。
■「奇跡だ！」と主治医
　次に、加持祈祷について、お話したいと思います。
　今まで、たくさんの方々がお加持のすごさを発表なさっておりますが、私も長年に渡り、つくづくすごいなと感じてきました。その中で、一番印象に残っていることを話したいと思います。
　一昨年の暮れのことでした。12月30日のことです。娘は看護師で、その日は日勤で、８歳になる孫を預かっておりました。息子はまだ独身で家におりましたので、年末の大掃除である窓拭きをしてくれていて、孫も一緒に手伝ってくれていました。３時頃になって、「ばぁば…、お腹が痛い…」と言い始めたのです。３日ほど前にノロウイルスをやって、治ったばかりなので、まさか…、と思い正露丸かなにか飲ませて様子をみていましたが、吐き始めてしまい、お加持もしましたが、治りません。夕方５時頃、息子に緊急医に連れて行ってもらったのですが、混んでいて３時間待ちとのことで、いったん帰されました。予約は夜の８時頃とのこと。
　娘も帰ってきて、その日は忘年会が入っていて、すぐ行く予定でしたが、さすが看護師ですね、どうも様子が変だと、忘年会をキャンセルし、予約の緊急医に自ら連れて行ったわけです。そこでの診断が、虫垂炎ではないか…？とのことで、すぐに当番の大きい病院に行くよう指示されました。そこで、娘が、自分の働いている総合病院に電話をかけ、診てもらえないか打診したのですが、緊急オペも入っていて、年末でもあり、かもしれない患者まで診れないとの返事でした。
　しかたなく、指定された病院で検査をしてもらったところ、やはり虫垂炎で、すぐに手術をしましょうとのことでした。いったん手術をしてしまうと、最低でも１週間は付き添わなくてはならないし、自分の病院なら、働きながら診てあげることができるのに、とその病院の先生に相談したところ、親切に娘の働く病院に電話をかけてくださり、了解を得てくださいました。すでに夜中の12時を回っていました。
　孫は、生まれた時からずっとお守をつけていますが、１ヶ月もたないことがよくあり、その時も、切れていることがわかっていたのですが、娘がお参りに行かないことが気に入らなくて、お守くらい自分でもらいに行け、との思いから、２，３日ほっておいたのです。後悔先に立たずですよね。
　当番病院より、自分の総合病院に直行するとの連絡が入り、そこですぐ手術になるとのこと、息子とすぐに家を出ましたが、どうしても気になって、息子に頼んで松本教会に一緒に行ってもらい、２人で必死にお願いし、遠隔にて加持祈祷の九字をうちました。お守もいただき、孫のもとに走りました。真夜中です。
　車椅子に乗せられて、ぐったりしている孫に走り寄り声をかけると、「ばぁば…」と言うのがやっとのくらい憔悴していました。
　孫の手に、お守を持たせ、しっかり確認させ、洋服に付けてあげたとたん、孫の顔に、ぱぁ…、と赤みがさしたのです。そして、３回目のお加持もいたしました。まあ、病院というところは、検査検査で、さっきしてきたであろう検査も、改めて行なわれるのですね。時間がかかり、主治医の説明に呼ばれたのが、夜中の３時過ぎでした。
　お話の内容は、虫垂炎に間違いないと。しかも、盲腸の位置が普通の人と違い、肝臓の方に向って伸びていると。そしてさらには、そこに糞石と呼ばれる石があり、それが原因で炎症を起こしているのだと。医師によりますと、経験上、このようなケースで、手術をしないで治った患者さんはみたことがありません、とのことでした。
　本当は、すぐ手術をしたいところでしたが、あいにく手術室がふさがっていて、産婦人科のオペ室なら空いているようだが、そこまでしなくても今のようすだと、なぜか痛がらずに落ち着いているので、明日の朝一番でしましょう、とのことでした。その方がスタッフもたくさんいるし、安心だからと。
　ところが、次の朝早々に、息子と病院に駆けつけたところ、どうもおかしい…？様態が落ち着きすぎている…、こんな状態で、切るのはどうなんだろう・・？年末だし、もう少し点滴で様子をみて、痛みがきてから切りましょう、ということになりました。糞石が有る以上、奇跡でも起きない限り、必ず様態が悪化します、と。
　31日のことで、本当は石原先生や、本部に電話して助けを求めたいところでしたが、年末年始の休みで申し訳ないし、おそらく連絡がつかないだろうと思い、家族３人でお願いするしかないなと覚悟を決めました。
　手術が成功するように、後遺症が起きないように、などいろいろお願いしてお加持をするわけです。でも、なぜか、やたらと首を振るのですね。えっ!!なんで？聞いて頂けないの？とすごく不安になりつつ、必死にお願いするしかありませんでした。娘と、息子と３人交替で看病にあたり、年が明けて１月２日まで状態は安定していて、担当医が様子を見に来て首をかしげるのです。じゃあもう一度、ＣＴ検査をしましょうということになり、その１月２日にやって頂きました。
　その結果、主治医の口から、開口一番に「奇跡だ!!」という言葉を聞きました。「ありえない…。石が消えてしまっている…。奇跡としか言いようがない。僕の今までの経験、知識の中で、絶対になかったことです。本当にありえない!!」主治医の先生は、決して若くはなく、中堅の経験豊富な先生がそうおしゃったのです。
　私たち家族は、もう神様のおかげ以外ないと、すぐわかりましたが、病院スタッフにしてみると、狐にだまされたような気がしておられたと思います。
　実際、ＣＴ写真に写っている石をこの目でみせて頂きましたので、誤診では決してありません。本当に医者が腰をぬかすようなことを神様にして頂きました。首を振るわけですよ、手術は必要なかったのですから…。
　本当に心より感謝いたしまして、ますます死ぬまで神様について行こうと思いました。
　以上、２点のいいことを報告させて頂きましたが、私が過去２回に渡り、皆様に申し上げてまいりましたことを、またここで繰り返させて頂きます。
■神様は先をみておられる
　もし、神様にお願いして、そのとき聞いて頂けなくても、決して辞めないでください、ということです。
　後になって、必ずその理由がわかる時がきます。長い時間をかけて、神様は先をみておられます。
　今回は、息子の事例を報告いたします。
　息子は公立高校の入試を失敗しました。仕方なく、私立の高校に通わせました。そこで、進学コースをとりながらも、硬式野球を３年の夏の大会まで続けました。当然のことですが、４大を希望して受験しましたが、またまた失敗し、一浪して予備校に１年通いました。
　当然、神様にはずっとお願いしてきました。
　でも聞いて頂けなかった…。
　ですが、そのおかげで、今年から、自分の出た私立高校の教師になることができました。
　大学を出てからずっと、中学校の数学講師として担任をつとめ、野球部の監督をまかされ、３６５日休みなしのハードな仕事をこなしてきたその経験もあり、いずれは野球部のコーチにとのことで、教育学部出身ではないのに採って頂いたのです。
　そして、１年通った予備校の中で、現在の嫁さんを見つけてこの春、式をあげました。
　このように、10年以上経ってからわかることがたくさんあります。
　どうぞ、ご利益がないなんて考えて辞めないでください。
　神様は、平等に皆さんのことを見守ってくださっています。
　平和教の勉強をして、修行をつんで、そのお力をいっぱい受けて頂きたいと思います。
　私もこれからも、ますます精進したいと考えております。

　（平成24年11月18日、秋季大祭にて報告）