榎並大二郎の褐色美女図鑑コミュのブロガー行脚の旅『2006年入社アナに挑んでみた』

ブログ閉鎖の危機に瀕し、焦る榎並。

コラボブログ設立を夢見て、ブロガー行脚の旅に出ることに―。

榎並　「困った時はこの人しかいない―。」

榎並が訪ねたのは、アナウンス室で唯一妄想に理解を示すこの人物。

榎並　「―そう。本田朋子だ。以前『褐色美女図鑑』に登場し、

榎並とハイレベルな妄想対決を繰り広げた猛者である。

良き妄想仲間として、今回のコラボを快く了承してくれるであろう。」

本田　「…榎並？とうとうひとり言まで言うようになっちゃったの？」

榎並　「あっ！いや、そのっ！」

気合が入りすぎて思わすト書きを読み上げてしまっていた榎並。

いよいよ運命の交渉が始まった。

榎並　「本田さんに、折り入ってご相談があります。」

本田　「なあに？どーせまた変なことでしょ？」

榎並　「いえ、今回は真面目です。」

本田の目を真っ直ぐに見ながら、榎並は切り出した。

榎並　「僕を『よんとおり！』に入れていただけないでしょうか？」　

本田　「…へ？」

榎並　「コラボすれば、いい化学反応が生まれると思うんです！」

本田　「コラボ…？」

榎並　「そうです！コラボなんです！コラボがいいんです！」

戸惑っている本田に、カビラ榎並が一気に攻め込む。

榎並　「もうタイトルも考えました！

『ちょっと失礼、榎並が通りますよ。～よんとおりっ！～』

とかどうでしょうか！」

本田　「…。」

ポカンとした表情の本田。

榎並　「（うっ…無反応だ…。だめか…）」

本田　「…っぷ」

榎並　「…？」

本田　「あはははは！」

榎並　「！？」

本田　「榎並～勘弁して、お腹痛いよ～。」

榎並　「お、面白かったですか？」

本田　「うん、面白すぎる。だって…まるで榎並がメインで、
『よんとおりっ！』がサブタイトルみたいになっちゃってるんだもん。」

笑いすぎて、目尻にうっすら涙を滲ませる本田。

榎並　「（こ、これはいける…）」

本田の反応に、榎並は成功を確信する。

榎並　「本田さん！楽しいブログにしましょう！」

本田　「榎並くん…」

榎並　「はい！」

―ドクン、ドクン、ドクンドクンドクンドクン―

一気に榎並の胸が高鳴る。

そして…

本田　「冗談は顔と存在だけにして下さい。」

榎並　「オーマイガッ！」

こうして見事に顔と存在を否定された榎並。

本田を妄想仲間だと思っていたのは榎並の妄想だったようだ。

榎並　「（あ、諦めないぞ…）」