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オフ会レポート 第５回 ブックトークオフ
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・日時：２０１０年２月１３日（土）１８：５０集合 １９：１５から２２：１５
・場所：ＪＲ神田駅南口集合
・お店：「やきとんうまか市場 まるし」 http://
・参加者：１８人（男性１３人・女性５人 ／ 初参加：５人、２回目：６人、３回以上：７人）
ハンナさん
むらてさん
いまむら
YUさん
ブーキーさん
はなもげらさん
Penguin-blueさん
いっぺいさん
ＪＡＣＫさん
ほんださん
ユウさん
ないとめあさん
naokiさん
ララピさん
みるたむさん
ひろぽんさん
ブニョンさん
圓子さん
※ イベントのトピック
http://
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（第１部）
.【１】 まずは待ちあわせ
今回の待ちあわせはＪＲ神田駅南口である。前回の東口とはやや離れた関係にある。斜めに長くホームがある関係で、やや遠く複雑な位置関係となっている。
ホームの下には飲み屋がある。神田は立ち飲みでも人気のスポットなのだ。安く美味しく飲めるのが神田という街だ。飾りのない会話をするには、もっとも適した街とも言える。
僕が神田駅南口についたのは、６時４５分くらいだったと思う。いつもの、５、６人のメンバーはすでに集まっていた。しかし、この日の参加人数を聞くと１８人とのこと。果たしてちゃんと時間まで集まってくれるのか、やや不安な雰囲気が漂う。
一応、看板のようなものはあったけれど、無くてもわかったのではないだろうか。ひとりふたりと、新しい参加者も入ってくる。そしてやっぱり、東口に行った人もいたようだった。
それにしてもこの日は寒い。世間では、オリンピックで熱くなっている。そして、バレンタインディの前日だ。この寒さは何か関係があるのだろうか。
残り３人。そして残り１人となる。誰がまだなのか？ ないとめあさんが来ない。１８時５９分に到着した、ないとめあさんは、可哀想なことにいじめられるのであった。参加も２回目となると、会話もなめらかになってくる（笑）。
お店に電話を入れ、歩きだす。旗は無い。
.【２】 １８人という人数
「１８人はやっぱり多いな」というのが正直な印象である。しかし、何もじゃましているわけでも何でもないので、そこは誤解のないようにお願いしたい。
１８人になると、どうやっても話をするのは大変になる。本の紹介についての話をレポートに書くことも面倒になる。わかってほしいのだが、最初の本の紹介の１０人くらいまでは、ちゃんとメモを取っていたのだ。だんだんと大変になり、酒が体内に入っていくにつれて、めんどくさくなる。レポートを書くためにメモを取ることに徹するか、酒を飲むか、まあ葛藤なようなものが出てくる。人生とはバランスなのだろうと、つくづく思う。２つのことで、悩み苦しむのだ。奥さんを取るのか、出会ってしまった彼女を取るのか、難しいことは僕にはわからない。この夜の僕は、シンプルに、メモを取るのはやめ、酒を飲むことを選択したのだった。中身の無いレポートとなってしまっていることを勘弁して欲しい。
しかし、今回の１８人というのは、バランスが取れていたな、と感じる。初参加と、２回目参加と、３回目以上と、それぞれ同じくらいの人数。第５回になって、はじめてこうした人数構成となるわけだが、改めていい感じなんだな、と思った。男女のバランスという点では、前回とは全く違うものとなったが（笑）。
.【３】 席と料理と自己紹介と
今回のお店は、「やきとんうまか市場 まるし」と言う。駅からすぐ近い。店はカウンターといくつかのテーブル席。奥に座敷がある。半個室となっている座敷が会場となる。
席は決めていない。自由だ。たぶん、適度にバラバラになろう、という意識が働いたのではないだろうか。今回少ない女性メンバーは、各テーブル毎に散らばってくれた。また参加回数という点でも、ちょうど良いバランスとなったような感じがする。
＜＜ 座席 ＞＞
YU・ブーキー はなもげら・Penguin-blue
┌────────┐ ┌────────┐
│ テーブル │ │ テーブル │
└────────┘ └────────┘
いまむら・ほんだ ＪＡＣＫ・いっぺい
（入り口はこのあたり）
むらて・ユウ ないとめあ・naoki・ララピ
┌────────┐ ┌──────────┐
│ テーブル │ │ テーブル │
└────────┘ └──────────┘
ハンナ・圓子 ブニョン・ひろぽん・みるたむ
最初の時点では、テーブルには「まるし特製とり鍋」が置かれていた。ちらりと蓋を開けて覗いてみる。美味しそうだ。席に座ったあたりで、「鰹の和風万里ねサラダ」が運ばれてくる。サラダというよりも、鰹の叩きという雰囲気。これも嬉しい。
店員さんがテキパキとしてくれて、スムーズに瓶ビールが運ばれ、まずは乾杯をすることに。
乾杯の音頭は、管理人のnaokiさんの「一番遠い人は？」という指名により、ララピさんが。なんと、初参加で、乾杯の挨拶となるのだ（笑）。そして、飲みながら食べながら、自己紹介となる。
「読書傾向は？ どこから来たか？ そして何処へ行くのか？」この自己紹介にもなかなか難しいテーマがあった。そして、恋愛小説について、ハーレクインについて、自己紹介はどんどんと盛り上がりを見せていくのだった。
１９時２５分頃、次の料理が運ばれてきた。「お肉の刺身三種盛り合わせ」は、食べやすく、食べていて楽しいものだった。そろそろ鍋も食べごろだ。シンプルな美味しさがこの鍋にはあった。
そして「ネギ塩だれのればテキ」。これも実に美味かった。なかなかこういうのを食べる機会は無いのではないだろうか。
この時点で、会話も弾み、飲みも弾み、十分な盛り上がりを見せていた。
.【４】 最初の本の旅
今回のブックトークオフのテーマは、「旅」だったと言えるかもしれない。本を読むということは、世界を旅することでもある。人生が旅であるかどうかなど、難しいことはわからない。けれど、旅をして、新しい景色を見て、新しい人と出会うことは楽しい。
今回の進む順番は、まずは短いストレート、右コーナー、長いストレート、ヘアピン、ストレート、ヘアピンと、Ｆ１サーキットのように進んで行った。
１９時４３分に、この日の最初の本の紹介がスタートした。
★ ハンナさん 山形県米沢市／会社員兼占い師 （３回目）
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『民俗学の旅』 宮本常一 講談社学術文庫
ハンナさんはこの日、米沢で占いの仕事をして新幹線で東京に来て、ブックトークオフへ参加した。まさに、旅をしてきた。最初の本に相応しい旅の本の紹介だった。彼女は３回目の参加である。十分に貫禄のある本の紹介だった。
★ むらてさん 富山 （３回目）
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『日本の歴史を読みなおす』 網野善彦 ちくま学芸文庫
富山からこのオフのために参加した、むらてさん。彼がいることで、なんとも言えない安心感がる（意味不明）。トップバッターが格調高さに合わせ、ハードな本を紹介してくれた。
★ いまむら 米沢市 （６回目）
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『世に棲む日日』 司馬遼太郎 文春文庫
『花神』 司馬遼太郎 新潮文庫
３人目は歴史繋がりということで、司馬遼太郎の本である。やや反則技だが、２冊。『世に棲む日日』は吉田松陰と高杉晋作が主人公。『花神』は大村益次郎。どちらも幕末の時代を長州から描いたものだ。最近のテレビでは、薩摩からの『篤姫』、土佐からの『龍馬伝』が放送されているが、長州が面白いのだ。
★ YUさん 西東京市 （２回目）
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『ノラや』 内田百�痢＿∧玄卻幻�
帽子の似合うYUさんは、まずは関係している大学のイベントを紹介。このイベントが面白そうで注目を浴びていた。内田百�里両匆陲箸いΔ海箸如�気持ちの引き締まるものとなっていった。
★ ブーキーさん 神奈川県平塚市／大学年 （３回目）
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『植物図鑑』 有川浩 角川書店
すっかり常連メンバーとなっているガラスの１０代のブーキーさんの今回のテーマは「ちょっとズレてる」とのこと。流れの変わることについての断りを入れ、この本について語ってくれた。
★ はなもげらさん 三鷹市／エンジニア （２回目）
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『妖怪の理 妖怪の檻』 京極夏彦 角川書店
前回から連続参加のはなもげらさんは、落ち着いた雰囲気での紹介だった。京極夏彦をパッと出すと、さすがに歓声が上がる。よくよく考えてみると、ブックトークオフで京極夏彦の本は初めてだった。紹介の話を聞いて、ひとつの壁を越えた、と感じたのだった。
この時点で１９時５５分くらいである。特に急かしているわけではないが、サクサクと紹介は進んでいった。料理もサクサクと運ばれてくる。このくらいに出てきた「山盛りさつまいもカリ」は、ついつい手が出てしまう料理であり。話を聞きながら食べるにはちょうどいいツマミだった。
★ Penguin-blueさん 東京都もうちょっとで千葉 （初参加）
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『神無き月十番目の夜』 飯嶋和一 小学館文庫
初参加のPenguin-blueさんは、やはり少し緊張の様子があった。まあそうだろう。オフ会というものは、自己紹介するだけでも緊張する。何の本を紹介したらいいかも、悩むのが普通だ。「せっかく面白い本でも語るとうまく面白さが伝わらないのでもう少し修行したいと思います」と感想を書いてくれた。しかし、ずっと笑顔を見せてくれていて、本が好きなんだ、ということを思いっきり感じさせてくれる紹介だった。
★ いっぺいさん 東京都杉並区 （初参加）
http://
『呪縛』 高杉良 角川文庫
「自分の紹介する本が場違いだったら」ということを初参加の人は不安に思っているのかもしれない。いっぺいさんもちらりとそんなことを言っていたような気がする。しかし、そんなことは無い。いかに自分が面白いと感じたか。そしてその面白さを伝えたいと思っているか。この２つがブックトークオフでは大切なのだ。「上記以外では真山仁とかを読んで居ます。それ意外で、黒木亮や、その他新書など読んでます」という、いっこく堂に似ているいっぺいさんだった。
★ ＪＡＣＫさん 神奈川県相模原市 （４回目）
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『絶対帰還。』 クリス・ジョーンズ 河野純治訳 光文社
国際宇宙ステーションに関してのノンフィクション。スペースシャトル・コロンビアについては記憶に残っているが、その影にこんなことがあったとは。過去にもＪＡＣＫさんは宇宙ものを紹介してくれたが、面白そうだ。今のブックトークオフの中で、一番「のりにのっている」という状態のようだ。
★ ほんださん 神田・歩いて５〜６分 （２回目）
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『罪と罰』 ドストエフスキー 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫
この日のブックトークオフは、広島、富山、山形と、遠方から時間とお金を掛けての参加者が多かった。ほんださんの交通手段は“徒歩”である。もちろん歩くことも旅のひとつだ。彼女の紹介する本は、今回登場した作家の中では一番遠いイメージのドストエフスキーだった。この『罪と罰』は新訳の方。読みやすく、魅力的な訳なんだという力強い話があった。なんと、関西弁も出てくるのだという。かつて挫折したことのあるメンバー（けっこう多かったりして）は密かにチャレンジを考えているみたいだった。
★ ユウさん 神奈川県横浜市 （２回目）
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『アヘン王国潜入記』 高野秀行 集英社文庫
「前回（第３回オフ）の『ミャンマーの柳生一族』よりもアヘン王国！！」と強いアピールがユウさんよりあった。なんとユウさんは、ミャンマーに旅をするそうなのだ。はたして、ちゃんと帰ってくるのか？？ 今回のオフでは、最も力強い旅を感じさせる紹介だった。
ちなみにこの本の解説は船戸与一で、僕とユウさんは船戸について熱く語り合うのであった。
★ ないとめあさん 東京都杉並区 （２回目）
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『夢をかなえるゾウ』 水野敬也 飛鳥新社
今回のオフ会で嬉しいなぁと感じたことは、複数回参加者が多くなり、すっかりと馴染んでいることだ。ないとめあさんは、もう１０回くらい参加しているように、熱く熱く、本の紹介をしてくれた。本のセレクト自体が徹夜して考えてきたという雰囲気。次に参加するときの、ないとめあさんに注目しているのは僕だけではないだろう。
サクサクと時間は流れこの時で、２０時０７分くらい。この店に入り、約１時間ほど過ぎた。だいぶ食べ、飲んでいる雰囲気がある。そんな中、衝撃が走る！！
★ naokiさん 足立区 （６回目）
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『The Catcher in the Rye』 J.D.Salinger Penguin Modern Classics
ブックトークオフ管理人であるnaokiさんは、シンプルに捻ることなくこの本をセレクトしたのだと言う。野崎孝の訳ではない、村上春樹の訳ではない。サリンジャーの原書である。古くなっているこの本の焼けた様子は、naokiさんの本棚の長い歴史、サリンジャーへの想いを感じさせてくれるものだった。
「そんなに難しくはないから、ぜひ読んで欲しい」とnaokiさんは言った。彼とは長い付き合いになり、多くの本を紹介してもらったが、原書は初めてだった。
★ ララピさん 広島県広島市 （初参加）
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『新釈走れメロス他四篇』 森見登美彦 祥伝社文庫
とにかく「オススメ」、そして「『走れメロス』は笑える」とのことだった。広島から東京へ来ての初参加。紹介の本が、森見登美彦というのは、かっこいい。ブックトークオフへの初参加というのは、緊張もあるのかもしれない。しかし皆さん、楽しそうな表情をしてくれていた。ララピさんは僕から遠い席だったけど、ずっとニコニコとこの会を楽しんでいるようだった。
★ みるたむさん 東京都／ＯＬ （２回目）
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『チグリスとユーフラテス』 新井素子 集英社文庫
考えてみると、新井素子はブックトークオフ初登場ではないだろうか。僕やnaokiさんの若かりし頃（笑）、新井素子は当然読むべき作家だった。胸の奥の方が少しばかり熱くなる。そういえば、新井素子さんから直筆の年賀状をもらったことがある。
「設定はファンタジーだけど、現代の女性も共感できる悩みを持ち、心の動きをする登場人物が魅力的です」とみるたむさんはコメントしてくれた。
★ ひろぽんさん 神奈川県厚木市 （初参加）
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『奪取』 真保裕一 講談社文庫
ひろぽんさんは読書の歴史、本を読むことの想いのようなものを淡々と語ってくれた。確かな、力強いものとして残っている。他のメンバーもそうだろう。『奪取』はちゃんと上下巻を両手に持って紹介してくれた。重い、という理由で１冊だけの人が多いのだが、読んだ活字のそのまま上下巻というのは、簡単なような難しいことだったりもする。
★ ブニョンさん 東京都西東京市 （初参加）
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『BAKUMAN』 大場つぐみ＋小畑健 ジャンプコミックス
今回一番最後に参加表明となったのが、ブニョンさんだった。申し訳ないように語っていたが、そんなことは無い。このオフに参加する運命にあったのだろう。いきなりのコミックが、違和感が無く、奥の深いブニョンさんワールドを感じさせるものだった。
★ 圓子さん つくば市／事務 （３回目）
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『ラビット病』 山田詠美 新潮文庫
何の本を出してくれるのか注目の圓子さん（髪を短くした）の紹介は山田詠美だった。ふと気がつくと、ブックトークオフ初登場。なんだか嬉しい。
「恋愛は重要です。人に対してだけでなく物に対してでも。我々は、本に恋しているといったところでしょうか」
圓子さんは、本の紹介だけでなく、アピールもかっこいい。
ここで雑談タイムとなる。２０時２０分頃。３０分ちょっと掛かったことになる。
.【５】 旅をして帰ってきた本たち
それぞれの本の紹介が終わったところで、その本はぐるりぐるりと、全ての人の手元を旅することになる。その本を手にすることで、活字を見ることで、より興味も深くなっていく。「婚活」という言葉が流行っているが、「本活」（新しい本と出会う活動）とでも言うのだろうか。
本を見る、話をする、酒を飲む、料理を食べる。いろいろと忙しいのだが、バタバタとしているわけではない。ある意味で時間が止まっているかのような感覚がある。ランナーズ・ハイという状態があるように、ブックトーク・ハイという状態があるのだろうか。
今回も本の集合写真が撮られる。部屋の真ん中に無理矢理スペースを作ることに。カメラマンのＪＡＣＫさん、僕だけでなく、他の人もこの本の集合写真を撮る。
僕の個人的な想いかもしれないが、この「本の集合写真」は続けていきたいと考えている。読書会はあちこちにあるかもしれない。しかし、集まった本をこんな風に写真に撮っている読書会は無いのでは、と思う。うまく説明はできないが、本に対して、「お疲れ様」と言いたい気持ちのような、とにかくこのオフ会は「本」が主役であり、そのために必要なことだと思っている。
.【６】 新兵器の導入
今回のオフ会で、新しくなったことがある。前回、前々回と、ＪＡＣＫさんにカメラマンになってもらっている。ウルトラマンではない（すっ、すみません……）。
人数が多くなっていることで、本の紹介のときの写真を撮ってもらっているのだ。その本について、ＪＡＣＫさんがアマゾンで確認し、その写真に本のタイトル、作者の名前を入れてくれる。本のリスト作成と同時に、レポートを書く上でも大きなものとなっている。料理の写真というのも、欠かせない重要なことだ。
しかし、これまで若干の問題があった。人数が多くなれば、どうしても距離が出てくる。おまけに居酒屋の店内というのは暗い。男と女が２人で静かに（肩と肩とを寄せ合って）ブックトークをするのには適した暗さだが、本の写真を撮るにはちょっと辛い。そこで、ＪＡＣＫさんは今回購入して間もない、Canon EOS Kiss X3を持ってきてくれた。
さすがに今回の写真はピンボケが無く、素晴らしいものばかりだった。料理の写真を見ると、このときの味が口の中に再現されるようだ。まさに、ブックトークオフのために、存在しているような一眼レフのカメラと言えるのだろう。
.【７】 ４つのテーブル
今回のお店の特徴は、４つのテーブルになっていたことだろう。４人、４人、４人、６人と、座る時点でグループになっている。グループ内での話も楽しいものがあった。それぞれのグループはそれぞれに語ってもらうしかないのだが、僕のいるグループ（YUさん、ブーキーさん、ほんださん、いまむら）では、宮本輝の『青が散る』が話題となっていた。
ほんださんが、『青が散る』がいいよね！と言い、目の前にいる青春まっただ中のブーキーさんに強く強く薦めているのであった。そしてその時、YUさんは、鞄の中から無言で『青が散る』をテーブルの上に置いた……。
作り話ではない。このオフ会は何なんだろう、と思った瞬間だった。
ちなみに僕は、２０数年前にこの本をnaokiさんから借りて読んでいる。この本について、まあ何というか、２０歳くらいの男女の恋愛というか、なんというか……（ここで言葉にできない痛みが）。特別な１冊であることは確かだ。
しかし、もうこの本を再読することは無いのかな、という気持ちもある。眩しすぎるのだ（笑）。
２０時３０分、「朝絞めやきとん串」の「カシラ」が出てくる。美味そうだ。手にしたところで、naokiさんが「席替えをしよう」と言い、それぞれ、新たなる旅を行うことに。僕は、コップと箸とカシラを持ち、席を移動する。
開始から約１時間１５分くらいが過ぎた頃だった。
このレポートは、ここで第１部終了となる。
第２部については、あと数日お待ち下さい。長すぎる（という批判もあるだろう）オフ会レポート、どうやっても２部構成にならざるを得ない。今回は、とりあえず第１部をアップし、第２部は少し時間を置いてという新しいスタイルをチャレンジしたい。
どんどん当日の感想など、お願いします。参加したくても出来なかった、という皆さんも、ぜひ。
また、日記などでこのブックトークオフの感想を書いてる方は、ぜひ、コメントの中でリンクを入れてください。
続いて「第２部」をお読みください。
★オフ会レポート第２部 第５回ブックトークオフ 2010.2.13
http://
（文責：いまむら）
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オフ会レポート 第５回 ブックトークオフ
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・日時：２０１０年２月１３日（土）１８：５０集合 １９：１５から２２：１５
・場所：ＪＲ神田駅南口集合
・お店：「やきとんうまか市場 まるし」 http://
・参加者：１８人（男性１３人・女性５人 ／ 初参加：５人、２回目：６人、３回以上：７人）
ハンナさん
むらてさん
いまむら
YUさん
ブーキーさん
はなもげらさん
Penguin-blueさん
いっぺいさん
ＪＡＣＫさん
ほんださん
ユウさん
ないとめあさん
naokiさん
ララピさん
みるたむさん
ひろぽんさん
ブニョンさん
圓子さん
※ イベントのトピック
http://
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（第１部）
.【１】 まずは待ちあわせ
今回の待ちあわせはＪＲ神田駅南口である。前回の東口とはやや離れた関係にある。斜めに長くホームがある関係で、やや遠く複雑な位置関係となっている。
ホームの下には飲み屋がある。神田は立ち飲みでも人気のスポットなのだ。安く美味しく飲めるのが神田という街だ。飾りのない会話をするには、もっとも適した街とも言える。
僕が神田駅南口についたのは、６時４５分くらいだったと思う。いつもの、５、６人のメンバーはすでに集まっていた。しかし、この日の参加人数を聞くと１８人とのこと。果たしてちゃんと時間まで集まってくれるのか、やや不安な雰囲気が漂う。
一応、看板のようなものはあったけれど、無くてもわかったのではないだろうか。ひとりふたりと、新しい参加者も入ってくる。そしてやっぱり、東口に行った人もいたようだった。
それにしてもこの日は寒い。世間では、オリンピックで熱くなっている。そして、バレンタインディの前日だ。この寒さは何か関係があるのだろうか。
残り３人。そして残り１人となる。誰がまだなのか？ ないとめあさんが来ない。１８時５９分に到着した、ないとめあさんは、可哀想なことにいじめられるのであった。参加も２回目となると、会話もなめらかになってくる（笑）。
お店に電話を入れ、歩きだす。旗は無い。
.【２】 １８人という人数
「１８人はやっぱり多いな」というのが正直な印象である。しかし、何もじゃましているわけでも何でもないので、そこは誤解のないようにお願いしたい。
１８人になると、どうやっても話をするのは大変になる。本の紹介についての話をレポートに書くことも面倒になる。わかってほしいのだが、最初の本の紹介の１０人くらいまでは、ちゃんとメモを取っていたのだ。だんだんと大変になり、酒が体内に入っていくにつれて、めんどくさくなる。レポートを書くためにメモを取ることに徹するか、酒を飲むか、まあ葛藤なようなものが出てくる。人生とはバランスなのだろうと、つくづく思う。２つのことで、悩み苦しむのだ。奥さんを取るのか、出会ってしまった彼女を取るのか、難しいことは僕にはわからない。この夜の僕は、シンプルに、メモを取るのはやめ、酒を飲むことを選択したのだった。中身の無いレポートとなってしまっていることを勘弁して欲しい。
しかし、今回の１８人というのは、バランスが取れていたな、と感じる。初参加と、２回目参加と、３回目以上と、それぞれ同じくらいの人数。第５回になって、はじめてこうした人数構成となるわけだが、改めていい感じなんだな、と思った。男女のバランスという点では、前回とは全く違うものとなったが（笑）。
.【３】 席と料理と自己紹介と
今回のお店は、「やきとんうまか市場 まるし」と言う。駅からすぐ近い。店はカウンターといくつかのテーブル席。奥に座敷がある。半個室となっている座敷が会場となる。
席は決めていない。自由だ。たぶん、適度にバラバラになろう、という意識が働いたのではないだろうか。今回少ない女性メンバーは、各テーブル毎に散らばってくれた。また参加回数という点でも、ちょうど良いバランスとなったような感じがする。
＜＜ 座席 ＞＞
YU・ブーキー はなもげら・Penguin-blue
┌────────┐ ┌────────┐
│ テーブル │ │ テーブル │
└────────┘ └────────┘
いまむら・ほんだ ＪＡＣＫ・いっぺい
（入り口はこのあたり）
むらて・ユウ ないとめあ・naoki・ララピ
┌────────┐ ┌──────────┐
│ テーブル │ │ テーブル │
└────────┘ └──────────┘
ハンナ・圓子 ブニョン・ひろぽん・みるたむ
最初の時点では、テーブルには「まるし特製とり鍋」が置かれていた。ちらりと蓋を開けて覗いてみる。美味しそうだ。席に座ったあたりで、「鰹の和風万里ねサラダ」が運ばれてくる。サラダというよりも、鰹の叩きという雰囲気。これも嬉しい。
店員さんがテキパキとしてくれて、スムーズに瓶ビールが運ばれ、まずは乾杯をすることに。
乾杯の音頭は、管理人のnaokiさんの「一番遠い人は？」という指名により、ララピさんが。なんと、初参加で、乾杯の挨拶となるのだ（笑）。そして、飲みながら食べながら、自己紹介となる。
「読書傾向は？ どこから来たか？ そして何処へ行くのか？」この自己紹介にもなかなか難しいテーマがあった。そして、恋愛小説について、ハーレクインについて、自己紹介はどんどんと盛り上がりを見せていくのだった。
１９時２５分頃、次の料理が運ばれてきた。「お肉の刺身三種盛り合わせ」は、食べやすく、食べていて楽しいものだった。そろそろ鍋も食べごろだ。シンプルな美味しさがこの鍋にはあった。
そして「ネギ塩だれのればテキ」。これも実に美味かった。なかなかこういうのを食べる機会は無いのではないだろうか。
この時点で、会話も弾み、飲みも弾み、十分な盛り上がりを見せていた。
.【４】 最初の本の旅
今回のブックトークオフのテーマは、「旅」だったと言えるかもしれない。本を読むということは、世界を旅することでもある。人生が旅であるかどうかなど、難しいことはわからない。けれど、旅をして、新しい景色を見て、新しい人と出会うことは楽しい。
今回の進む順番は、まずは短いストレート、右コーナー、長いストレート、ヘアピン、ストレート、ヘアピンと、Ｆ１サーキットのように進んで行った。
１９時４３分に、この日の最初の本の紹介がスタートした。
★ ハンナさん 山形県米沢市／会社員兼占い師 （３回目）
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『民俗学の旅』 宮本常一 講談社学術文庫
ハンナさんはこの日、米沢で占いの仕事をして新幹線で東京に来て、ブックトークオフへ参加した。まさに、旅をしてきた。最初の本に相応しい旅の本の紹介だった。彼女は３回目の参加である。十分に貫禄のある本の紹介だった。
★ むらてさん 富山 （３回目）
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『日本の歴史を読みなおす』 網野善彦 ちくま学芸文庫
富山からこのオフのために参加した、むらてさん。彼がいることで、なんとも言えない安心感がる（意味不明）。トップバッターが格調高さに合わせ、ハードな本を紹介してくれた。
★ いまむら 米沢市 （６回目）
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『世に棲む日日』 司馬遼太郎 文春文庫
『花神』 司馬遼太郎 新潮文庫
３人目は歴史繋がりということで、司馬遼太郎の本である。やや反則技だが、２冊。『世に棲む日日』は吉田松陰と高杉晋作が主人公。『花神』は大村益次郎。どちらも幕末の時代を長州から描いたものだ。最近のテレビでは、薩摩からの『篤姫』、土佐からの『龍馬伝』が放送されているが、長州が面白いのだ。
★ YUさん 西東京市 （２回目）
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『ノラや』 内田百�痢＿∧玄卻幻�
帽子の似合うYUさんは、まずは関係している大学のイベントを紹介。このイベントが面白そうで注目を浴びていた。内田百�里両匆陲箸いΔ海箸如�気持ちの引き締まるものとなっていった。
★ ブーキーさん 神奈川県平塚市／大学年 （３回目）
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『植物図鑑』 有川浩 角川書店
すっかり常連メンバーとなっているガラスの１０代のブーキーさんの今回のテーマは「ちょっとズレてる」とのこと。流れの変わることについての断りを入れ、この本について語ってくれた。
★ はなもげらさん 三鷹市／エンジニア （２回目）
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『妖怪の理 妖怪の檻』 京極夏彦 角川書店
前回から連続参加のはなもげらさんは、落ち着いた雰囲気での紹介だった。京極夏彦をパッと出すと、さすがに歓声が上がる。よくよく考えてみると、ブックトークオフで京極夏彦の本は初めてだった。紹介の話を聞いて、ひとつの壁を越えた、と感じたのだった。
この時点で１９時５５分くらいである。特に急かしているわけではないが、サクサクと紹介は進んでいった。料理もサクサクと運ばれてくる。このくらいに出てきた「山盛りさつまいもカリ」は、ついつい手が出てしまう料理であり。話を聞きながら食べるにはちょうどいいツマミだった。
★ Penguin-blueさん 東京都もうちょっとで千葉 （初参加）
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『神無き月十番目の夜』 飯嶋和一 小学館文庫
初参加のPenguin-blueさんは、やはり少し緊張の様子があった。まあそうだろう。オフ会というものは、自己紹介するだけでも緊張する。何の本を紹介したらいいかも、悩むのが普通だ。「せっかく面白い本でも語るとうまく面白さが伝わらないのでもう少し修行したいと思います」と感想を書いてくれた。しかし、ずっと笑顔を見せてくれていて、本が好きなんだ、ということを思いっきり感じさせてくれる紹介だった。
★ いっぺいさん 東京都杉並区 （初参加）
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『呪縛』 高杉良 角川文庫
「自分の紹介する本が場違いだったら」ということを初参加の人は不安に思っているのかもしれない。いっぺいさんもちらりとそんなことを言っていたような気がする。しかし、そんなことは無い。いかに自分が面白いと感じたか。そしてその面白さを伝えたいと思っているか。この２つがブックトークオフでは大切なのだ。「上記以外では真山仁とかを読んで居ます。それ意外で、黒木亮や、その他新書など読んでます」という、いっこく堂に似ているいっぺいさんだった。
★ ＪＡＣＫさん 神奈川県相模原市 （４回目）
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『絶対帰還。』 クリス・ジョーンズ 河野純治訳 光文社
国際宇宙ステーションに関してのノンフィクション。スペースシャトル・コロンビアについては記憶に残っているが、その影にこんなことがあったとは。過去にもＪＡＣＫさんは宇宙ものを紹介してくれたが、面白そうだ。今のブックトークオフの中で、一番「のりにのっている」という状態のようだ。
★ ほんださん 神田・歩いて５〜６分 （２回目）
http://
『罪と罰』 ドストエフスキー 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫
この日のブックトークオフは、広島、富山、山形と、遠方から時間とお金を掛けての参加者が多かった。ほんださんの交通手段は“徒歩”である。もちろん歩くことも旅のひとつだ。彼女の紹介する本は、今回登場した作家の中では一番遠いイメージのドストエフスキーだった。この『罪と罰』は新訳の方。読みやすく、魅力的な訳なんだという力強い話があった。なんと、関西弁も出てくるのだという。かつて挫折したことのあるメンバー（けっこう多かったりして）は密かにチャレンジを考えているみたいだった。
★ ユウさん 神奈川県横浜市 （２回目）
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『アヘン王国潜入記』 高野秀行 集英社文庫
「前回（第３回オフ）の『ミャンマーの柳生一族』よりもアヘン王国！！」と強いアピールがユウさんよりあった。なんとユウさんは、ミャンマーに旅をするそうなのだ。はたして、ちゃんと帰ってくるのか？？ 今回のオフでは、最も力強い旅を感じさせる紹介だった。
ちなみにこの本の解説は船戸与一で、僕とユウさんは船戸について熱く語り合うのであった。
★ ないとめあさん 東京都杉並区 （２回目）
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『夢をかなえるゾウ』 水野敬也 飛鳥新社
今回のオフ会で嬉しいなぁと感じたことは、複数回参加者が多くなり、すっかりと馴染んでいることだ。ないとめあさんは、もう１０回くらい参加しているように、熱く熱く、本の紹介をしてくれた。本のセレクト自体が徹夜して考えてきたという雰囲気。次に参加するときの、ないとめあさんに注目しているのは僕だけではないだろう。
サクサクと時間は流れこの時で、２０時０７分くらい。この店に入り、約１時間ほど過ぎた。だいぶ食べ、飲んでいる雰囲気がある。そんな中、衝撃が走る！！
★ naokiさん 足立区 （６回目）
http://
『The Catcher in the Rye』 J.D.Salinger Penguin Modern Classics
ブックトークオフ管理人であるnaokiさんは、シンプルに捻ることなくこの本をセレクトしたのだと言う。野崎孝の訳ではない、村上春樹の訳ではない。サリンジャーの原書である。古くなっているこの本の焼けた様子は、naokiさんの本棚の長い歴史、サリンジャーへの想いを感じさせてくれるものだった。
「そんなに難しくはないから、ぜひ読んで欲しい」とnaokiさんは言った。彼とは長い付き合いになり、多くの本を紹介してもらったが、原書は初めてだった。
★ ララピさん 広島県広島市 （初参加）
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『新釈走れメロス他四篇』 森見登美彦 祥伝社文庫
とにかく「オススメ」、そして「『走れメロス』は笑える」とのことだった。広島から東京へ来ての初参加。紹介の本が、森見登美彦というのは、かっこいい。ブックトークオフへの初参加というのは、緊張もあるのかもしれない。しかし皆さん、楽しそうな表情をしてくれていた。ララピさんは僕から遠い席だったけど、ずっとニコニコとこの会を楽しんでいるようだった。
★ みるたむさん 東京都／ＯＬ （２回目）
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『チグリスとユーフラテス』 新井素子 集英社文庫
考えてみると、新井素子はブックトークオフ初登場ではないだろうか。僕やnaokiさんの若かりし頃（笑）、新井素子は当然読むべき作家だった。胸の奥の方が少しばかり熱くなる。そういえば、新井素子さんから直筆の年賀状をもらったことがある。
「設定はファンタジーだけど、現代の女性も共感できる悩みを持ち、心の動きをする登場人物が魅力的です」とみるたむさんはコメントしてくれた。
★ ひろぽんさん 神奈川県厚木市 （初参加）
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『奪取』 真保裕一 講談社文庫
ひろぽんさんは読書の歴史、本を読むことの想いのようなものを淡々と語ってくれた。確かな、力強いものとして残っている。他のメンバーもそうだろう。『奪取』はちゃんと上下巻を両手に持って紹介してくれた。重い、という理由で１冊だけの人が多いのだが、読んだ活字のそのまま上下巻というのは、簡単なような難しいことだったりもする。
★ ブニョンさん 東京都西東京市 （初参加）
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『BAKUMAN』 大場つぐみ＋小畑健 ジャンプコミックス
今回一番最後に参加表明となったのが、ブニョンさんだった。申し訳ないように語っていたが、そんなことは無い。このオフに参加する運命にあったのだろう。いきなりのコミックが、違和感が無く、奥の深いブニョンさんワールドを感じさせるものだった。
★ 圓子さん つくば市／事務 （３回目）
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『ラビット病』 山田詠美 新潮文庫
何の本を出してくれるのか注目の圓子さん（髪を短くした）の紹介は山田詠美だった。ふと気がつくと、ブックトークオフ初登場。なんだか嬉しい。
「恋愛は重要です。人に対してだけでなく物に対してでも。我々は、本に恋しているといったところでしょうか」
圓子さんは、本の紹介だけでなく、アピールもかっこいい。
ここで雑談タイムとなる。２０時２０分頃。３０分ちょっと掛かったことになる。
.【５】 旅をして帰ってきた本たち
それぞれの本の紹介が終わったところで、その本はぐるりぐるりと、全ての人の手元を旅することになる。その本を手にすることで、活字を見ることで、より興味も深くなっていく。「婚活」という言葉が流行っているが、「本活」（新しい本と出会う活動）とでも言うのだろうか。
本を見る、話をする、酒を飲む、料理を食べる。いろいろと忙しいのだが、バタバタとしているわけではない。ある意味で時間が止まっているかのような感覚がある。ランナーズ・ハイという状態があるように、ブックトーク・ハイという状態があるのだろうか。
今回も本の集合写真が撮られる。部屋の真ん中に無理矢理スペースを作ることに。カメラマンのＪＡＣＫさん、僕だけでなく、他の人もこの本の集合写真を撮る。
僕の個人的な想いかもしれないが、この「本の集合写真」は続けていきたいと考えている。読書会はあちこちにあるかもしれない。しかし、集まった本をこんな風に写真に撮っている読書会は無いのでは、と思う。うまく説明はできないが、本に対して、「お疲れ様」と言いたい気持ちのような、とにかくこのオフ会は「本」が主役であり、そのために必要なことだと思っている。
.【６】 新兵器の導入
今回のオフ会で、新しくなったことがある。前回、前々回と、ＪＡＣＫさんにカメラマンになってもらっている。ウルトラマンではない（すっ、すみません……）。
人数が多くなっていることで、本の紹介のときの写真を撮ってもらっているのだ。その本について、ＪＡＣＫさんがアマゾンで確認し、その写真に本のタイトル、作者の名前を入れてくれる。本のリスト作成と同時に、レポートを書く上でも大きなものとなっている。料理の写真というのも、欠かせない重要なことだ。
しかし、これまで若干の問題があった。人数が多くなれば、どうしても距離が出てくる。おまけに居酒屋の店内というのは暗い。男と女が２人で静かに（肩と肩とを寄せ合って）ブックトークをするのには適した暗さだが、本の写真を撮るにはちょっと辛い。そこで、ＪＡＣＫさんは今回購入して間もない、Canon EOS Kiss X3を持ってきてくれた。
さすがに今回の写真はピンボケが無く、素晴らしいものばかりだった。料理の写真を見ると、このときの味が口の中に再現されるようだ。まさに、ブックトークオフのために、存在しているような一眼レフのカメラと言えるのだろう。
.【７】 ４つのテーブル
今回のお店の特徴は、４つのテーブルになっていたことだろう。４人、４人、４人、６人と、座る時点でグループになっている。グループ内での話も楽しいものがあった。それぞれのグループはそれぞれに語ってもらうしかないのだが、僕のいるグループ（YUさん、ブーキーさん、ほんださん、いまむら）では、宮本輝の『青が散る』が話題となっていた。
ほんださんが、『青が散る』がいいよね！と言い、目の前にいる青春まっただ中のブーキーさんに強く強く薦めているのであった。そしてその時、YUさんは、鞄の中から無言で『青が散る』をテーブルの上に置いた……。
作り話ではない。このオフ会は何なんだろう、と思った瞬間だった。
ちなみに僕は、２０数年前にこの本をnaokiさんから借りて読んでいる。この本について、まあ何というか、２０歳くらいの男女の恋愛というか、なんというか……（ここで言葉にできない痛みが）。特別な１冊であることは確かだ。
しかし、もうこの本を再読することは無いのかな、という気持ちもある。眩しすぎるのだ（笑）。
２０時３０分、「朝絞めやきとん串」の「カシラ」が出てくる。美味そうだ。手にしたところで、naokiさんが「席替えをしよう」と言い、それぞれ、新たなる旅を行うことに。僕は、コップと箸とカシラを持ち、席を移動する。
開始から約１時間１５分くらいが過ぎた頃だった。
このレポートは、ここで第１部終了となる。
第２部については、あと数日お待ち下さい。長すぎる（という批判もあるだろう）オフ会レポート、どうやっても２部構成にならざるを得ない。今回は、とりあえず第１部をアップし、第２部は少し時間を置いてという新しいスタイルをチャレンジしたい。
どんどん当日の感想など、お願いします。参加したくても出来なかった、という皆さんも、ぜひ。
また、日記などでこのブックトークオフの感想を書いてる方は、ぜひ、コメントの中でリンクを入れてください。
続いて「第２部」をお読みください。
★オフ会レポート第２部 第５回ブックトークオフ 2010.2.13
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（文責：いまむら）
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コメント(13)
こんばんは
やっぱり緊張してるのばればれでしたね。
飲みながらの話はだいじょうぶなのですが、人前で
発表、とか言うと方に力が入ってしまうのが情けないです。
「悪童日記」も読もうと思って読んでません。
この後の読書予定に入れてみようかと思います。といいつつ、その場で皆さんが
紹介された本に加えて、漱石やら伊坂幸太郎の再読やらその他もろもろ
ただでさえ積ん読が増えてるのに、もうどうしようかという感じです（笑）
あ、今コメント返しも日記の更新もままならない状態なので
こちらからお声かけはしませんが、マイミクに入れていただける方はお声かけて
いただければ嬉しいです。
修行しなおしてまた伺います。（っていうと次の敷居が高いかなあ）
やっぱり緊張してるのばればれでしたね。
飲みながらの話はだいじょうぶなのですが、人前で
発表、とか言うと方に力が入ってしまうのが情けないです。
「悪童日記」も読もうと思って読んでません。
この後の読書予定に入れてみようかと思います。といいつつ、その場で皆さんが
紹介された本に加えて、漱石やら伊坂幸太郎の再読やらその他もろもろ
ただでさえ積ん読が増えてるのに、もうどうしようかという感じです（笑）
あ、今コメント返しも日記の更新もままならない状態なので
こちらからお声かけはしませんが、マイミクに入れていただける方はお声かけて
いただければ嬉しいです。
修行しなおしてまた伺います。（っていうと次の敷居が高いかなあ）
お疲れ様です。いまむらさんレポートありがとうございます。
本をメモらずにお酒に集中できるのはレポートのおかげです。
前回はものすごい参加人数だったので、今回は小さくまとまって参加者の顔も覚えられたので良かったなという印象です。もう少し絞ったらさらに深い話ができそうですが、席取り合戦にもなりそうですね（笑
向こうでは与一さんのハードボイルドな主人公…になりきって安全な旅してきます
今回はブックトークももちろんのこと、本の交換もしちゃいました。
ないとめあさんにアゴタ・クリストフ「悪童日記」
ほんださんに星新一「時代小説ー天の巻」かな？
僕の本、折り目つけまくってるので見た目悪くごめんなさい
そして変わりにカズオ・イシグロ「夜想曲集」を頂きました。
まさに紹介されなかったら読まなかっただろうという本ですが、
読んでみると新しい世界が開けました。
次からうちの棚どんどん軽くするために参加しようかな
本をメモらずにお酒に集中できるのはレポートのおかげです。
前回はものすごい参加人数だったので、今回は小さくまとまって参加者の顔も覚えられたので良かったなという印象です。もう少し絞ったらさらに深い話ができそうですが、席取り合戦にもなりそうですね（笑
向こうでは与一さんのハードボイルドな主人公…になりきって安全な旅してきます
今回はブックトークももちろんのこと、本の交換もしちゃいました。
ないとめあさんにアゴタ・クリストフ「悪童日記」
ほんださんに星新一「時代小説ー天の巻」かな？
僕の本、折り目つけまくってるので見た目悪くごめんなさい
そして変わりにカズオ・イシグロ「夜想曲集」を頂きました。
まさに紹介されなかったら読まなかっただろうという本ですが、
読んでみると新しい世界が開けました。
次からうちの棚どんどん軽くするために参加しようかな
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