BLACK IS BEAUTIFUL　- 黒人文化コミュのBLACK CULTUREに対する管理人の想い

うちが何故BLACK CULTUREに手を伸ばしたか？

うちには黒い血が通っている。
と、言うのも父親が黒い血を持っていたからだ。
ハーフという意味ではない。彼自身がDISCO DJに
努めその上黒人達彼らに負けず劣らずのSOULを
持っていた。うちはその血をしっかりと受け継いだ。

BLACK CULTUREに手を伸ばしたのは本格的に"黒い音"を
聴き初めてからである。詳しく言うと、小さい頃、
いや、母親の腹の中にいる時から"黒い音"を聴いていた。
しかし本格的にその黒い音に目覚めたのはHip-Hopを
聞きだしてからである。Hip-Hopというものは、今まで
聴いてきた「音楽」と何か、どこか違うPOWERを持って
いてうちの中ではいつしか特別な、かけがえの無い存在に、
そしてうち自身がHip-Hopとなっていた。
Hip-Hopを聞き始めた当初は背景にあるBLACK CULTUREなんて
知る由もなかった。しかし、Hip-Hopがうちの体に浸透
していくと共にうちはHip-HopとはCULTUREだということを
知り、さらに深く掘っていくとそこにあるものはBLACK
CULTUREであった。そしてその平行線上にある全ての黒い音
にも出会った。

BLACK IS BEAUTIFUL...

BLACK CULTUREは簡単には言い表すことの出来ない文化で
あり、そして"彼ら"が持つPOWERは計り知れないものだ。
結局、音楽というものは彼らの自己表現手段にあたる。

うちは掘り続けて掘り続けて、彼らのPOWERとその背景に
存在するものを知った。それは、うちの想像を裏切った。
と、言うよりもそんな安易なものではなかった。

かの有名なキング牧師やマルコムＸの時代、よりも奴隷制度が
徹底して差別という言葉の本当の意味を成していたひどい
時代、うちはRESPECTする人物としてある人物の名を挙げる。


「俺は黒人だ。でも黒人でいいじゃないか。
俺は永久に歴史に名を残してやる。」

1878年、奴隷の子としてテキサス州ガルベストンに
John Arthur Johnsonとして産まれる。彼はJack Johnsonと
して名が通っている。なぜ彼は奴隷の子として産まれたのに
有名なのか？―――それは、彼が「人種」という壁をこれでも
か、という程豪快に突き破り人生を生き抜いてきたからだ。
彼はボクサーであり、黒人初のヘビー級チャンピオンである。
そして、アメリカ史上初の黒人英雄。

黒は悪、白は善、と徹底されていた時代に彼は次々と"白"を
突き破っていったのである。誰もが出来なかったことを彼は
次々と突き破っていった。彼は何にも恐れることはなかった。

彼の後継とも言えるCASSIUS CLAYことMUHAMMAD ALIは、
JACK JOHNSONの再来とも呼ばれており、彼もまたヘビー級
タイトルを勝ち取った。



ここ日本ではHip-Hopが間違った方向ではあるが浸透しては
いるものの、BLACK CULTUREというものはほとんどと言って
いいほど浸透していない。
MALCOM X、キング牧師の名を知らない人ももちろんいるだろう。


うちの友人には上は35歳から下は18歳まで様々なAFRICAN
AMERICANだけならずJAMAICANや白人もいる。（ついでに
言うとCOLD CRUSH BROTHERSのﾒﾝﾊﾞｰ、EASY ADとも知り合い
です）2月2日の今日、JAMAICANの31歳の友人と音楽や
CULTUREについて話していた。
彼の名はGee、Geeは今NYCに住んでおり、JACK JOHNSONの
名も知っている。また、AFRICAN AMERICANの３５歳の友人も
JACK JOHNSONをはじめ、MALCOM Xやキング牧師はもちろん
JACKIE ROBINSONの名も知っている。友人達は彼らをRESPECT
していて、もちろん大好きだ、知っているという。
先日もうちはCULTUREやMUSICの話をしながら楽しんでいた。
３０代の黒人の友人は皆口を揃えてうちにこう言う。

「今の日本人の若者はデスチャやUSHERの話はするのに、
STIVIE WONDERやO'JAYS等彼らの話はしないし、それらに
対する知識も無い。なのに何故Kは若年にしてそれほど
知っているの？」

もちろん、うちがJACK JOHNSONについて知っている事にも
驚いていた。これはうちの自慢話ではない。ただ、現代
日本人が、いや、現代の日本に浸透していないが為に勿論
70年代の音楽についても知らなければJACK JOHNSONなんて
名も知らない。まぁ、うちは掘り続けて言って知っている
だけの話だが。

しかし驚いた事に、今日Geeと話しているとGeeは

「日本人が知らないのはわからないでもないが、NYCの
若者でさえその人達の名前も知らない。」

という。


彼らのSOULは一体なんだったのか？
彼らが起こした運動は一体なんだったのか？
彼らは何を意味していたのか？
彼らは、我々に何を伝えたかったのか？



彼らが残したものはそんなにも少ないものだろうか？
いや、そんなはずはない。だって、彼らがいたからこそ
今があるのではないか。彼らが必死になって行動を
起こしたからこそ今に至るのではないか。


時代が進むと共に忘れ去られ、置き去りにされていく彼ら。
うちは、彼らに出逢えた事を神様に感謝したい。
彼らがうちに教えてくれたものは

「前を向け」
「明日がある」

そして―――

「成せば成る　成さねば成らぬ　何事も」

という事である。うちはこれからも彼らのSOULを忘れず
出来る限り彼らのSOULを後継に伝え続けていきたい。
そして彼らに出逢い、彼らからもらえたものをこれからも
活かし続け、もっともっと強くなりたいと思う。


生かされていることに気づいているか
恵まれていることに気づいているか


何のために生きている？
何故、生きたいと願う？



うちは彼らに出逢ってから毎日毎日、何度も何度も
彼らに感謝の気持ちを贈り続けている。